はじめに
2024年10月にCertified Kubernetes Administrator (CKA) を取得したので、受験メモを残します。今後、CKAを受験しようとしている方に少しでも参考になれば幸いです。
CKAについて
CKAはLinux FoundationとCloud Native Computing Foundation(CNCF)によって作成されたKubernetesの管理者認定資格です。
- 問題形式:ハンズオン
- 試験時間:2時間(試験前の事前チェックも含めると+30分ほど)
- 受験料:CKAで395ドル、CKA-JPで430ドル
(1つのバウチャーで1回まで無料で再受験可能) - 有効期限:2年間
- 問題数:15~20問
- 合格点:100点中66点以上
試験勉強について
学習実績
- 勉強開始時点の状態:コンテナ、Kubernetesの知識・実務経験なし
- 学習期間:約4ヶ月(平日1時間、休日2〜3時間)
学習教材
- Udemy
CKAの学習教材の中心は以下のUdemyの講座となります。KodeKloudというハンズオン形式の演習があり、かなり試験に近い内容の知識を身につけることができます。他の多くの受験者もこちらの講座を利用しており、おすすめです。
- Killer Shell
CKAのバウチャーを購入すると利用できる試験シミュレータで、2回分利用することができます。個人的にはCKAより問題が難しかったため、こちらが完璧に解けるようになっていればまずCKAには合格できると思います。試験とほぼ同様の環境を触ることができるため、特にコピー&ペーストなど通常のPC利用と若干操作感が異なる部分があるため、試験前に一度利用して確認しておいた方が良いと思います。
- kubernetes.io
CKAの試験本番中も閲覧可能なKubernetesのドキュメントです。コマンドで作成することのできないリソースなどは、このサイトからテンプレートを取得して作成することになります。試験本番にいきなり必要なドキュメントを探そうとすると辿り着くまでに時間を要するため、ある程度どのように検索し、参照したい情報に到達できるかを押さえた方が良いと思います。また、できるだけ英語版のドキュメントで調べる癖をつけておいた方が良いと思います。
受験について
受験の流れ
- The Linux Foundationのアカウント登録
- バウチャーの購入
- 試験予約の登録
- 受験
- 結果連絡(受験から24時間後)
受験の注意点
身分証明書と受験者名を一致させる
身分証明は受験者の登録情報と表示を一致させておく必要があります。受験者名が英名で身分証明が日本語のようなケースはNGで、身分証明として認められないそうです。
自宅受験する場合は部屋を整理しておく
受験当日は試験監督から受験環境を確認のために、Webカメラに表示させる必要があるため、部屋からものを極力排除しておく必要があります。どうしても退かすことができないものの場合は、布などで見えないようにしておけば大丈夫です。
受験中にイヤホンは使用しない
試験監督からの指示は全てチャットで行われ、試験監督から耳に何も装着していないことも確認されるため、イヤホンを用意しておく必要はありません。
受験後の所感
- モニターが小さいと少し操作に難があるケースがあったため、できるだけ大きい画面で受験した方が良いと感じました。私の場合は13インチのノートパソコンで受験しましたが、ドキュメントの表示される範囲が狭くて少しやりづらかったです。
- 前情報として受験環境の動作が重いという記事をよく見ましたが、私の場合は無線接続でもそれほど不自由には感じませんでした。ただ、こちらは受験環境に依存する部分だと思うので、不安があれば有線接続で受験するなど対策をした方が良いと思います。回線速度やカメラの表示については事前にチェックすることも可能です。
- CKA-JPで受験をしたため、試験監督とのチャットの日本語だと思っていましたが、実際は英語でした。難しい指示はなかったため、落ち着いて対応すれば問題ないと思います。
おわりに
CKAはハンズオン形式の試験であり、合格が体系的に知識が身に付いている証明になる良い試験だと思いました。Kubernetesは奥が深く、まだまだ学ぶべきことはたくさんありますが、今回のCKA取得を足掛かりとしてより経験を積み、CKADやCKSについても取得していければと思います。ここまで読んでくださり、ありがとうございました。