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CIするためだけに一時的なブランチ名でgit pushする

Last updated at Posted at 2016-04-17

Travis CIやCircleCIのテストを全部パスしてからgit pushしたいけど、git pushしないとCIが動かない、どうしたらいいんだ?とお悩みの方はいらっしゃいませんか?実は、履歴を汚さずにCIする方法があるんです。手元のcommitを本来のブランチではなく一時的な別ブランチにpushすればいいんです。

Travis CIやCircleCIでは特に設定しない限り全ブランチのpushに対してCIが走るので、別ブランチへのpushでもテスト結果を確認することができます。無事にテストをパスしたら改めて本来のブランチにpushすれば良いでしょう。

以下に例を示します。たとえばmasterブランチにcommitしたけどまだpushしていない状況としましょう。ここで次のようにすればローカルのmasterブランチをリモートの新たなブランチにpushすることができます。

$ git push origin master:implement-foobar-20160418

ブランチ名指定の部分は次のような記法になっています。

<ローカルブランチ名>[:<リモートブランチ名>]

普段はローカルブランチ名とリモートブランチ名が同じなので、:以下を省略して記述していたというわけです。

無事にテストに成功したら、この一時的なブランチは削除してしまいましょう。次のようにローカルブランチ名に空文字を与えてpushするとリモートブランチが削除できます。

$ git push origin :implement-foobar-20160418

これで歴史を汚さずに実験し放題というわけです。やったね!

他の利用シーン

たとえばMarkdownファイルをコミットするような場合でも、GitHub Flavored Markdownの見栄えってpushしてみないとわからなかったりするので、別ブランチを使うのはアリかなと思います。

特定の名前のブランチに対してCIしない設定

ブランチ名によってCIするかどうかを切り替える方法も示します。1リポジトリで複数のCIサービスを使っているような場合は特に有用でしょう。

Travis CIの場合

.travis.yml
branches:
  except:
    - gh-pages
    - /^circleci-.*$/
    - /^wercker-.*$/

only:でホワイトリスト設定もできます。(参考:Whitelisting or blacklisting branches

CircleCIの場合

circle.yml
general:
  branches:
    ignore:
      - gh-pages
      - /^travisci-.*$/
      - /^wercker-.*$/

only:でホワイトリスト設定もできます。(参考:Specifying branches to build

Werckerの場合

設定ファイルに書く方法は無さそうです。Webコンソールの「Settings」「Options」「Ignored branches」からブランチ名のブラックリスト設定ができます。

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