なぜこんな記事を書いたのか
某プール管理人さんの所にASICに関する質問が舞い込んだ為です。
ニーズがありそうなので、メモメモ。
マイニング用ASICとは?
特定のアルゴリズムに特化した外付け専用集積回路装置。
GPUのバケモノみたいなものです。
メリット
パフォーマンスが桁違いに良い
最新型であれば最上位GPU100倍以上のパフォーマンスが見込めます。
2-3年前に販売された型落ちASICを選んでも、最上位GPUの2-3程度の効果は見込めます。
デメリット
特定アルゴリズムにしか対応していない
主に、SHA256、Scrypt、X11など。
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以下のアルゴリズムにはASICは対応出来ない為、GPUを利用する必要があります。
- ETHで採用されているDagger/Hashimoto
- Zcashで採用されているEquihash
- MONAで採用されているLyra2REv2
また、CPU特化型にも、ASICは対応できません。
- Moneroで採用されているCryptoNight
- BitZenyで採用されているYescrypto-r8(original yescrypto0.5)
- YENTENで採用されているYescrypto-r16
入手困難(主に中国製)
海外から取り寄せる必要あり。
日本国内限定で、黒字採掘できる期間が短い
日本の電気代は高いのです。
うるさい
騒音はなかなかのものです
電力使いすぎで、ご家庭のブレーカーが落ちる
海外からASICまとめ買いしたのち、この問題に該当して泣いている方が何名か、、、
設定方法
2つのタイプがあります。入手前に調べておくと吉。
ASIC単独で動作可能なもの(オススメ)
ASICにラズパイがついているモデル。
最近はこちらが主流。
電源を入れると、ラズパイがDHCPでIPを取得、HTTPサーバとして稼働します。
以降の設定はブラウザ上で完結。ラクチン。
PCに外部USB装置として認識させるもの
ラズパイが付いていないモデル、あるいは、USB型ASICなど。
別途Linuxサーバを用意し、かつ、マイニングツールを用意する必要あり。
オススメはbfgminer
http://bfgminer.org/
リリースノート等はこちら
https://bitcointalk.org/?topic=877081
参考までに、うちの化石 G-bladeさんは、以下の設定で動いています(bfgminer 5.4.2)
./bfgminer --scrypt -o stratum+tcp://hostname:port -u username -p password --api-listen -S noauto -S gsd:all --set-device gridseed0:clock=825 --set-device gridseed1:clock=825
オススメしますか?
入手難易度や、以下の観点を含めて考えると、GPUマイニングリグのほうが汎用性が高いんじゃないかなぁと思います。
最終的にASIC同士の殴り合いになるので、難易度が一気に上がる
ASICは利益率の高い新アルゴリズムに対応できない
また、これから新コインを立ち上げようという方がいらっしゃるのであれば、ASIC未対応のアルゴリズムを採用することを強くお勧めします。
以上。