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「ナビつき! つくってわかる はじめてゲームプログラミング」
Advent Calendar 2022.12.22 は、技術解説皆無の素人語り回でございます。
発売から今日まで、ただひたすらに制作の日々を楽しんでいるユーザーの一人として、この内に秘めた喜びと、ささやかな拘りの一端をお伝えすることができたらと思い筆を執りました。

憧れ 嫉妬 割り切り
「はじめてゲームプログラミング」(以下、「はじプロ」)が世に出て、約一年半。
若かりし日、ゲームの楽しさに浸る中で生まれた、いつかオリジナルのゲームを作ってみたいって思いをポケットに忍ばせたまま、それとは縁遠い社会の一員として時間を過ごしてきた自分が漕ぎ出した「はじプロ」の海原で、海中から次々と姿を現す、どうしたら理解できるのかさえ理解できない動作の理屈に制御された魅力的な作品群に圧倒されながら、今日も小さな船で波間を漂い続けています。
まず自分の取り組みスタンスを申し上げますと、「できることから、少しずつ」です。
高い理想を掲げ、ガムシャラに知識を吸収しながら突き進めたら最高なのに・・・と、いつもの日々から逸脱できない自分の愚痴が聞こえてもきますが。
素人のささやかな拘りとして、理屈の分からない仕組みは「できること」に加えません。
皆さまの作品を教材にして学ぶことこそ、「できること」を増やす最適解だろうとは思うのですけれど、そこには少し複雑な感情が混ざり合って、なんか悔しかったりもするのです。
「できること」が少しずつしか増えないおかげで、今も漕ぎ続けられている気もしています。

見てもらいたいに決まってる
完成させて公開するのですから、やっぱり多くの方々に見てもらいたいって思いがあります。
友達とはしゃぐ教室はもう無いけれど、このSNSの片隅で、どこかの誰かをちょっとだけでも笑顔にできたらと試行錯誤するひとときは、休み時間が待ち切れなかったあの頃と一緒です。
殴り書きの四コマ漫画、渾身の似顔絵、きっと世界初の駄洒落、早く披露したくてウズウズしちゃう。 そんな授業中、今は会議中。
任天堂様の創り出した「はじプロ」の海は、承認欲求を越えて自己実現に向かう魂の航路であると、偉い人が言ったとか言わないとか。
兎にも角にも、色んな人の色んな思いが形になって浮かんでは消える、この魅惑的な環境にずっと惹きつけられたままでいます。

動く箱庭
走りたい場所を作って、クルマを走らせる。
移動可能範囲、情景の細やかさ、操作感や目的設定。 その配分に頭を悩ませながら、限られた空間にノードンたちを呼び寄せる。
「ここにビルを建てたいな」とか、「ここに高台があったら見晴らし良いだろうな」とか、プログラミングというより、ジオラマ制作をモニター内で行っている感じでしょうか。
そして、その楽しさを倍増させてくれるのが、はじプロ物理エンジンと光源処理。
押したら倒れて転がる円柱、跳ね上がり曲線を描く球体、木漏れ日落ちる直方体、もう至れり尽くせりで申し訳ない!
気が付けば大脳新皮質の内側に、目の前の造形を表現するのに必要なノードン数を無意識に数えてしまう機能がプログラミングされてしまった模様です。
・・・まだまだバグが多いですが。

論語的趣向?
新しいことを考えるのが好きです。
他人に誇れるプログラミング技術は無いけれど、今できることを懸命に駆使して、1より多い数の笑顔を作り出せたらと願っています。
それはきっと、誰かが楽しさを伝えてくれた時の嬉しさほど、明日への足取りを軽くしてくれるものってなかなか無いと思っているからです。
唐突ですが、こんな言葉をご存じでしょうか。

之を知る者は、之を好む者に如かず。
(これをしるものは これをこのむものにしかず)
之を好む者は、之を楽しむ者に如かず。
(これをこのむものは これをたのしむものにしかず)

知っているだけの人は好む人に勝てない
好む人は楽しむ人に勝てない

ざっくり言えば、楽しんだもの勝ちってことですね!(ちょっと違う)
そして、もう一文。

学びて思わざれば則ち罔し、思いて学ばざれ即ち殆し
(まなびておもわざればすなわちくらし おもいてまなばざればすなわちあやうし)

学んでも思考しなければどう活かしたらいいのかが分からない
思考してばかりで学ばなければ危険である

思いつきに頼るばかりでなく、しっかりとプログラミング技術を身に付けなければ、本当に面白いゲームを作れるようにはなりません、と仰られていますね。
イタタタタ・・・

最後に
まずは、拙い私の作品にお言葉やお星をくださる皆さまに、心より感謝申し上げます。
また、「はじプロ」の世界を盛り上げる様々な活動をしている皆さまにも、手が腫れ上がるまで拍手を送らせてください。
もちろん、京都に足を向けて寝ません。
・・・といったところで終幕です。
こんな駄文に最後までお付き合いいただき、本当にありがとうございました!

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