mackerel-agent v0.64.1より、Raspberry Piで使える32bit ARM用Debianパッケージが自動ビルドされるようになりました。
これまでも32bit ARM用のバイナリファイルを含むtar.gzは自動ビルドされていたのですが、バイナリファイル以外の部分は自分で頑張る必要がありました。
一方、今回から作られるようになったDebianパッケージにはsystemdによる自動起動の設定も含まれるので、手持ちのRaspberry PiをシュッとMackerel管理下に置けるようになります。
Raspberry Piは画面無しで運用することが多いと思います。そんなときでも、Mackerel管理しておくとトラブルシューティングが楽になるのでオススメです。
動作例
筆者のRaspberry Pi Zeroでの動作例です。
メモリ512MB1のマシンでもちゃんと動いているのがわかります。
インストール手順
mackerel-agentのリリースページに行き、最新版の mackerel-agent_*_armhf.deb
のURLをコピーします。
そしてRaspberry Piにログインして *.deb
をダウンロード、インストール、設定します。
$ wget https://github.com/mackerelio/mackerel-agent/releases/download/v0.64.1/mackerel-agent_0.64.1-1.systemd_armhf.deb
$ sudo apt install ./mackerel-agent_0.64.1-1.systemd_armhf.deb
$ sudo vi /etc/mackerel-agent/mackerel-agent.conf
$ sudo systemctl start mackerel-agent
詳しくは公式マニュアル「Ubuntu / Debian にインストールする - Mackerel ヘルプ」をご覧ください。
注意点
ARM版バイナリは公式サポートではないので、トラブっても泣かない精神が必要です。トラブったらPull Requestを投げましょう。
補足
ちなみに筆者はPull Requestを送っただけの一般人です。
これを取り込んでもらったおかげで家庭内で稼働しているRaspberry Piが増えました。ありがとうございました。
-
512MBのメモリのうち64MBをGPUに割り当てているのでCPUから見えるメモリは448MBのはずなんですがMackerelの表示と少しズレてますね…。 ↩