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Mac上にMacをVMとしてインストール。VirtualBox仮想マシンにCatalinaをインストールする際のコツ

Last updated at Posted at 2020-09-27

 Macでの開発で、Macの仮想マシンを使いたいと思い立ったのですが、Catalinaの仮想マシンを作る記事は日本語でも英語でも少ないうえに、まとまってる記事であっても以下のような問題があって、あちこち調べることになりました。

  • どの仮想マシンがよいのかわからない
  • ライセンス違反でない根拠が弱い
  • インストーラーのISOイメージの最適なマウント方法がわからない
  • リソース設定がみんな言ってることばらばらで不安
  • 実際やったらretinaディスプレイで小さすぎて困る

いろんな記事を徘徊し、個人的な着地点を決めたので、備忘録を兼ねてまとめます。

参考記事などは以下。同じように困った方の参考になりそうなページです。
https://kyokara.com/mac-on-mac/
https://www.geekrar.com/create-macos-catalina-iso-file/
https://braitom.hatenablog.com/entry/2014/12/03/102521
https://medium.com/@geekrar9/how-to-install-guest-tool-on-macos-catalina-on-virtualbox-6309525d75b0
https://qiita.com/hnakamur/items/fca6379213a3033cb29d
https://qiita.com/minnsou/items/54491c01ac95a245b010

どの仮想マシンを使うべきか

 理由はわからないけど、日英ともに記事が多いのはVirtualBoxなので、VirtualBoxを採用しました。
 実際にやってみると、大きなトラブルもなく仮想マシンを実現できたので、特に理由がなければVirtualBoxでよいと思います。

ライセンス違反でないことを確認したい

 ライセンス条項については、1.App Storeから得たライセンスを、2.同じMac上の仮想マシンに使ってよく、3.商用業務でも問題ないこと、の3つを確実にしたかったので、結局一番確実な英文のCatalinaライセンス規約を読んでみることにしました。

2. B. (iii) が該当箇所なので、必要個所を抜粋すると、

2. Permitted License Uses and Restrictions.
--- A.は省略 ---
B. Mac App Store License. If you obtained a license for the Apple Software from the Mac App Store or
through an automatic download, then subject to the terms and conditions of this License and as
permitted by the Services and Content Usage Rules set forth in the Apple Media Services Terms and
Conditions (https://www.apple.com/legal/internet-services/itunes/) (“Usage Rules”), you are granted a
limited, non-transferable, non-exclusive license:
--- (i)と(ii)は省略 ---
(iii) to install, use and run up to two (2) additional copies or instances of the Apple Software
within virtual operating system environments on each Mac Computer you own or control that is
already running the Apple Software, for purposes of: (a) software development; (b) testing during
software development; (c) using macOS Server; or (d) personal, non-commercial use.

ということなので、1.App Storeから得たライセンスを、2.同じ(自分の)Mac上の仮想マシンに使ってよく、3.商用業務でも問題ないこと(個人利用は(d)なので、(a)(b)(c)は業務でもよいと判断)、の3つが確認できました。

インストーラーのISOイメージの最適なマウント方法

 ISOをホストOSでマウントしてそのドライブをゲストOSに使わせる方法と、ISOを直接ゲストOSにマウントする方法があります。後者のほうが手順が少なく、動作的に問題もありません。
 最新のVirtualBoxでISOを直接ゲストOSにマウントする操作方法は、https://kyokara.com/mac-on-mac/ に詳しく掲載されています。

リソース設定がみんな言ってることばらばらで不安

 個人的な経験上、実機で開発環境を作った場合に最も問題になるのがSSDの小さい機種でXCodeがアップデートできなくなる問題です。
 最近あるプロジェクトの開発環境を、中古Mac+Catalina再インストールの空っぽ状態の上に構築しました。サーバー側はPHPのLaravelをDocker上で構築されていて、アプリ側はReact Nativeで構築されていて、Visual Studio Codeで編集するという、フツーな環境です。この時もXCodeのアップデートができなくて詰んだのですが、原因はSSDが128GBだったことで、SSD容量を上げたらすぐ解決しました。

 ディスク以外のリソースは、足りなくなったらすぐ調整するという方針でよいかと思います。

retinaディスプレイで小さすぎる問題の解消

 VirtualBoxのディスプレイ設定で150%くらいに拡大すればいいのですが、そうすると表示内容がぼやけます。上記のうち2つくらいの記事に書いてあるように、3Dアクセラレータを切ると改善するのですが、なぜ3Dアクセラレータが関係するのか、結局わからず。
 ほかにクリップボードの共有など不便な点はいくつかありますが、そのうちのいくつかはVirtualBoxのGuest Additionsを導入すると解決するそうです。私の用途的にはこれは不要なので試していません。

以上、同じことをされようとしている方の参考になれば幸いです。

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