Jira Service Management に REST API を用いて Powershell / ロジックアプリからチケット連携させる

1. はじめに

Jira Service Management に対して、REST API を用いて Azure 環境から自動起動させる方法を検証してみました。ロジックアプリにはJira 標準コネクタも提供されていますが、カスタマイズが利かないようなので REST API でのチケット作成も活用出来れば応用技が利くようになります。

2. 前提条件

前提条件は以下の通りです。

• Jira Service Management で RESTAPI キーが発行されていること（※発行するユーザーも紐づけで必要）

2. 試してみる

2.1 Powershell

コードサンプル

RESTAPI では Jira への認証方法として (ユーザー名):$(APIキー) フォーマットで base64 エンコードされた情報を認証ヘッダに用います。

# 認証情報の設定
$UserName = "(Jira ユーザー名)"
$ApiToken = "(Jira API キー)"
$pair = "${UserName}:${ApiToken}"
$bytes = [System.Text.Encoding]::ASCII.GetBytes($pair)
$base64 = [System.Convert]::ToBase64String($bytes)

# リクエストヘッダーの設定
$Headers = @{
    "Authorization" = "Basic $base64"
    "Content-Type" = "application/json"
}

# チケットデータの作成
$body = @{
    fields = @{
        project = @{
            key = "AAAA"  # （必須）プロジェクトキー
        }
        summary = "PowerShellによる自動生成テスト"  # （必須）チケットのタイトル
        description = "このチケットはPowerShellスクリプトで自動生成されました。"  # チケットの詳細
        issuetype = @{
            name = "[System] Incident"  # （必須）課題タイプ
        }
        priority =@{
            name = "High"  # 優先度（任意）
        }
        assignee =@{
            name = "(Jira ユーザー名)"   # 自動アサインする担当者（任意）
        }
        labels = @("Security", "Test")  # ラベル（任意）
        customfield_10097 = "https://www.yahoo.co.jp"   # カスタムフィールド  
    }
} | ConvertTo-Json -Depth 10  # JSON形式に変換

# APIエンドポイントの設定
$JiraUrl = "https://(Jira インスタンス名).atlassian.net/rest/api/2/issue"

# POSTリクエストの送信
$response = Invoke-RestMethod -Uri $JiraUrl -Headers $Headers -Method Post -Body $body

# レスポンスの確認
if ($response) {
    Write-Host "チケットが作成されました: $($response.key)"
} else {
    Write-Host "チケット作成に失敗しました。"
}

通知例

Summary, Description, Priority, Labels, カスタムフィールド（今回は URL で設定）が反映されていることが分かります。

4.2 ロジックアプリ

設定例

RESTAPI を同じようにロジックアプリで設定した例です。

参考資料