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AWS Certified Solutions Architect - Professional (SAP-C02) 合格体験記

Last updated at Posted at 2023-11-26

概要

2023年10月下旬に「AWS Certified Solutions Architect - Professional」(SAP-C02)に合格しました。点数は881点でした。AWSの資格試験は100〜1000点の点数がつき、SAP-C02の場合は750点が合格ラインですので、比較的余裕を持って合格することができました。当記事では私が実施した学習内容をご説明します。

学習開始前の状態

学習を開始する前の状態(前提条件)は以下の通りとなります。

IT全般の経験

  • ITエンジニア・アーキテクト 20年目
  • 主にJavaアプリケーション(Web、バッチ)の開発、標準化、アーキテクチャ設計に関わることが多い
  • チームにおける生産性・品質向上のロールを担うことも多い
  • 最近はコンテナ関連(Red Hat OpenShift)に関わることが多い
  • 開発ツールの整備、バージョン管理・リリース管理の整備、CI/CDパイプラインの構築なども担当
  • インフラは学習目的でアプリケーションサーバやDBを構築することはあるが、業務で構築を担当した経験はあまり無い
  • ネットワークの知識・経験はほぼ無し

AWS・他クラウドの知識・経験

  • 2019年8月にAWS Certified Solutions Architect - Associate を取得
  • 業務では直近までAWSに関わることが無かったが、2023年7月よりAWSに構築するシステムのアーキテクチャ検討を担当したり、AWSでの検証作業などを実施
  • IBM Cloudは業務での検証・構築経験あり(単純なVMの構築や、Red Hat OpenShift on IBM Cloudの検証など)

学習の流れ

資格取得に際して、以下のような流れで学習を実施しました。2023年9月中旬から学習を開始し、10月末に試験を受けたため、学習期間は約1ヶ月半でした。

#1:AWS公式のサンプル問題

試験の詳細ページに、10問のサンプル問題のPDFへのリンクが掲載されています。

学習の前にこのサンプル問題を解いたところ、5問正解(正答率50%)でした。

#2:書籍「AWS認定資格試験テキスト&問題集 AWS認定ソリューションアーキテクト - プロフェッショナル 改訂第2版」の通読(1回目)

2023年9月時点で、SAP-C02に対応した日本語書籍はこの1冊だけでした。まずはこの書籍を最初から(流し読みではなく)ある程度記憶しながら読み進め、巻末の模擬問題以外を読みました。仕事・プライベートでなかなか時間が取れなかったため、1回目を読み終えたのが10月8日頃でした(1ヶ月近く要した)。

#3:書籍「AWS認定資格試験テキスト&問題集 AWS認定ソリューションアーキテクト - プロフェッショナル 改訂第2版」の通読(2回目)

私の場合、1回読んだだけでは記憶が定着しないため、2周することにしました。2週目も1週目同様記憶しながらの読み進めでしたが、1週目で覚えていることが多いこと、ある程度学習の時間が確保できたことから、約1週間で読み終えました(この時点で10月15日)。

#4:書籍「AWS認定資格試験テキスト&問題集 AWS認定ソリューションアーキテクト - プロフェッショナル 改訂第2版」の巻末模擬問題

この書籍は巻末に82問の模擬問題が付いています。これを2周目終了時点の腕試しとして解きました。82問中62問正解で、正答率は76%でした。書籍の模擬問題は、基本的に書籍に記載されている内容に準拠しており、範囲外の問題も本番で出る可能性を考えると、この時点ではまだ合格圏内ではなかったと思います。

なお、模擬問題の回答内容はExcelで管理し、間違えた問題については正解の内容、間違いの理由などをメモするようにし、試験前に見返せるようにしました。

#5:AWS Black Beltなどのオンラインセミナーの視聴

他の方の合格体験記にもありますが、書籍だけでは全ての範囲をカバーできないため、頻出かつ苦手な領域についてBlack Beltなどのオンラインセミナー・資料を視聴・参照するようにしました。10月上旬頃から家事の合間などにスマホで視聴しました。

Black Beltオンラインセミナーの一覧は、クラスメソッドさんの記事にまとまっています。

AWS Black Belt Online Seminar 一覧リストを作成しました

私が視聴・参照したのは以下の領域になります。

  • AWS Organizations
  • AWS CloudFormation
  • Amazon CloudFront
  • Amazon Route 53
  • AWS Transit Gateway
  • AWS Direct Connect
  • Amazon VPC

#6:AWS Skill Builderの模擬問題

AWS Skill Builderの無料版では、20問の模擬問題が提供されています。Webアプリケーションとして提供されており、本番さながらの形式で問題を解くことができます。また、解答の解説も充実しています。試験2週間前に模擬問題を解き、この時点で20問中17問正解(正答率85%)でした。

#7:Cloud Licenseの模擬問題(1回目)

Black Beltなどのオンラインセミナーの視聴と並行して、Cloud LicenseというサイトのSAP-C02の模擬問題を解きました。

Cloud Licenseは、AWS認定試験のオンライン問題集で、2023年10月時点で「ベーシック」「プロフェッショナル」の2つの有料プランがあります。SAPの模擬問題を利用するには「プロフェッショナル」プランが必要で、税込み4,580円で90日間の利用が可能です。「プロフェッショナル」プランでは、SAPを含めたAWSの全ての認定試験の模擬問題が提供されています(「ベーシック」プランはクラウドプラクティショナー、および、アソシエイトレベルのみ提供)。

1つのセクションに7問の問題があり、2023年10月時点でSAP-C02に対応しているのはセクション#20〜#83になり、約450問あります。

これを約10日間で全て解きました。また、間違えた問題や、正解したが自信の無い問題は解説を一読しました(ただ、解説は内容が適当なものが多かったり、正解これで合ってる?と思うものもある)。全体通しての正答率は約80%でした。

#8:書籍「AWS認定資格試験テキスト&問題集 AWS認定ソリューションアーキテクト - プロフェッショナル 改訂第2版」の通読(3回目)

試験の3日前、1日かけて書籍を再度通読しました。

#9:AWS公式サンプル問題、AWS Skill Builder模擬問題、Cloud Licenseの復習

試験2日前〜前日にかけて、ここまで解いた模擬問題のうち、間違えた問題のみを再度ざっと解き、解説を確認しました。また、Excelに記録していた模擬問題のメモを読み返しました。

#10:試験当日・受験

試験はピアソンVUEの試験センターで受験しました。会場によって設備が異なるかもしれませんが、自宅の環境よりもディスプレイが(特に横方向に)大きいため、試験問題が幅広で表示され、慣れるまで少し時間がかかりました。

試験時間は180分でしたが、140分ほどで一通り解き終わり、残りの40分はフラグを立てておいた(回答に自信の無い)問題の見返しに充てました。ただ、見返しの際に回答を変更した問題はなく、残り10分ほどの段階で見返しが終わったため、試験終了としました。

まとめ

冒頭で記載した通り、比較的余裕を持った点数で合格することができましたが、受験を終えての総括は以下の通りです。

  • 書籍「AWS認定資格試験テキスト&問題集 AWS認定ソリューションアーキテクト - プロフェッショナル 改訂第2版」の内容は的確で、ベースはこの書籍で学習しておけばよさそう。
  • 一方で、自信の無い領域に関してはこの書籍だけでは不十分なため、Black Beltなどでの補完は必要。
  • Cloud Licenseは有効。課金する価値はあり。
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