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IBM Cloud VPC Gen 2 でVPC、VSIを作成してみる

Last updated at Posted at 2020-09-21

はじめに

IBM Cloud Virtual Private Cloud(VPC)は、IBM Cloud上で他と隔離されたユーザ固有の環境を提供する機能で、名前の通りAWSのVPCに類似する機能になります。IBM Cloudでは従来からVPC機能を提供していましたが、2019年1Qに、ネットワークの最大帯域80Gbps、プロビジョニング時間が1/5に短縮などの特徴を持った第2世代(Gen 2)が利用できるようになりました。

当記事では、Gen 2のVPCを試してみるということで、VPCを新たに作成し、さらにそのVPC内でVirtual Server Instance(VSI)を作成してみます。

VPCの作成

VPCの一覧ページにアクセスします。

「作成」ボタンをクリックします。
image.png

「名前」にVPCの名前を入力します。「デフォルト・セキュリティー・グループ」はデフォルトのまま(SSH, pingともに許可)とします。
image.png

VPCにはサブネットが必要となるため、同時にサブネットが作成されます。「名前」に作成するサブネットの名前を入力します。
また、ロケーションはどこでもよいですが、ここでは東京の「東京3」を選択します。
image.png

「パブリック・ゲートウェイ」のチェックを「接続済み」にします。これにより、このサブネット内のリソースがインターネットにアクセスできるようになります。
image.png

ここまで入力し、画面右側の「仮想プライベート・クラウドの作成」ボタンをクリックします。

しばらくすると、以下のように作成したVPCが「使用可能」状態となります。
image.png

VSIの作成

VSIのプロビジョニングのページにアクセスします。

「名前」にVSIの名前を入力します。
「仮想プライベート・クラウド」では、上記で作成したVPCを選択します。
「ロケーション」は上記で作成したサブネットの「東京3」を選択します。
image.png

「イメージ」では、VSIのOSイメージを選択します。ここでは Ubuntu の 18.04 LTS を選択します。
VSIのスペックは、あらかじめ用意されているプロファイルの中から選択します。ここではバランス型のBalancedから、「bx2-2x8」という最安のプロファイルを選択します。
image.png

VPCのVSIは、初期状態では、rootでの公開鍵認証のSSHでアクセスすることになります。
以下ではそのためのSSH鍵を作成します。

まず、ローカルの端末でキーペアを作成します。作成する鍵は、2048bit または 4096bit のRSA鍵である必要があります。

ssh-keygen -t rsa -b 4096 -f id_rsa_vpc

上記により、秘密鍵としてid_rsa_vpc、公開鍵としてid_rsa_vpc.pubというファイルが作成されます。

次に、VSI作成画面の「新規鍵」をクリックします。
image.png

「名前」にSSH鍵の名前を入力します。
「公開鍵」には、先ほど作成したキーペアの公開鍵(id_rsa_vpc.pub)の内容をコピー&ペーストします。
「SSH鍵の追加」ボタンをクリックし、SSH鍵を作成します。
image.png

以下のように、作成したSSH鍵が設定されていることを確認します。
image.png

デフォルトで100GBのブート・ボリュームが付いていますが、追加のデータ・ボリュームとしてブロック・ストレージを作成・割り当てることができるので割り当ててみます。
「作成」ボタンをクリックします。
image.png

「名前」にブロック・ストレージ・ボリュームの名前を入力します。
「サイズ」には任意のサイズを設定します。
「自動削除」は「有効」にします。これにより、このVSIが削除されたときに、このボリュームも一緒に削除されるようになります。ボリュームの削除忘れによる不要な課金やデータの残存を防止することができます。
最後に「接続」ボタンをクリックします。
image.png

ここまで設定した内容、および、課金内容を確認したうえで、「仮想サーバー・インスタンスの作成」ボタンをクリックします。
image.png

しばらく待つと、以下のように作成したVSIが「稼働中」となります。
image.png

浮動IPアドレスの割り当て

VSIを作成しただけだとインターネットからアクセスができないので、浮動IPアドレスを作成して割り当てます。

画面左側のメニューの「浮動IP」を選択し、「作成」ボタンをクリックします。
image.png

「浮動IP名」に任意の名前を入力します。
「バインドするインスタンス」では、先ほど作成したVSIを選択し、「IPの予約」ボタンをクリックします。
image.png

新たにIPアドレスがVSIに割り当てられたので、IPアドレスをメモしておきます。
(以下のスクショで黒く塗りつぶしている箇所にIPアドレスが表示されます)
image.png

VSIへのSSHアクセスの確認

VSIにSSHでアクセスしてみます。以下のコマンドを実行します。
上記で作成した秘密鍵ファイル、および、メモしたIPアドレスを指定します。

ssh -i <秘密鍵ファイルのパス> root@<IPアドレス>

割り当てたデータ・ボリュームを確認してみます。

root@samplevpc-vsi1:~# lsblk
NAME   MAJ:MIN RM  SIZE RO TYPE MOUNTPOINT
vda    252:0    0  100G  0 disk 
├─vda1 252:1    0  256M  0 part /boot
└─vda2 252:2    0 99.8G  0 part /
vdb    252:16   0  100G  0 disk 
vdc    252:32   0  370K  0 disk 
vdd    252:48   0   44K  0 disk [SWAP]

上記のように、vdbというデバイス名で割り当てられていることが確認できます。

以上です。

追記

作成したVSIのセキュリティ確保として上記の後に実施したことを、別記事「IBM Cloud VPC Gen 2上のUbuntuサーバのログイン周りのセキュリティ設定」にまとめました。

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