はじめに
未経験でIT業界に転職し、1年で資格を7個取得しました。
この記事では、「資格を取得するためにやってきた具体的なこと」や、「資格を効率的に取得する方法」ではなく、「1年間どういう生活をしてきたか」に焦点を置いて書いていきます。
読み物として読んでいただければ幸いです。
アラサー未経験、崖っぷちのリアルな1年間をお届け出来ればと思います。
心の声は打ち消し線を使います。
1年間の要約
- 転職時期:2024年05月
- 勉強期間:平日は3~4時間、休日は7~12時間(平均するとこれくらい)
- 取得した資格(取得順):
- Java Silver(2024年06月)
- ITIL 4 Foundation(2024年06月)
- LPIC-1(2024年08月)
- CompTIA Security+(2024年10月)
- Oracle DBA Silver(2024年12月)
- Oracle DBA Gold(2025年02月)
- 基本情報技術者試験(2025年04月)
全資格で共通の大切なこと
- 情報収集: 合格体験記を読んで、まねできそうな人をまねする
- 試験日を先に決める: ある程度勉強したら、先に試験日を決めて自分を追い詰める
- 最後まであきらめない: 試験中は最後まであきらめない
これだけだと思っています。特に情報収集は、合格までの道のりを明確にするためにも大切にしていました。
Q.なんで記事を書こうと思ったの?
A.未経験で○○を取得しました!系の記事のみなさんは、その分野が未経験なだけで、「完全にIT未経験」という訳ではないことが多かったから。
それってチートやん、強くてニューゲームやん、そんなんできひんやん普通、って思ったから。
「完全にIT未経験」の人がどのような生活をしたら資格を取得できるのかをまとめたかった。あとは自己満です。思い出として残す的な。
この記事を書いている人の転職時点のスペック
- 専門学校卒、看護師(だが男だ)として働く。
- PCは、ゲームをやるときに触る程度。(「Alt+tab」で画面カチャカチャ動かしてる人を見て「スゲー」って言う程度。)
- 業務で、「これ自動で出来るんじゃね」と思う業務があり、自動化するためにVBA・pythonをちょっと触った。
序章1~そもそも転職するまで~
何も考えずに前職を退職し、退職してから何ヶ月か、痩せるために「筋トレ」をやっていました。(10kg痩せました。)
しかしそれは、無職の期間が発生する、ということになります。看護師は、無職の期間がいくら発生しようと、正直すぐに就職先がみつかります。
一般社会はそうではないことを、この後知ることになります。
序章2~転職活動開始~
結果にコミットしたので、「パソコン向いてそうだし面白そう」というマインドだけで転職活動を開始しました。
転職エージェントに登録し、30社程度応募、書類選考を通った会社はわずか2社でした。きちい。(年齢の壁、未経験の壁があったそうです。)
そのうち1社目の会社の面接時、
「情報系の大学に行っている人は、少なくとも何千時間と勉強して卒業しているし、卒業してからも働きながら勉強している。そういう人たちに勝つことはできるか?」
と聞かれたとき、「確かに~~~」と心の中のギャルが騒ぎます。「まあでも何とかなるでしょ~!頑張れオタク君!♡」と心の中のギャルに励まされ、何とか言葉を紡ぎます。
結果、無事に内定を貰うことができました。
もう1社も内定を貰うことができたのですが、1社目に言われたことが心に刺さっていたので、1社目に就職することを決めました。
基本給は低め。でも資格を取ると毎月の給料が上がる&受験費用も2回まで負担。
こんなん資格全部とったら給料上がるやん、って思って就職を決めました。
研修スタート~案件参画まで(2024年05月~2024年08月)
自社はいわゆるSESで、インフラメンバーと開発メンバーで研修期間が異なります。(インフラメンバーは1ヶ月、開発メンバーは3ヶ月)
私は開発メンバーとして入社したので、研修期間は3ヶ月でした。
以下研修内容です。
- Java研修(3週間)
- SQL研修(1週間)
- LAMP環境構築、ポートフォリオ用Webアプリ開発(6週間)
- 自己学習(2週間)
1. Java Silver:初めての資格(2024年06月)
入社後にJavaの研修を受けていて、開発案件に参画しやすくするためにも受験をしました。
勉強方法
- 使用教材:黒本のみ
- 学習期間:研修期間の3週間+試験対策2週間
- 合格ライン:63% 実際の正解率:71%
意識していたこと・やったこと簡潔に
とにかく1発目、絶対に合格するぞ、という強い気持ちで挑みました。
先に試験日を決めていたので、学習仕切れていない部分もあります。(ラムダ式は諦めました。)
合格することはできたのでよかったです。
黒本は2週程度しました。最後の問題2セットは暇さえあれば読んでました。
2. ITIL 4 Foundation:ITサービスマネジメントとは(2024年06月)
ITサービスを適切に管理し、継続的に改善していく上での成功事例やフレームワークをまとめたガイドラインであるITILを学習していくことは、ビジネスを成功させるためにも重要です。
次に取得する資格を決めるためにググっていた際、比較的容易にとれて、かつ、自社の給料UP資格に含まれていたのがITILでした。
勉強方法
- 使用教材:Udemy講座
- 学習期間:1週間
- 合格ライン:65% 実際の正解率:80%
意識していたこと・やったこと簡潔に
講座のコメントで、「この講座だけで合格しました!」といった旨のコメントが多く見られたため、信じました。
6回分の講座があるのですが、3週はしたと思います。全ての講座で9割以上とれた状態で試験に挑み、合格することができました。
3. LPIC-1:コマンドちょっと面白い(2024年08月)
開発研修は7月末までだったのですが、案件が決まらず(そもそも顔合わせが1回もなかった。案件が少なかったそうです。)自宅警備員という仕事を預かりました。その間で、もう一つくらい資格を取ろうと思い、開発研修でlinuxコマンドを少し触ったので、LPIC-1にチャレンジしました。
次に取得する資格を決めるためにググっていた際、比較的容易にとれて、かつ、自社の給料UP資格に含まれ(ry
勉強方法
- 使用教材:Udemy講座、Ping-t
- 学習期間:3週間(101に1.5週間、102に1.5週間)
- LPIC101合格ライン:500/800点 実際の得点:590/800点
- LPIC102合格ライン:500/800点 実際の得点:740/800点
意識していたこと・やったこと簡潔に
まずはUdemy講座でlinuxとはなんぞや、から学習しました。最短で合格を目指すのであればPing-tだけでもいけると思います。Ping-tは全問ヒットにしました。コンボは半分より下くらいだったと思います。
101,102ともに1発合格できたのでよかったです。ちなみに全然容易ではなかったです。普通に範囲広くないですかこの資格。
案件参画~現在まで(2024年09月~現在)
研修終了後、最初にお話をいただいた案件に参画しました。
業務内容としては、「ノーコードツールを用いたWebサイトの開発(パッケージ開発)」を行っています。
クライアントは主に教育機関で、出願や入学手続きをWeb化することで、業務効率化や利便性の向上を図っています。
私が担当している主な業務は以下のとおりです。
- 教育機関の業務フローのヒアリング・要件整理
- ノーコードツールによる画面作成、業務ロジックの構築
- テスト・納品・運用
なお、一部カスタマイズが必要な機能についてはJavaで実装されているため、ごく稀にコードを読むことがありますが、基本的にコーディング業務はありません。
4. CompTIA Security+:セキュリティ関係の資格はね、取っとかないと(2024年10月)
コーディング業務がなく、悔しい思いを資格取得にぶつけます。
次に取得する資格を決めるためにググっていた際、比較的容易にとれて、かつ、(ry
勉強方法
- 使用教材:Udemy講座、Udemy問題集、TAC Web模擬試験
- 学習期間:6週間
- 合格ライン:750/900点 実際の得点:763/900点
意識していたこと・やったこと簡潔に
合格ラインが高すぎる(83.3%↑)ので、Udemy問題集・TAC Web模擬試験とも、9割以上取れるまでやりこみました。それでもギリギリでした。TACの問題をもう少しやりこめばよかったな、という印象です。
あとはCompTIA Security+関連の合格体験記が少なかったので、情報収集の段階で苦戦しました。それも相まって難しかったです。
試験中は正直落ちると思ってました。ただ、最後まで諦めずに解ききりました。
5. Oracle DBA Silver:データベース面白いっすね(2024年12月)
実務で行っている業務が、「データベース関連の知識を持っておくと、裏側の動きが理解しやすくなりそうだな」という業務なので、取得を試みました。
勉強方法
- 使用教材:黒本のみ
- 学習期間:4週間
- 合格ライン:60% 実際の正解率:77%
意識していたこと・やったこと簡潔に
安心安全の黒本をやりましょう。
SQL分野は簡単なところは簡単なので、点数を落とさない様に注意します。DBA分野は覚えゲーだな、と思います。
黒本は分厚いので、厚さに負けない気持ちが大切です。1.5周くらいしました。最後の問題は2周くらいしました。
業務に役立っている感あるので、学習してよかったです。
OracleDBは触ったことないです。
6. Oracle DBA Gold:データベース難しいっす(2025年02月)
ここまで全ての資格を1発合格してきましたが、こちらの"Oracle DBA Gold"はひと味違いました。
以下まずは結果を。
1回目
2回目
3回目
合格までに、3回かかりました。非常に難しかったです。
自社が資格受験費用を2回まで負担してくれるので、3回目は自腹でした。(1回の受験に41,773円かかります。)
自社様、本当にありがとうございます。
落ちた理由を分析すると、黒本に頼りきりで、「こんぐらいでいけんだろ~」で受験してしまったことです。
完全に調子に乗ってました。すみませんした。
勉強方法
- 使用教材:黒本のみ
- 学習期間:6週間
- 合格ライン:57% 実際の正解率:63%(3回目)
意識していたこと・やったこと簡潔に
いままでの、「黒本やっておけば何とかなる」がまったく通用しなかったです。
1回目の受験は、黒本を1周で突撃したんですが、見事に打ち砕かれました。
2回目の受験は、黒本を+1周、丁寧に読みました。が、惜敗しました。
3回目の受験は、黒本を+1周、最後の問題を複数回読み込みました。なんとか合格できました。
しっかりと、ワードの意味を理解して、関連づけて覚えていないと解けない問題ばかりでした。
1回目の受験の時は、知らない単語ばかりでてきて「○○?知らない子ですね…」状態でした。
黒本は3周以上しましょう。Silverの時以上に分厚い黒本ですが、受験の際はコツコツやることをオススメします。
7. 基本情報技術者試験:戦闘力が上がったことを実感(2025年04月)
受験をするにあたって、まずどんな問題が出題されるかを調べるのですが、ここであることに気がつきます。
「あれ、初見でも割と解けとる…」と。
そう、ここまで様々な資格(プログラミング系、マネジメント系、セキュリティ系、データベース系)を取得してきて、「戦闘力」が上がっていたのです。
その「戦闘力」にあぐらをかき、しばらく、仕事・漫画・アニメ・ゲームの日々が続きます。
しかし、毎度のごとく試験日を先に決めているので、試験日は刻一刻と迫ってきます。
仕事・漫画・アニメ・ゲーム・勉強のサイクルでは間に合いません。
お願い、死なないで○○!あんたが今ここで倒れたら、maiさんやyu-giとの約束はどうなっちゃうの? ライフはまだ残ってる。ここを耐えれば、malikに勝てるんだから!
次回、「○○死す」。デュエルスタンバイ!
クッソギリギリ合格しました。(正式な結果は未)
勉強方法
- 使用教材:Udemy講座、過去問道場、出るとこだけ!基本情報技術者[科目B]
- 学習期間:3週間(科目A:2週間、科目B:1週間)
- 科目A合格ライン:600/1000点 実際の得点:640/800点
- 科目B合格ライン:600/1000点 実際の得点:620/800点
意識していたこと・やったこと簡潔に
過去問を少々解いた感じ、科目Bよりも科目Aの方に時間をかけることにしました。
科目A:Udemy講座をさらっと1周し、過去問道場で過去3~4年分解きました。
科目B:参考書を1周しました。そもそも時間が足りませんでした。
ひとまず受かったので、万事OKです。
8. 応用技術者試験:限界のその先へ、PLUS ULTRA(2025年04月)
実は応用情報の申し込みを先に行っていていました。
自己採点の結果としては、午前があと1点足らずでした・・・・・。限界を超えられませんでした。。。
おとなしく秋試験で合格できるように頑張ります・・・・・。
終わりに
くぅ~疲れましたw これにて完結です!(ry
「完全にIT未経験」のアラサーでも、1年で資格を7個取得出来ることを証明できました。
「資格は持っていても意味が無い」と言われがちですが、未経験の人が希望の案件に入るには、重要な道具の一つだと思っています。客観的な指標として、どの程度の知識を持っているか、そもそもやる気があるのかが分かりますし。
次の目標として、以下資格は今後一年以内に取得予定です。
- Java Gold
- 応用情報技術者
- AWS関連の資格
業務の目標しては、医療分野の知識を活かして、医療系システムの設計や開発に主体的に関わっていけるよう、業務経験と技術力をさらに高めていきたいと考えています。
・・・・・本当です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。