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IDCFクラウドに、PandoraFMSを用意する

Last updated at Posted at 2016-07-14

最新版は こちら です。

概要

IDCFクラウドさんの仮想環境に、オープンソース版も存在する監視サーバ PandoraFMS (http://pandorafms.org/) をインストールします。

  • OSは、構築の簡易さを考慮し、IDCF提供のUbuntu最新版を利用する
  • PandoraFMSも、構築の簡易さを考慮し、Articaリポジトリを利用する
  • PnadoraFMSを利用する仮想マシンは、IDCFが推している「Mackerel」に対抗する為、低コストプラン(=500円サーバプラン)を利用する
    • オンプレミスの監視サーバの方が、カスタマイズによる発展性は高い。
    • それを体感してもらうため、なるべく敷居が低くPandoraFMSを使える環境を作れる、を目標としている。

何が出来るようになるのか

以下の環境がそろいます

  • PandoraFMSの最新のサーバ使えるようになります
  • 以下の通信を許可します。
    • SSH
    • HTTP

利用を続ける場合は、セキュリティ対策を別途実施してください。

  • OSを最新の状態に保つ
  • ログインできるアカウントの管理をする
    • デフォルトパスワードの変更
    • SSHで鍵認証の強制
  • JVN等を定期的に参照し、脆弱性情報に気を配り、必要に応じて対応する

状況開始

OSの準備

IDCFクラウドが用意している「お勧めのテンプレート」の Ubuntu Server 14.04 TLS 64-bit を利用します。

項目 選択値
マシンタイプ light.S1(1CPU, 1GB RAM)
イメージ UBUNTU: Ubuntu Server 14.04 LTS 64-bit(構築時点で最新)
ボリューム ルートディスク:15GB, データディスク:なし
SSH Key 任意で利用
仮想マシン台数 1
ネットワークインターフェース デフォルト
マシン名 任意
グループ名 任意

これで 500円のUbuntuサーバ が用意できます。

  • コンソールアクセスをすると、rootでログインできます。
    • rootパスワードは、メールにて配布されます。必要に応じて変更してください。

外部からのSSH接続設定

ローカルコンソールは使い勝手が悪いので、インターネット向けにSSH接続を許可します。

  • この際、rootログインはホスト作成時に指定した鍵が必須になります。
    • 必要に応じてsshd_configの調整をしてください。

まずは、仮想ルータの設定をします。

ファイアウォール

用途 ソースCIDR タイプ ポートレンジ
SSHアクセス ANY SSH 22
HTTPアクセス ANY HTTP 80

ポートフォワード

用途 パブリックポート プライベートポート 仮想マシン
SSH転送 SSH 22 今回作成した仮想マシン名
HTTP転送 HTTP 80 今回作成した仮想マシン名

インターネット経由で接続しましょう

  • 鍵が必須なので、ホスト作成時に選択した鍵を利用して接続しましょう。
  • これでコンソールにコピーや貼り付けができます。
  • HTTPは今の時点では接続できません。PandoraFMSと一緒にapache2が入るまで待ちましょう。

Articaのプライベート リポジトリを使い、PandoraFMSを入れる

Ubuntu 14でArticaリポジトリを使う場合は、debian squeezeの物を使えばよいようだ。
PandoraFMSを入れた後、MySQLも入れておきます。

# vi /etc/apt/sources.list
deb http://firefly.artica.es/debian/squeeze /
(上記を追加)
# apt-get update
# apt-get install pandorafms-console pandorafms-server pandorafms-agent-unix
...大量のパッケージがインストールされる
# apt-get install mysql-server
...MySQL "root" userのパスワードを入れる

これで使えるようになっているようだ。

PandoraFMSの初期設定

初期設定画面が使えるように、公開ディレクトリにリンクをする

  • DocumentRoot的には /var/www/html となっているが、apt-getで入れたPandoraFMSのデータは /var/www/pandora_console に配置される。
[root@:~]# cd /var/www/
[root@:/var/www]# ls
html  pandora_console
[root@:/var/www]# cd html/
[root@:/var/www/html]# ln -s ../pandora_console .
[root@:/var/www/html]# ls -lh
total 12K
-rw-r--r-- 1 root root 12K Jul 14 15:50 index.html
lrwxrwxrwx 1 root root  18 Jul 14 16:12 pandora_console -> ../pandora_console
[root@:/var/www/html]#

上記が出来たら、WEBアクセスを行う

以下の点の修正以外は、デフォルトで大丈夫

  • "ENVIRONMENT AND DATABASE SETUP"
    • "DB Password for this user"
      • 先程MySQLを入れたときに入力した、MySQL "root" Userのパスワードを入れる
    • "Full path to HTTP publication directory"
      • これは /var/www/html/pandora_console 辺りにするのが良い
  • "CREATING DATABASE AND DEFAULT CONFIGURATION FILE"
    • "Established...generated:"
      • PandoraのDBパスワードになるので、記録を残しておく (後で、/etc/pandora/pandora_server.configに書く)

インストール完了後、install.php 若しくは リネームされたinstall_old.php を削除して、PandoraServereを起動する。自動起動の設定はされている。

[root@:]# rm /var/www/pandora_console/install_old.php
[root@:]# vi /etc/pandora/pandora_server.config
dbpass <<インストール時に表示されていたパスワードを記載>>
[root@:]# /etc/init.d/pandora_server start

Pandora FMS Server 6.0SP3 Build 160627 Copyright (c) 2004-2015 ArticaST
This program is OpenSource, licensed under the terms of GPL License version 2.
You can download latest versions and documentation at http://www.pandorafms.org

 [*] Backgrounding Pandora FMS Server process.

Pandora Server is now running with PID 12831
[root@:]# /etc/init.d/tentacle_serverd start
Tentacle Server is now running with PID 12887
[root@:]# /etc/init.d/pandora_agent_daemon start
Pandora FMS Agent is now running with PID 12907
[root@:]#

PandoraFMSへWEBアクセス

設定が終わったので、PandoraFMSのコンソールへアクセスする

最初に"Pandora FMS instance identification wizard"が起動します。

  • "Language code for Pandora"で"日本語"を選択する
  • 日本語になった"タイムゾーン設定"で、アジア/Tokyo を選択

これで利用できるようになりました。

  • 自分自身のdefault設定の監視が入っています。
    • ディスクが、使用率監視ではなくて "% of free space in this volume"(空き容量率)なので、普通は微妙かも。
    • ここら辺の調整は、どのように監視したいか、次第なので好きにいじろう。もう監視サーバは稼働したのだから自由にやろう。

警告の調整

PandoraFMSコンソールを見ると、何個かの警告が出ていると思います。
これらの修正を行います。

  • php.iniに対して、以下の警告が出ている
    • MAX_INPUT_TIMEの推奨値は-1である
    • MAX_EXECUTION_TIMEの推奨値は0(無制限)である
    • UPLOAD_MAX_FILESIZEの推奨値は800M 又はそれ以上である
    • MEMORY_LIMITの推奨値は500M又はそれ以上である
    • disable_function変数にsystem()又はexec()関数が含まれている
      • 尚、php.iniは二か所に存在している
        • /etc/php5/apache2/php.ini
        • /etc/php5/cli/php.ini
  • 両方のファイルを設定変更したらapacheプロセスを再起動せよ

これの対応をする

# vi /etc/php5/cli/php.ini
# vi /etc/php5/apache2/php.ini
# /etc/init.d/apache2 restart
 * Restarting web server apache2                                         [ OK ]
# 

上記でおおよそ使える状況になる。

以上。

トラブルシュート

ssh/httpアクセスが出来ない

  • 仮想ルータの設定が出来ているかを再確認する
    • ファイアウォールの設定はしたが、ポートフォワードを忘れた、等
  • 対象サービスは起動しているかを確認する
    • /etc/init.d/ssh status などで稼働状況を確認
  • HTTPであれば、/var/log/apache2/*.log を確認する
    • アクセスはできているが、コンテンツやApache側の問題である場合は、access.logやerror.logに何らかの記録が残ることが多い
  • アクセス元から順を追って、確認していこう

初回のinstall.phpを進めていくと、エラーになる

大半がDBの設定に起因するものです

  • DBパスワード、入れていますか
  • そもそも、MySQL入れていますよね?

go-cve-dictionary のfetch中に、vulsをインストールできない

light.S1ではメモリが足りない、ようです。
go-cve-dictionaryのfetchが終わるのを待ってみましょう。

以上です。

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