はじめに
私はIT未経験の状態からIT企業に入社し、AWSクラウドプラクティショナーの資格取得を機に本格的にクラウド技術に興味を持ちました。さらなるスキルアップを目指し、AWS認定ソリューションアーキテクト – アソシエイト(SAA)の受験を決めました。
この記事では、私が1ヶ月でAWS認定ソリューションアーキテクト – アソシエイトに合格した際の勉強方法や試験のポイントを紹介します。クラウドプラクティショナーの知識を土台としつつ、より深く、広範なAWSの知識を効率よく学べるように、自分のノウハウをお伝えできればと思います。
AWS認定ソリューションアーキテクト – アソシエイト(SAA)とは
AWS認定ソリューションアーキテクト – アソシエイトは、可用性、耐障害性、コスト効率、およびスケーラビリティに優れたAWSシステムの設計およびデプロイに関する知識とスキルを証明する資格です。
試験では、AWSの主要なサービスに加え、アーキテクチャ設計の原則、ベストプラクティス、セキュリティ、ネットワーク、ストレージ、データベースなど、より専門的で実践的な知識が問われます。
資格取得のメリットは以下の通りです。
- より高度なキャリアアップ
- プロフェッショナルとしての市場価値向上
- AWSに関する深い知識と設計能力の体系的な習得
- クラウドソリューションアーキテクトとしての信頼性向上
AWS認定ソリューションアーキテクト – アソシエイトは、以下のような方におすすめです。
- AWSクラウドプラクティショナーを取得済みで、さらに知識を深めたい方
- クラウドソリューションアーキテクトを目指す方
- AWS環境でのシステム設計・構築・運用に携わる方
- より高度なITスキルを習得し、キャリアアップを目指す方
公式ホームページには受験対象者として以下のように書かれています。
受験対象者には、AWSのサービスを使用するクラウドソリューション設計の実務経験が 1 年以上必要です。
しかし、クラウドプラクティショナーの学習経験を活かし、効率的な学習方法と重要なポイントを押さえれば、1ヶ月での合格も十分に可能です。 その具体的な方法を詳しくお伝えしていきたいと思います。
試験勉強の準備
私が実際に使用した教材を紹介します。
- 学習期間:1ヶ月
- 学習スケジュール:平日1時間、週末3時間、試験直前の週末7時間
- 使用教材:
- 教材:[徹底攻略 AWS認定 ソリューションアーキテクト – アソシエイト教科書]
- 問題集:Udemy [AWS 認定ソリューションアーキテクト アソシエイト模擬試験問題集]
- その他:Qiita記事
具体的な勉強方法
- 教材でより深い基礎知識を習得(上記テキストの場合は章末問題を含め約330ページあります。)
★合格に必要な知識以上に細かい説明が多いため、最初から隅々まで理解しようとすると初学者の場合には理解に時間がかかってしまいます。また問題を解いてから読み直した方が重要ポイントがわかるので流し読みの感覚で一日30~50ページ、一週間で読み終わるようにしましょう。 - 章末問題を使って問題に必要な情報をインプットする
★1と同時並行として章末ごとに用意されている問題を解いていきます。その際、わからない問題は回答を見る前に該当するページに戻って説明から自分で正解を見つけるようにしましょう。問題文のどのワードが解くポイントになるのか明確にしながら進めていきましょう。 - Udemyでひたすら類似問題を解く
★6回分、390問の問題があるので解き足りないことはなかったです。わからないサービスや単語が多くあると思うので、その都度Qiitaや公式ドキュメントを読んで納得して進めていきましょう。
★一度に1回分をまとめて解こうとすると時間がかかる+間違えた問題一つ一つへの復讐がおざなりになってしまいます。5~10問ごとに回答をみて知らなかったことは調べるという形で進めていきましょう。
試験対策のポイント:
- とにかく早く問題を解くフェーズに入る
★inputを完璧にしてからではなく、問題を解きながら知識を入れる認識で学習しましょう。問題のシナリオがあるほうが理解もしやすいです。 -
シナリオを理解してから問題を解くようにする。
★シナリオを理解できずに最後に回答を見ても学ぶべきポイントがずれてしまいます。どこが問題のポイントなのか知るためにもAWS用語以外のIT用語で知らない言葉が出た際には、解く際でいいので調べシナリオを正しく理解しながら解き進めましょう。 - 長い問題に慣れる
★クラウドプラクティショナーと比べて問題文・選択肢の長さが倍以上になってきます。流し読みをすると頭に入ってこないことがよくあり、読み返していくと結果として時間がかかってしまいます。一文一文理解しながら読み進めていきましょう。
試験当日の流れと感想
試験会場は横浜テストセンターでした。
試験は130分で65問出題され、クラウドプラクティショナーよりも問題文が長く、思考力を要する問題が増えた印象でした。そのため、時間配分を意識しながら落ち着いて問題を解くことが重要だと感じました。私は最初の1周が100分、見直しに30分のペースでした。
結果は742/1000で合格でした。(合格ラインは720点です。)クラウドプラクティショナーの学習経験があったとはいえ、より深い知識と理解が必要とされました。
おわりに
AWS認定ソリューションアーキテクト – アソシエイトの取得を通して、より実践的なAWSの知識とアーキテクチャ設計のスキルを習得することができました。クラウドプラクティショナーの学習が土台となり、スムーズに学習を進めることができましたが、より専門的な知識の習得には根気が必要でした。
現在は、さらに上位の資格取得や、特定のAWSサービスに関する専門知識の習得に向けて学習を進めています。今後も資格勉強の経験やAWSに関する情報を共有していきたいと考えています。
この記事が、これからAWS認定ソリューションアーキテクト – アソシエイトを受験する方の参考になれば幸いです。ご質問やコメントがありましたら、お気軽にご連絡ください。