はじめに
私はIT未経験の状態からIT企業に入社し、半年でAWSクラウドプラクティショナー、ソリューションアーキテクト – アソシエイト、デベロッパー – アソシエイトの資格に合格しました。
社会人2年目となり改めて1年目を振り返るとともに、自分と同じくIT未経験者の方がAWSを学ぶにあたって少しでも学習の助けになればと思い執筆しています。
この記事では、私が1ヶ月でAWS認定デベロッパー – アソシエイトに合格した際の勉強方法や試験のポイントを紹介します。AWS環境におけるアプリケーション開発、デプロイ、保守に特化した開発知識を効率よく学べるように、自分のノウハウをお伝えできればと思います。
AWS認定デベロッパー – アソシエイト(DVA)とは
AWS認定デベロッパー – アソシエイトは、AWSクラウドベースのアプリケーションの開発、テスト、デプロイ、およびデバッグの技術的な専門知識を検証する資格です。
試験では、AWSサービスを使用したサーバーレスアプリケーションの設計、開発、デプロイ、保守に関する知識、特にAWS CLI、SDK、APIの使用方法、およびコード開発、アプリケーションデプロイ、テストに関するベストプラクティスが問われます。
資格取得のメリットは以下の通りです。
- より高度なキャリアアップ
- AWS中級資格所持者としての市場価値向上
- AWSでの開発に関する深い知識と実践的なスキル習得
- クラウドデベロッパーとしての信頼性向上
AWS認定デベロッパー – アソシエイトは、以下のような方におすすめです。
- AWSクラウドプラクティショナー、ソリューションアーキテクトアソシエイトを取得済みで、さらにAWSでの開発知識を深めたい方
- クラウドエンジニアを目指す方
- AWS環境でのアプリケーション開発・デプロイ・運用に携わる方
- より高度なITスキルを習得し、キャリアアップを目指す方
公式の提供している試験ガイドには受験対象者について以下のように書かれています。
受験対象者には、AWSサービスを使用したアプリケーションの開発と保守における1年以上の実務経験が必要です。
しかし、クラウドプラクティショナー、ソリューションアーキテクトアソシエイトの学習経験を活かし、効率的な学習方法と重要なポイントを押さえれば、1ヶ月での合格も十分に可能です。その具体的な方法を詳しくお伝えしていきたいと思います。
試験勉強の準備
私が実際に使用した教材を紹介します。
- 学習期間:1ヶ月
- 学習スケジュール:平日1時間、週末3時間、試験直前の週末5時間
- 使用教材:
- 教材:[徹底攻略 AWS認定 デベロッパー – アソシエイト教科書]
- その他:Qiita記事
具体的な勉強方法
- 教材で素早く必要最低限の周辺知識を習得(上記テキストの場合は章末問題を含め約430ページあります。)
★徹底攻略の教材は合格に必要な知識以上に細かい説明が多いため、最初から隅々まで理解しようとすると一周するのにとても時間がかかってしまいます。また早い段階で演習問題に入り、問題を解いてから読み直す方が重要ポイントがわかり、理解が進みます。初めは流し読みの感覚で一日30~50ページ、一週間で読み終わるようにしましょう。 - 章末問題を使って問題に必要な情報をインプットする
★1と同時並行として章末ごとに用意されている問題を解いていきます。その際、わからない問題は回答を見る前に該当するページに戻って自分で正解を見つけるようにしましょう。大切なのは問題文のどのワードが解くポイントになるのか明確にしながら進めていくことです。また、ここでは一問に時間をかけてもいいので開発特有のシナリオやワードなどAWS用語でないものでもわからない所は時間をかけて理解し問題文に慣れていきましょう。 - 総仕上げ問題の1年分を使って理解度を上げていく
★わからないサービスや単語が多くあると思うので、その都度Qiitaや公式ドキュメントを読んで納得して進めていきましょう。
★一度に1回分をまとめて解こうとすると時間がかかる+間違えた問題一つ一つへの復讐がおざなりになってしまいます。5~10問ごとに回答をみて知らなかったことは調べるという形で進めていきましょう。
特に押さえておきたい学習ポイント
私がデベロッパー – アソシエイトを学習する上でしっかりと理解せずに進んでたために最後の方まで混乱し余計に時間がかかったポイントや試験で多く出ると感じたポイントが幾つかあります。ここは早い段階でしっかりと違いを理解して過去問に取り組むことでより学習効果を高められると思います。
- Code3兄弟(CodeBuild/CodeDeploy/CodePipeline)のそれぞれの役割、関係性を理解する
- API Gatewayが提供する3つのAPIタイプ(REST, HTTP, WebSocketAPI)の違いを理解する
- Lambdaの実装するための設定方法(個人的にLambda関連の問題は最頻出だと思います。)
試験対策のポイント:
- とにかく早く問題を解くフェーズに入る
★inputを完璧にしてからではなく、問題を解きながら知識を入れる認識で学習しましょう。問題のシナリオがあるほうが理解もしやすいです。 - シナリオを理解してから問題を解くようにする。
★シナリオを理解できずに最後に回答を見ても学ぶべきポイントがずれてしまいます。どこが問題のポイントなのか知るためにもAWS用語以外のIT用語で知らない言葉が出た際には、解く際でいいので調べシナリオを正しく理解しながら解き進めましょう。 - 長い問題に慣れる
★クラウドプラクティショナーと比べて問題文・選択肢の長さが倍以上になってきます。流し読みをすると頭に入ってこないことがよくあり、読み返していくと結果として時間がかかってしまいます。一文一文理解しながら読み進めていきましょう。
試験当日の流れと感想
試験会場は横浜テストセンターでした。
試験は130分で65問出題され、規定通り開発やデプロイに関する問題が多く、より実践的な知識が問われる印象でした。そのため、残り時間には気を使いながらもしっかりと問題文を理解することに重点を置き、1周目に時間をかけて解き進めました。私は最初の1周が90分、見直しに20分のペースでした。
結果は723/1000で合格でした。(合格ラインは720点です。)合格したとはいえ本当にギリギリで本来であればもっと万全の対策をしてから挑むべきだったのでしょうがコスパという意味では一番良かったのかと思っています。今後も学習を続けながら間違えた部分は補強していこうと思います。
おわりに
AWS認定デベロッパー – アソシエイトの取得を通して、より実践的なAWSでの開発スキルを習得することができました。ソリューションアーキテクトアソシエイトの学習が土台となり、スムーズに学習を進めることができましたが、開発特有のコードや設定に関する問題が多く、より実践的な知識の習得には根気が必要でした。
現在は、さらに上位の資格取得や、AWSサービスに関する専門知識の習得に向けて学習を進めています。今後も資格勉強の経験やAWSに関する情報を共有していきたいと考えています。
この記事が、これからAWS認定デベロッパー – アソシエイトを受験する方の参考になれば幸いです。ご質問やコメントがありましたら、お気軽にご連絡ください。