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GoogleカレンダーのイベントをRubyで取得する

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概要

会社ではサイボウズとかOutlookを使っていて、個人のスケジュールはGoogleカレンダーを使っている、ってケースは多いんじゃないでしょうか。

2つのツールを統合していきたいと思っているんですが、手頃なツールを見つけることができなかったので、自作に挑戦する前の、まず第一ステップとして、GoogleカレンダーのAPIを使って登録イベントを取得してみます。

Googleカレンダーの連携方法としては3つあって

  1. APIキー
  2. OAuth2.0 クライアントID
  3. サービスアカウント キー

そのうち、APIキーは、公開スケジュールのみの取得する際の利用方法になるようです。

OAuth2.0 での連携は、ブラウザーを使った連携を想定している方法のようです。こちらも試しているのですが、説明についてはまた別の機会に。

ここでは、「3. サービスアカウント キー」を使った連携方法を説明します。

環境

  • OS X El Capitan
  • ruby 2.1.6p336 (2015-04-13 revision 50298)
  • gem 2.6.6

手順

  1. google api clientのモジュールをインストール(gem でインストールできるので省略します。)

  2. Google API Console にアクセス スクリーンショット 2016-07-08 21.54.25.png

  3. 左サイドの「認証情報」メニュー >「認証情報を作成」>「サービスアカウント キー」を選択スクリーンショット 2016-07-08 21.56.20.png

  4. 「新しいサービスアカウント」を作成 > キーのタイプは「P12」で作成 (参考となるJSONでやろうとしたら、実現できなかったので「P12」に逃げました。。)スクリーンショット 2016-07-08 21.59.18.png

  5. 「P12」ファイルはrubyスクリプトがアクセスできるところに保存し、サービスアカウントを作成する過程で作成された「サービスアカウントID」をメモっておきます。

  6. 次は、Googleカレンダーにアクセススクリーンショット 2016-07-08 22.12.16.png

  7. 連携するカレンダーの「カレンダーID」を確認しましょう。(標準のカレンダーを使う場合は、Googleアカウントです。)スクリーンショット 2016-07-08 22.12.44.png

  8. カレンダーの共有設定を変更します。ここで、先ほどメモった「サービスアカウントID」を追加します。スクリーンショット 2016-07-08 22.17.54.png

ここまで終われば、いよいよ、スクリプトの準備です。

スクリプトの実行

サンプルコードとしては下記の通りです。

gcal_s3.rb
# coding: utf-8
require 'google/api_client'

client = Google::APIClient.new(:application_name => 'test')

# 認証
key = Google::APIClient::KeyUtils.load_from_pkcs12('[秘密キーのファイル]', '[秘密キーのパスワード]')
client.authorization = Signet::OAuth2::Client.new(
  token_credential_uri: 'https://accounts.google.com/o/oauth2/token',
  audience: 'https://accounts.google.com/o/oauth2/token',
  scope: 'https://www.googleapis.com/auth/calendar.readonly',
  issuer: '[サービスアカウント ID(メールアドレス形式)]',
  signing_key: key
  )
client.authorization.fetch_access_token!

# イベント取得
cal = client.discovered_api('calendar', 'v3')

time_min = Time.utc(2016, 1, 1, 0).iso8601
time_max = Time.utc(2016, 12, 31, 0).iso8601
params = {'calendarId' => '[カレンダーID]',
          'orderBy' => 'startTime',
          'timeMax' => time_max,
          'timeMin' => time_min,
          'singleEvents' => 'True'}

result = client.execute(:api_method => cal.events.list,
                        :parameters => params)


# イベント格納
events = []
result.data.items.each do |item|
  events << item
end

# 出力
events.each do |event|
  printf("%s, %s, %s, %s, %s\n",
  event.start.dateTime.strftime("%Y-%m-%d %H:%M:%S"), event.end.date_time, event.summary, event.description, event.id)
end

・[秘密キーのファイル][秘密キーのパスワード]
・[サービスアカウントID]
・[カレンダーID]
を変更しましょう。

スクリプトの実行結果は、

gcal_s4.rbの結果
boku-no-MacBook:ruby boku$ ruby gcal_s4.rb 
2016-07-08 12:30:00, 2016-07-08 13:30:00 +0900, 旅行の準備, 説明書き, p4hq**********etqrg834ueo

となり、イベントを取得できました。

補足

日付の結果出力については、startとendで、2種類を試してみました。
event.end.date_timeについては、Google Calenader APIのページには出てこないので、古いフォーマットなのかもしれません。

参照サイト

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