LoginSignup
6
2

Microsoft Sentinel と Azure OpenAI を接続して試せる実践ワークショップのご紹介

Last updated at Posted at 2023-05-29

1. はじめに

この度、Microsoft Sentinel の SOAR 機能(ロジックアプリ)を活用して、Azure OpenAI に RESTAPI で接続して、セキュリティインシデント情報を分析・活用することを学習できる実践ワークショップを作成しました。
本ワークショップを通じて、Azure OpenAI との接続方法(認証方式、RESTAPI フォーマットなど)、Microsoft Sentinel インシデント情報を活用するためのアイデア、ChatGPT 3.5/GPT-4 モデルに対する ChatCompletion API を学習することが出来るようになっています。

Azure 環境であれば、そのまま Azure OpenAI サービスを申請 & デプロイいただき Microsoft Sentinel と連携が出来るようになりますので、ご興味がある方は是非試していただければと思います。

2. コンテンツ

ワークショップのコンテンツはこちらです。
以下 GitHub レポジトリにて公開していますのでご確認下さい。

3. 体験できること

以下の順番で演習を進めることで、接続方法や ARM テンプレートを用いて Azure OpenAI との連携がテスト出来るコンテンツになっています。

4. SOAR 機能によって様々なことが出来る Azure OpenAI 連携

演習の中で ARM テンプレートを配布しています。
このテンプレートを活用いただくことで、以下のようなセキュリティオペレーターの支援を行います。

  • Microsoft Sentinel テンプレートルールの詳細を和訳
    • 和訳
  • インシデント情報の概要説明
    • 概要
  • インシデントを分析するためのハンティングクエリーアイデア
    • KQLアイデア

4. 応用パッケージ

幾つかのフィードバックから、Microsoft Sentinel のスケジュール分析ルールで設定されている KQL (Kusto Query) が何をやっているのか、Azure OpenAI で解説させるパッケージも作成いたしました。
Sentinel のテンプレートルールを導入頂くお客様は多いと思いますが、実際にこのルールがどのような目的で検知されたのかルール原文を確認したい方は多いと思いますが、KQL の知識が必要になります。このテンプレートを導入いただくことで、検知したインシデントで使われた分析ルールの KQL を解説してくれます。

  • イメージ例 (使われている分析ルールの KQL を Azure OpenAI が解説します)
    KQL解説

5. 裏技あります

Chat Completion API の Re内容をカスタマイズすることで、「~風」な日本語で返す裏技があります。いつも大変なセキュリティオペレーションですが、こういった遊びも宜しければ楽しんで下さい。

  • ロジックアプリ側
    image.png
  • 応答例
    image.png

6. というわけで

以前、Microsoft Sentinel と本家 OpenAI の連携は実践したのですが、テンプレート化も含めて Azure OpenAI 版を作成いたしました。メリットとして、Azure サブスクリプションでの一括請求になることや、セキュリティ的な恩恵を受けること(API キー接続では無くAAD 認証など)、また様々な応用が利きますし Microsoft Sentinel のインシデント発生件数を考えると Azure OpenAI の活用はコスト的にも安価なので、色々と試して頂ければと思います。
もしご意見などありましたら、GitHub レポジトリの方でコメントなど頂ければ幸いです。

それでは皆様楽しい Microsoft Sentinel ライフを!
本記事がどなたかの参考になれば幸いです。

*本稿は、個人の見解に基づいた内容であり、所属する会社の公式見解ではありません。また、いかなる保証を与えるものでもありません。正式な情報は、各製品の販売元にご確認ください。

6
2
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
6
2