LoginSignup
0
0

初心者向けPower BIを使った売上データ可視化

Posted at

本日は、マイクロソフトのデータ可視化ツールPower BIを使った売上データ分析のプロジェクトをご紹介いたします。このプロジェクトでは、企業の売上実績データを効果的に視覚化し、経営陣や営業部門が素早く分析できるようなダッシュボードを少々簡単に構築しました。

截屏2024-04-15 03.49.29.png

プロジェクトの手順と内容は以下の通り

  • データソースの接続と統合 まずはデータソースとなるERP、CRM、その他業務システムからデータを取得し、Power Queryを使ってデータの変換、クリーニングを行いました。

  • データモデリングとDAXによる計算フィールド作成 次にPower Pivotを使って、売上データのデータモデルを構築しました。DAXという式言語を使って、売上金額、利益率、前年比などの計算フィールドを作成しています。

  • レポートおよびダッシュボード作成 構築したデータモデルをベースに、様々な視覚化オブジェクト(棒グラフ、円グラフ、カードなど)を配置し、売上状況が一目でわかるレポートとダッシュボードを作成しました。

  • デザインと機能性の調整 最後に、視覚効果が高く、かつ利用者にとって分かりやすいレポート・ダッシュボードになるよう、デザインの調整やスライサーなどの機能を追加しました。

BI分析ツールの導入においては、単に技術を使うだけでなく、戦略的なアプローチが重要視されます。ビジネス要件をしっかり把握し、段階を踏んだ体系的な開発プロセスを経ることが大切です。

一般的なBI開発の流れは以下の通りです。

  • 事業・ビジネス要件の明確化
    最初に経営層やユーザー部門と協議し、どのようなビジネス課題を解決したいのか、分析の目的や対象を明らかにします。
  • データソースの選定と統合
    次に必要なデータソースを特定し、ERP、CRM、その他システムからデータを抽出します。異なるソースのデータ統合も行います。
  • データモデリング
    取得したデータを正規化し、キューブやリレーショナルモデルなどの最適なデータ構造を構築します。
  • ETLとデータ加工
    抽出したデータを目的に合わせて変換、加工します。カスタム計算項目の作成なども行います。
  • 分析レポートおよびダッシュボード開発
    モデリングされたデータをベースに、ビジネス要件に合わせた視覚化レポートやダッシュボードを構築します。
  • 運用とメンテナンス
    ユーザーへの展開と並行し、定期的なモデルやレポートの見直しや機能拡張を続けていきます。

こうした一連のプロセスを経ることで、ビジネスニーズに適したBI環境が実現できます。要件に基づいた分析アプローチと、ユーザビリティの高い視覚化により、経営判断の質が大幅に向上するでしょう。

0
0
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
0
0