はじめに
エンジニアのみなさま、日々の学習お疲れ様です。
また本記事まで足を運んでいただき本当に感謝です。
案件でRFIの回答依頼をいただきました。
RFIそのものの理解や対応方法について理解を深めるためにアウトプットしていきます!
RFIとは?
RFI(Request for Information) とは、情報提供依頼書 のことで、発注者がベンダーに対して製品やサービスの情報を収集するための文書です。システム開発においては、具体的な要件定義や発注を行う前に、市場の技術動向や各ベンダーの対応能力を把握するために活用されます。特に、新しい技術の導入や複雑なシステムを構築する際には、適切なベンダー選定のための重要なステップとなります。
RFI作成の目的
システム開発におけるRFIの主な目的は以下のとおりです。
- 市場にどのような技術やソリューションが存在するのかを把握する
- ベンダーの技術力や提供可能なサービス範囲を確認する
- システム要件を固める前の情報収集を行う
- プロジェクトの実現可能性やコスト感を把握する
- 複数のベンダーを比較し、適切な発注先の候補を絞り込む
- 新規技術の導入に関するリスクや課題を明確にする
- 将来的な拡張性や保守性を考慮した設計のための情報を得る
RFPとの違い
さまざまな記事でたくさん取り上げられていますが、RFP(Request for Proposal) と呼ばれる 提案依頼書 との違いを比較してみました。
項目 | RFI(情報提供依頼) | RFP(提案依頼) |
---|---|---|
目的 | 情報収集・市場調査 | 具体的な提案の取得 |
発注の段階 | 初期調査・計画段階 | 発注前の選定・評価段階 |
提出内容 | 技術情報、製品仕様、概算費用 etc | 具体的な提案、見積、契約条件 etc |
回答の自由度 | 高い(ベンダー側が自由に提供) | 低い(指定された要件に基づく) |
システム開発での適用 | 要件定義前の調査や技術選定に活用 | 開発パートナーの選定に活用 |
『発注者』の観点で見る作成のポイント
記事を何個か見てると、発注者がRFIを作成する際には、以下のポイントを意識する事が多い印象です。
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目的を明確にする
- どの技術やソリューションについて情報を求めるのかを具体的に示す
- どこに課題を感じているかを具体的に示す
-
簡潔にする
- 必要最小限の情報を求めることで、回答率を高める
- 詳細を記載してしまうとベンダーの回答も難しくなり、期待する回答が得られない
-
回答フォーマットを指定する
- ベンダーごとのばらつきを防ぎ、比較しやすくする
-
公平性を保つ
- 特定のベンダーに偏らないように質問を心がける
-
プロジェクトのスケジュールや期待する納期感を伝える
- ベンダーが適切に対応できるよう情報を提供する
『ベンダー』の観点で見る回答のポイント
ベンダーがRFIに回答する際のポイントをまとめました。
『ホームページに掲載されている以上の情報を丁寧に回答する』 ことを心掛けます。
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簡潔かつ分かりやすく回答する
- 発注者が比較しやすいようにする
- QAの一覧を冒頭に書き、本当に伝えたい内容はピックアップして詳細を記載する
- 詳細を記載した場合、QAの一覧に対象ページを追記する
-
自社の強みを明確に伝える
- 他社と差別化できるポイントを強調する
-
類似案件の実績や事例を提示する
- システム開発の信頼性を高めるために、過去の実績を示す
- 単純に実績を並べず、RFIの課題や要望に則した実績を優先する
-
対応可能範囲を正確に伝える
- 具体的な技術スタックや開発フレームワークを明記する
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費用感を明確にする
- 発注者から要請がある場合は概算見積を提示し、価格の構成要素を説明する
- 概算提示のないRFIも存在する
-
開発手法やプロジェクト管理体制を示す
- アジャイル、ウォーターフォールなどの開発手法や開発チームの体制について説明する
-
質問項目があればまとめて提示する
- 発注者は数社まとめて対応をするため、発注者の負荷がかからない様に配慮する
参考記事
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