タイトルの通りです。
恒例(?)のmysqlslap
をやってみました。
※前回(R4)の結果はこちらです。
mysqlslap
の内容(前回までと同じです)
$ mysqlslap --auto-generate-sql --auto-generate-sql-guid-primary --engine=innodb --number-int-cols=20 --number-char-cols=20 --concurrency=150 --auto-generate-sql-write-number=2000 --auto-generate-sql-execute-number=2000 --auto-generate-sql-load-type=mixed -u 【ユーザ名】 -h 【クラスタエンドポイント】 -p
結果
いずれも暗号化あり、です。
なお、今回のテストで、バイナリログの有無が性能に(ほぼ)影響を与えなくなっていることを確認しましたので、結果はバイナリログなしのものを掲示します。
また、MySQL 5.7 互換版については、テストを行った時点で最新のバージョン 2.03.4 では R5 インスタンスの選択ができませんでしたので、1 つ前のバージョン 2.03.3 で試しています。
| バージョン | R4 / R5 | large | xlarge | 2xlarge |
|:-:|:-:|--:|--:|--:|--:|
| 5.6(1.19.0) | R4 | 55.466 | 40.199 | 28.859 |
| 5.6(1.19.0) | R5 | 42.397 | 26.761 | 24.254 |
| 5.7(2.03.3) | R5 | 41.895 | 27.040 | 22.964 |
単位は秒です。
全体的に伸びています。特に xlarge の伸びが大きいようです。2xlarge ではそれほどでもありませんが、これは必ずしも「大きなインスタンスほど性能の伸び率が小さい」ということではなく、負荷の掛け方の問題(=インスタンスのサイズに対して十分な負荷を掛けていない)の可能性があります(すみません、前回までと合わせているもので…)。
5.6 互換版と 5.7 互換版の差は誤差の範囲のようです。
※前回の結果と比較すると、R4 の性能が若干落ちています。前回の結果をベースにして R5 と比較すると、large・xlarge は伸び率がさほど変わらず、2xlarge は R4・R5 の結果がほぼ同じ、となります(必ずしも性能向上していないことを示すものではない、というのは前述の通りです)。
おわりに
EC2 と違って R4 と同額ですが、性能は向上していますので、乗り換えメリットはありそうです。
なお、このタイミングで R5 インスタンスとともに T3 インスタンスにも対応したようです(ちなみに CPU クレジットについて無制限モードも利用できる模様)。