1. はじめに
使っていると分かるのですが、Network Watcher Agent 便利ですね!
改めて他のマシンに Network Watcher Agent 入れようとしたところ、入れ方や見え方が異なって癖があるように見えましたので、整理するためこちらに記録を残しておきます。
参考 Azure Network Watcher とは?
Azure VM/Arc マシンの拡張機能として導入することが出来るエージェントです。
ネットワーク パフォーマンスの監視、診断、および分析サービスといった機能が使えるようになりますが、個人的に気に入っているのはAzure Network Watcher 接続モニターを用いた死活監視機能です。
Network Watcher Agent を導入した仮想マシン/Arc マシンから、ターゲットを設定してレイテンシーなどの監視を実現することが出来ます。
接続モニターのユースケースとして、以下のようなものが挙げられます。
- 2 つの VM またはスケール セット間のネットワーク接続を確認したい。
- 米国東部リージョンの VM/スケール セットから米国中部リージョンの VM/スケール セットに ping を実行して、リージョン間のネットワーク待ち時間を比較したい。
- Microsoft 365 URL のユーザーについて、シアトルとアッシュバーンの間で待機時間を比較したい。
- ハイブリッド アプリケーションで Azure ストレージ アカウント エンドポイントに接続する必要がある。
- オンプレミスのサイトと Azure アプリケーションは、同じエンドポイントに接続する。
- オンプレミス サイトの待機時間を Azure アプリケーションの待機時間と比較したい。
- オンプレミスのセットアップと、クラウド アプリケーションがホストされている Azure VM/仮想マシン スケール セット間の接続を確認したい。
- Azure 仮想マシン スケール セットの 1 つまたは複数のインスタンスから Azure または Azure 以外の多層アプリケーションへの接続を確認したい。
2. Network Watcher Agent の導入方法
Network Watcher Agent の導入方法ですが、GUI を見ても見当たりません。
Docs を調べてみると、CLI や API で有効化する必要があります。
2.1 Azure VM
Set-AzVMExtension `
-ResourceGroupName "myResourceGroup1" `
-Location "WestUS" `
-VMName "myVM1" `
-Name "networkWatcherAgent" `
-Publisher "Microsoft.Azure.NetworkWatcher" `
-Type "NetworkWatcherAgentWindows" `
-TypeHandlerVersion "1.4"
- Linux
- 対応OSを確認する
- Azure CLI を用いてデプロイする -
az vm extension set
az vm extension set --resource-group myResourceGroup1 --vm-name myVM1 --name NetworkWatcherAgentLinux --publisher Microsoft.Azure.NetworkWatcher --version 1.4
2.2 Azure Arc マシン
- Azure Arc で接続・登録を行う
- Arc マシンに Azure Monitor Agent を導入する
- Network Watcher 拡張機能を導入する
- Windows -
New-AzConnectedMachineExtension
コマンド
New-AzConnectedMachineExtension -Name AzureNetworkWatcherExtension -ExtensionType NetworkWatcherAgentWindows -Publisher Microsoft.Azure.NetworkWatcher -ResourceGroupName $rg -MachineName $vm -Location $location
- Linux -
New-AzConnectedMachineExtension
コマンド
New-AzConnectedMachineExtension -Name AzureNetworkWatcherExtension -ExtensionType NetworkWatcherAgentLinux -Publisher Microsoft.Azure.NetworkWatcher -ResourceGroupName $rg -MachineName $vm -Location $location
まとめ
Azure VM と Arc 経由でコマンドや導入方法、確認方法が異なるのでご注意下さい。
本記事がどなたかの参考になれば幸いです。
*本稿は、個人の見解に基づいた内容であり、所属する会社の公式見解ではありません。また、いかなる保証を与えるものでもありません。正式な情報は、各製品の販売元にご確認ください。