LyncからSkype for Businessへの切り替えは、クライアントアプリの入れ替えだけで済んだので課題は少なかった。しかし、Skype for BusinessからTeamsへの移行は使うサービス自体が別物なのでハードルは前者とくらべて高い。
移行するにあたり、「両方を併存させているモード(アイランドモード)」から、「Teams Only Mode(SkypeからのIMもTeamsで受けられるモード)]に順次ユーザーに適用・拡大していけばスムーズじゃないか、ってことで適用と、実際に適用して困ったことをまとめてみた。
Teams Only Modeの適用
テナントに一発適用という方法もあるけど、そんなことすると刺されかねない。まずはユーザー別に適用。Win10で実施しました。
1.モジュールのインストール
https://www.microsoft.com/ja-jp/download/details.aspx?id=39366
ここからダウンロードしてインストール。365管理者の方なら、すでにインストール済みかも。
2.PowerShellで以下実施
$session = New-CsOnlineSession -Username <管理者UPN> -verbose
Import-PSSession $session -AllowClobber
黄色いエラーメッセージ出るけど、無視。文字化けもスルーで。もちろん、パスワードは入れる。
Grant-CsTeamsUpgradePolicy -PolicyName UpgradeToTeams -Identity <対象ユーザーのUPN>
正常に処理されると、「Skype for Businessクライアントつかえなくなるからね!」というようなメッセージが出る。適用されたかどうかは、Teams管理センターでも確認可。
※こちらでは、一発適用されたようですが、怖くてできません。とっととやってしまいたい誘惑にかられます。うらやましい・・・
https://blog.kazuakix.jp/entry/2018/11/08/234326
Teams Only Mode使ってみた
早速使ってみました。いまのところ、気になっているのは2点です。
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やっぱり便利なこと
-Skype4BからのIMを、Teamsで受けられる。当たり前だけど、めっちゃ便利です。
-Skype4Bクライアントを常時起動しなくていい。当たり前だけど、マシン負荷減ります。 -
実はこまらなかったこと
-Skype会議に参加できない?→URLをもらっていたら、Skype4Bクライアントで参加できました。
-Skype会議のURLを発行できない?→OWAの予定表からはSkype会議URL発行できました。 -
やっぱり困ってること
-Skypeしか使っていないユーザーにIMできない。
過去に先方からIMもらっている履歴がTeamsクライアント上に残っていれば、返信という形Skype4B宛にIM送れる。「先方との履歴がない」かつ「先方がTeams使ったことない」場合は、詰んでしまう。
もちろん、相手がTeams使っているユーザーなら悩まなくてよいのだけど・・・。-チャット+デスクトップ共有ができない
会議してたらデスクトップ共有できるけど、チャット+デスクトップ共有の機能がない。私だけかもしれなけど、画面を見せつつチャットする、という使い方をするので結構いたい。
後者はともかく、「新規に」TeamsからSkype4BにIMを送れるようになればTeams移行のハードルって一気に下がるのだけど、マイクロソフトさん何とかしてくれませんかね?