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オープンソースカンファレンス2024 Tokyo/Fall 参加レポート

Last updated at Posted at 2024-10-30

1. はじめに

1-1. 今回現地参加したイベント

こんにちは。インプリムのhmineです。

2024/10/26(土)に浅草で開催された「Open Source Conference 2024 Tokyo/Fall」に現地参加しました。

Open Source Conference(通称:OSC)は20年前から行われている、オープンソースソフトウェアに関わるコミュニティと企業が一体になって開催されるイベントです。(※イベントの説明文は「OSCクロニクル」のページを参考にしました。)
自社から「Pleasanter Users Group」のブース出展(※プリザンターの入手ができるGitHubはこちら👉 https://github.com/Implem/Implem.Pleasanter )、他の出展社様のブース訪問、LT登壇を行い、勉強になった1日でした。

本記事にてイベントについて簡単にレポートしたいと思います。

2. 他の出展者様のブースについて復習

2-1. 参加団体について

本記事では数多くの参加団体の傾向を理解する目的で、取り扱う技術を確認してカテゴリ分類し、復習しました。

2-2. 参加団体の情報

●参考情報: 展示ブース一覧展示レイアウト(展示会場MAP)
●カテゴリは「筆者自身の理解しやすさ」を基準とする、独自判断によるものです。

2-3. 全体的な感想

組み込み開発や、Linuxディストリビューションを扱う団体が、メジャーな傾向であるように感じました。長く続くOSCは、「電子工作」文化の世界を垣間見られる貴重な機会でした。
筆者自身は、Webアプリ(Java 8)からプログラミングをはじめていますが、OSCの世界観では、Webアプリを扱う団体は比較的「新しい」分野に属しているという印象でした。

私たちのようにひとつのアプリを成り立ちとする団体や、ミドルウェア、プログラミング言語、オープンデータ…といった様々なコンセプトの団体があり、人が集まるきっかけは多様なのだと思いました。

2-4. 復習

1. 基礎理論・情報数学

  • 線型算法同好会
    • 会場内でも異色のプラレール展示。プラレール全加算器の展示は中止とのことでしたが、プラレール2進カウンターを見ることができました

2. 商業出版

  • 株式会社オライリー・ジャパン
  • 株式会社マイナビ出版
  • 株式会社秀和システム
  • 株式会社技術評論社

仕事・勉強でお世話になる出版社のブースです。

3. 同人誌

  • 技術書同人誌博覧会
    • 技術同人誌のイベント、通称:技書博。筆者個人も何回か一般参加や当日スタッフとして参加し、お世話になったことがあります。※次は2025/1/25横浜で開催
  • モウフカブール
    • 技術同人誌の制作などを長く継続している団体。『写真の整理が面倒だから生成AIに中身を判定させてタグをつけてみる話』をいただきました

4. エンジニア教育・コミュニティ運営・コンサルティング

  • サイボウズ・ラボ株式会社
  • こどもガールズプロジェクト
  • オープンソースソフトウェア協会
  • 株式会社クロテック
  • 特定非営利活動法人エルピーアイジャパン
  • 株式会社SRA OSS
  • 株式会社NTTデータグループ
    • 『WEB+DB PRESS Special Issue「Javaで考える脱炭素化」』配布

5. UNIX・組み込み・汎用機・低レイヤ

  • NPO法人TOPPERSプロジェクト
  • 株式会社ユビキタスAI
  • KOZOSプロジェクト
  • OSASK計画
  • ISHI会
  • FPGAスタートアップ
  • Japanese Raspberry Pi Users Group
  • あっきぃ(個人)
  • NervesJP
  • Netpbm
  • 日本NetBSDユーザーグループ
  • へにゃぺんて

NervesJPと日本NetBSDユーザーグループのセッションは、10/19(土)のオンラインカンファレンスで拝見しました。ふだん自分が行っているWindows11を使った開発とは、デモの画面レイアウトから全く違うものでした。イベントに参加すると、視覚情報で技術について拝見できるので新鮮に感じます。

6. Linuxディストリビューション

  • FediLUG
  • おーぷんここん
  • 東海道らぐ
  • 小江戸らぐ
  • Ubuntu Japanese Team
  • Debian JP Project/東京エリアDebian勉強会
  • 日本openSUSEユーザ会
  • postmarketOS
  • Furi Labs
  • Fedora
  • Rocky Linux
  • 日本AlmaLinuxユーザ会
  • Automotive Grade Linux

OSSコミュニティの主要クラスタのひとつ、Linux愛好団体。プリザンター開発の仕事で取り扱うのは、業務用Webアプリの実行環境としてメジャーなLinuxディストリビューションに限られますが(※上記団体の中ではUbuntuとAlmaLinux)、この豊富なラインナップを見て、Linuxはもっと広い用途で使えるOSなのだと思いました。

7. プログラミング言語・フレームワーク

  • 一般社団法人PyCon JP Association
  • Fedify | Hollo
    • TypeScriptライブラリ
  • Streamlitコミュニティ
    • Pythonフレームワーク

8. インフラ・ネットワーク・ミドルウェア

  • Future Versatile Group
  • MySQL Community Team (Oracle Corporation)
  • 日本MySQLユーザ会(MyNA)
  • 特定非営利活動法人 日本PostgreSQLユーザ会
  • 日本仮想化技術株式会社

プリザンターはSQL Server、PosgreSQL、MySQLで動作します。DBについて学ぶべきことは多く、コミュニティの皆さまからうかがえる情報は貴重です。特に、性能の高速化や、堅牢・安全なデータ管理のために、日々DBの知識のキャッチアップを意識したいです。

DBコミュニティ→プリザンターに対しては、プリザンターはどのようなDB設計で実現しているのか、興味をもっていただけることが多いです。プリザンターは汎用ツール(特定のビジネス・業務に特化していない。業務は利用者が設計する)であるため、DB設計も汎用的な作りといえる設計です。フルスクラッチではあまり見かけないタイプのSQLが発行されるのも、特徴のひとつかと思います。

9. アプリケーション

  • 分散型SNSユーザー有志
  • Floorp
    • ブラウザ
  • Project Sincromisor
    • アバター
  • ZOMEKIクリエーターズ倶楽部
    • CMS
  • Mozilla翻訳コミュニティ
    • ブラウザ・メーラー
  • Nextcloud JP コミュニティー
    • ファイル共有・ドキュメント編集
  • LibreOffice日本語チーム
    • ファイル共有・ドキュメント編集
  • 特定非営利活動法人 NEM技術普及推進会 NEMTUS
    • ブロックチェーン
  • Astar Network
    • ブロックチェーン
  • 🌟🌟 プリザンター Users Group 🌟🌟
    • ノーコード・ローコード開発ツール

10. データソース

  • 一般社団法人OSGeo日本支部(OSGeo.JP)
    • 地理データ
  • OpenStreetMap Japan
    • 地理データ
  • Wikimedians of Japan User Group
    • 音声・画像・動画データ

自分が取り扱っているアプリケーションの分野では、多様な「データ」があることで開発のアイデアが広がるため、重要度が高いです。その一方で「データ」は著作権をはじめとする様々な権利との関係上、自由に取り扱うことが難しい分野だと感じており、もともと個人的に「オープンデータ」の分野等に興味がありました。
今後は「地理データ」の分野にも注目したいと思いました。

11. 生成AI

  • 日本生成AIユーザ会

12. 運営・ネットワーク(会場用無線LAN提供)

  • OSC Tokyo NOCチーム

3. LT登壇

『「プリザンターの鳥のキャラかわいいですね!」「ありがとうございます!これからはイルカとも 仲良しです!」 ~MySQL対応しました!』

image.png

  • 導入
    • プリザンターの紹介、HAYATOの紹介
  • トピック
    • つい先日、この10月にMySQL対応をした旨の紹介
  • 掘り下げ
    • 開発エピソードは残りの2分では収まりきらないので、登壇の場を探しています。というメッセージ
    • 残りの時間で、MySQL対応をしていて感じた「アプリとしてのプリザンターはすごい勢いで進化してきており、それに見合うように開発体制も強化したい」という想いをトーク

4. おわりに

開催してくださった関係者の皆さま、ありがとうございました。

今後も、プリザンターの力を引き出すためにOSSの仕様を研究したり、個人の興味として手元でOSSのプロダクトを操作してみたりするなど、いろいろな方面からOSSの動向をウォッチしたいと思います!

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