「メール(OWA)の宛先に、正しくない名前が表示されるんですけど~」という問い合わせが立て続けに来たので、備忘録を兼ねてちょっとまとめてみる。同じパターン、結構多いかもしれない。
OWAで表示される宛先には3パターンある。
1.グローバルアドレスリスト
2.個人用の連絡先
3.ユーザーの宛先キャッシュ
グローバルアドレスリスト
テナントユーザー全体共通の連絡先リスト。
テナント内・外の連絡先を、テナントユーザーに一律に適用できる。
情報が誤っている場合は、管理者で変更する必要があり、ユーザーではメンテナンスできない。
個人用連絡先
アカウントごとに設定できる、連絡先。
テナント内・外の連絡先を、アカウントだけで使える連絡先リストで管理できる。
権限を与えれば、別のユーザーに見せることも可能。
情報が誤っている場合は、ユーザー自身でメンテナンスできる。
宛先キャッシュ
OWAで何度かやり取りしていると、Office365側で自動で保持してくれる連絡先。
利用頻度or最後に送った宛先からソートして表示してくれてる(っぽい)
メールのヘッダー情報から自動的に表示名とか反映してくれる(っぽい)
基本的には便利。
メールアドレス間違ちゃった、でも保持してくれるし
先方で表示名がかわってもキャッシュした情報を保持してくれる(っぽい)
宛先の表示名の保持先と、修正方法
M365管理センターで表示されているのと同じなら、おおむねグローバルアドレスリスト。
複数のユーザー、特にそのメールアドレスに送ったことがないユーザーの連絡先に表示されるなら、グローバルアドレスリスト。
管理者に言って、修正してもらう。
--
ほかのユーザーでは正常or表示されないなら、個人の連絡先か、宛先キャッシュ。
個人の連絡先で検索して表示されて、編集ボタンが表示されるなら、個人の連絡先。
ユーザーが自分で修正すれば解消する。
--
個人の連絡先で検索して「編集」ボタンがないときは、宛先キャッシュ。
宛先キャッシュから削除したい場合はOWAで宛先候補を表示した状態で、Deleteする。
ただし、宛先キャッシュから即時反映されるわけではない。
Deleteしたあと、一晩程度待ちましょう。
待てないときは、個人の連絡先に登録すれば、上書きされる。
どうも、ユーザーの連絡先のほうが、宛先キャッシュよりも優先れる仕様に見える。
まとめ
複数のアカウントで検索してもすべて同じ結果が返ってくるならグローバルアドレスリスト。
そうでないならユーザーの連絡先か、宛先キャッシュなど、ユーザーのアカウントに関連で間違いない。
上記で切り分けすれば、解消できるはずです。