概要
NICOLAの亜種。
中指、親指、小指でシフトする同時打鍵方式。
単独打鍵と中指シフト(D/Kキー)で大半の文字をカバーしている。
親指シフト(スペースキー)は濁音の入力用、小指シフト(A/セミコロンキー)は主に小書き文字の入力用とした。
入力例
- 「いぬ」と入力したいとき:
- 1. K を単独で押す
- 2. K と Q を同時押し
- 「ぎゃく」と入力したいとき:
- 1. スペース と I を同時押し
- 2. S と ; を同時押し
- 3. D と K を同時押し
つくった経緯とか
その昔、ローマ字入力より早くて楽ということで使い始めたNICOLA(親指シフト)だったけど、これには致命的な欠陥があることに気づく。だましだまし使って気にしないフリをしていても、避けて通れないのが親指のボジション問題だ。
一般に親指シフトするときは、左親指をスペースキー、右手親指を変換キーに置くのが普通だと思う。スペースキーの幅が小さいキーボードならマシかもしれないけど、そうでないと右親指がとても窮屈に感じる。
複数PCを使い分けることがある場合、いちいちキーボードの形状が気になるし、最適な専用キーボードを見つけてもそれを常に持ち歩くなんて馬鹿らしいことはやってられない。orz配列なるものを発見したときはこれで救われるかと思ったけど、かな/英数切り替えのたびにポジションを戻さないといけなかったりするのが地味に煩わしい。
親指を使わない新下駄配列がいいかもと思って試してみると、結構な期間がんばったのに、どうも中指と薬指の動きが混線するようで快適に扱えず、これは自分には無理だった。
そんなわけで、自分で配列をつくってみた。
ふつうのキーボードで使える汎用性があって、JP/USキーボードどちらでも困らないものを目指した。
求めていた原型として近いのは姫踊子草かな配列だったように思う(導入のハードルが高くて諦めた気がする)。
ただ一番快適に日本語入力できる気がしたのが蜂蜜小梅配列だったので、文字の並びはこちらを土台にさせていただいた。というかほぼ丸パクリした。本当にありがとうございます。
別に高速文字入力がしたいわけではなく、一度親指シフトを覚えたせいでもうローマ字入力には戻れない体になっただけなので、ローマ字入力よりマシならいっかというレベルを落し所にした妥協の産物でもある。拗音拡張だったり特定文字列のショートカットだったりはなんか覚えにくかったし、面倒だったので全部削った。実際なくてそんなに困らないし、むしろ複数の入力方法があるという選択肢をなくしたぶんわかりやすくなってよかったと思う。必要なら一応カスタマイズできる余地もあるし。
とりあえず Windows, macOS, Linux で使えるようにした。ちょっと適当な部分もあるけど、普段使いの日本語入力をするのに問題ないと思う。