LANケーブルについて改めて調べると、「より対線」などあまり理解していなかったことに気づいた。
なので、ここでは簡単に規格などについてまとめることにした。
より対線とは
より"たいせん"ではなくより"ついせん"と読む。
これは一対(2本)の銅線をより合わせて作るから。ツイスト・ペアケーブルとも呼ぶ。
よく使われるUTPケーブルは「非シールドより対(Unshielded Twisted Pair)」のこと。
ここで疑問なのは、なぜより合わせる必要があるのかということ。
それは外部からのノイズの影響を打ち消す為。
詳細は参照ページを見て欲しい。
[参照]https://xtech.nikkei.com/it/article/COLUMN/20060530/239398/
外部からのノイズを防ぐ手段は他にもシールドで覆ってしまう方法もあるのだが、
こちらだとケーブルが太くなり扱いにくくなる上にコストも高くなる。
安くノイズの影響を抑えるにはより合わせるのがピッタリという訳だ。
LANケーブルのカテゴリー
より対線の意味が分かったところで、LANケーブルのカテゴリーを見てみる。
カテゴリーは規格のことであり、数字が大きいほど高性能になる。
伝送速度が高くなり、帯域も広くなっていく。
IEEE規格 | 伝送速度(ビット/秒) | 対応ケーブル | |
---|---|---|---|
100BASE-TX | IEE 802.3u | 100M | カテゴリー5以上 |
1000BASE-T | IEEE 802.3ab | 1G | カテゴリー5e以上 |
2.5GBASE-T | IEEE 802.3bz | 2.5G | カテゴリー5以上 |
5GBASE-T | IEEE 802.3bz | 5G | カテゴリー6以上 |
10GBASE-T | IEEE 802.3an | 10G | カテゴリー6A以上 |
実はカテゴリーは性能だけで決まり、構造については規定されていない。
そのためメーカー毎に構造に違いがあることもある。
だが、実際には定められた性能を満たすように各メーカーで似た構成になることが多いようだ。
例えば、カテゴリー6Aのケーブルの場合では10Gの速度を出すためにより合わせに
加えてシールドで覆うSTP(Shielded Twisted Pair)タイプになることが多い。
参考 日経NETWORK 2022年6月号
まとめ
LANケーブルについて簡単にまとめてみた。
物品を用意する際は、求める伝送速度・帯域に合ったケーブルを選定することが必要になる。
後から要件を満たしていないことが発覚する、なんてことを避けるためにしっかり要件にあった
ケーブルを選びたい。