先日、上司から言われたことが印象に残っているのでその備忘的な意味で投稿します。
本題の前に
本題に行く前に軽く自己紹介をしておくと、私は入社7年目のインフラ寄りのSEです。
業界の中でも相当大きな会社(いわゆるSIer)なので、お客さんの発注を直接受ける
立場にあります。
(※元々は子会社に入社したのですが、統合により親会社所属となりました)
入社してからは、ずっと同じお客さんの同じプロジェクトでインフラの運用・管理を
担当しています。
厳密には、一度EOSLで新システムへの移行もあったのですが、その時私は現行側の
担当だったので、直接移行作業に関わることはありませんでした。
それはおかしいぞ
飲み会の席で上司に「入社以来ずっと同じプロジェクトです」と伝えた時の開口
一番がそのセリフでした。
その上司は最近に転属してきた方で、これまで様々なプロジェクトを渡り歩いてきた
経歴を持っており、大体2~3年スパンで転属をしてきたそうです。
その方からすれば、同じ場所にずっといてもエンジニアとしての価値は伸びないとの
こと。
このセリフを聞いた時、私は衝撃を受けたと同時に納得以外ありませんでした。
勿論、長年いることでそのプロジェクトへの理解度は高まるし、トラブル時の対応も
迅速化していくなど意味が無いとは思いません。
ですが、似た業務をずっとやり続けることで価値が伸び続けるかと言われると
頭を捻るところです。
もし、会社が倒産して次の職場を探さなくてはならなくなった時、SEとして働いて
きた年数は評価対象でしょうが、何を行ってきたかと言われた時に十分なアピールが
出来るでしょうか?
少なくとも私だと、毎年似たようなことしかしてないなと思ってしまうのでアピール
なんて出来ないでしょう。
そもそも、なんで疑問に思わなかった?
そんな当たり前のことを言われても、なんて思った方もいるかもしれません。
ですが、私がそう思えなかった理由は単純で、周りの社員の方がずっと同じ
プロジェクトにいるからです。
うちの会社でそのお客さんのプロジェクトに配属されている人は大体15人くらい
でしょうか。そのうち大半が40歳以上のいわゆるベテランであり、同時に10年以上
同じプロジェクトで働いています。中には15年、20年近くの方もいます。
そんな環境に配属されたらどう思うでしょう?
自分も同じ道を辿るんだろうなと思うのは自然ではないでしょうか。
最初に抱いたその認識が、いつの間にかSEとして働く一般常識のように自分の中で
形成されていたので、上司の言葉には驚かされたのです。
まとめ
SEとして同じ場所に留まり続けることに意味が無いとは言いません。
ですが、似た業務をこなし続けることは「今のままで十分に働けている」という
考えを生み出し、成長を止めてしまう可能性も孕んでいると思います。
自らの価値を自ら築きあげていくために、私と一緒に新しい場所を探す意識を
持ちましょう。