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AWS DynamoDB入門

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AWSのDynamoDBを業務で扱う機会が多いので、調べた事や、実際に触ってみた事を記事にまとめました。

DynamoDBとは

フルマネージド型で、サーバーレスの NoSQL データベースサービス

特徴
・データの格納と取得に特化(高度な最適化)されている
・「値」とそれを取得するための「キー」だけを格納するというシンプルな機能を持った「Key-Valueストア」
・半構造化データをドキュメントとして保存する「ドキュメントデータベース」でもある
・1桁ミリ秒単位のレイテンシーを要求するアプリケーションにも対応
・大量のデータを速く検索できる

プライマリキー
・パーティションキーのみ
・パーティションキーとソートキーの組み合わせ
でデータが一意になるようにする。

セカンダリーインデックス
DynamoDBの仕様上、パーティションキーおよびソートキーにしか検索条件をかけられず、属性を検索条件にすることはできないので、プライマリキー以外の属性で、データに効率的にアクセスできるようにインデックスを貼る。

1. ローカルセカンダリインデックス(LSI)
データはそのまま、パーティションキーはそのままで、ソートキーを別の属性に変更することができます。(1つのテーブルにつき、最大5個まで、テーブルの初回構築時にしか設定できない制約がある)

例)パーティションキーがE001で、属性2がMiddleのデータを取得しようとしても仕様上、属性を検索条件にすることはできません。

スクリーンショット 2024-05-05 14.59.53.png

そこで、属性2をローカルセカンダリインデックスにします。

スクリーンショット 2024-05-05 15.00.07.png
これで、「パーティションキーがE001で、ローカルセカンダリインデックスがMiddle」であるデータを検索することができ、「山田桜子」のデータを取得できます。

2. グローバルセカンダリインデックス(GSI)
データはそのままで、パーティションキーを別の属性に変更することができる。(パーティションキーとソートキー両方も可能)
テーブル構築後に後から20個まで追加で設定できる

*データベースにおけるインデックスとは
インデックスを貼ることによって検索効率を高める手段。

DynamoDBへの検索可能な仕様
・パーティションキーおよびソートキーにしか検索条件をかけられない。属性に対して検索をかけることはできない。
・パーティションキーは必ず検索条件に指定する必要がある。ソートキーのみを検索条件にすることはできない。
・パーティションキーには、完全一致条件のみ指定できます。
例えば「xxから始まる」というような部分一致条件は指定できない。
・一方、ソートキーには「xxから始まる」というような部分一致条件が指定できます。

実際に触ってみた

DynamoDBを単体で触るより、Lambda、API Gatewayと組み合わせて簡単なサーバーレスアプリケーションを作ってみました。

構成:
クライアントからHTTP API を呼び出すと、API Gateway はリクエストを Lambda 関数にルーティング。
Lambda 関数は DynamoDB と対話し、API ゲートウェイにレスポンスを返却。
それから API Gateway はクライアントにレスポンスを返す。

スクリーンショット 2024-05-05 10.20.15.png

1. Dynamo DBのセットアップ
DynamoDBを開き、右にあるオレンジ色の「テーブルの作成」ボタンをクリック
スクリーンショット 2024-05-06 12.03.08.png

テーブル名、パーティションキー、ソートキーを設定
スクリーンショット 2024-05-06 12.06.22.png

コンソール上でレコードの追加、編集、複製、削除も可能です。

2. IAMロールのセットアップ
IAMロールとは、AWSのリソースに対して権限を割り当てるための仕組みです。
LambdaがDynamoDBにアクセスできるようにロールを設定します。

IAMを開き、右にあるオレンジ色の「ロールを作成」ボタンをクリック
スクリーンショット 2024-05-06 12.10.16.png

Lambdaに対するロールを作成するため、サービスまたはユースケースからLambdaを選択し「次へ」をクリックします。
スクリーンショット 2024-05-06 12.12.25.png

Lambdaロールに付与する権限を選択します。DynamoDBへのアクセス権限をもつ AmazonDynamoDBFullAccess をポリシーとしてアタッチします。
スクリーンショット 2024-05-06 12.15.19.png

「次へ」をクリックし、進んだページで「ロール名」を入力し、「ロールを作成」をクリックすれば完了です。

3. Lambdaのセットアップ
Lambdaとは:
サーバーのプロビジョニングや管理なしでコードを実行できるサーバレスのFunction as a Service。課金は実際に使用したコンピューティング時間に対してのみ発生し、コードが実行されていないときには料金も発生しません。つまりは、プログラムの実行環境を提供してくれるので、コードだけを用意すればいいという話です。

DynamoDBはLambdaとの相性の良いデータストアであり、サーバーレスでアプリケーションを開発する際にLambdaと合わせて利用されることが多いらしいです。

今回作る Lambda 関数は、DynamoDBと連携し、項目を作成、読み取り、更新、および削除します。

Lambdaを開き、右にあるオレンジ色の「関数の作成」ボタンをクリック
スクリーンショット 2024-05-06 13.12.27.png

関数名を入力し、実行ロールの変更で、既存のロールを使用するを選択すると、セレクトBOXが出てきて、そこから2で作成したIAMロールを選択します。これにより、このLambda関数はDynamoDBへアクセスする権限が付与されます。

ランタイムは、Java, Node.js, Python, RUbyが選べるのでお好きな環境を選択してください。
スクリーンショット 2024-05-06 13.14.26.png

次のページへ進むと、コードを編集するUIが出てきます。

Lambda関数にコードを登録する方法は以下の2つあります
・コンソールでコードを直接編集
・ローカルで開発したコードをアップロード(外部ライブラリなどを含む場合)

今回はシンプルな実装なので、コンソールで編集します。使用するソースコードはこちらのサンプルから拝借させて頂きました。

スクリーンショット 2024-05-06 13.15.19.png

「Deploy」ボタンがアクティブになるので、クリックして反映させます。

4. API Gatewayのセットアップ
API Gatewayとは:
あらゆる規模の REST、HTTP、および WebSocket API を作成、公開、維持、モニタリング、およびセキュア化するためのサービス

今回のケースでは、Lambdaで作った関数をAPI GatewayでAPI化するイメージです。

API Gatewayを開き、右にあるオレンジ色の「APIを作成」をクリック
スクリーンショット 2024-05-06 14.21.12.png

今回作るのはREST APIなので、REST APIの「構築」をクリック
スクリーンショット 2024-05-06 14.21.45.png

API名を入力し、説明はブランクでもOK、エンドポイントタイプはリージョンのままで「APIを作成」をクリック
スクリーンショット 2024-05-06 14.23.43.png

リソースページに遷移するので、ここでリソースとメソッドの設定をしていきます。
スクリーンショット 2024-05-06 14.26.32.png

まずはGETのリソースを設定します。「リソースの作成」をクリックし、リソース名を入力。
スクリーンショット 2024-05-06 15.27.02.png

作ったリソースに対して、メソッドを作成します。「メソッドを作成」をクリック。
統合タイプは当然Lambda関数で、Lambda関数で、3で作った関数名が表示されるので、選択します。
スクリーンショット 2024-05-06 15.33.28.png

POST, PUT, DELETEも同様の手順で設定していき、すべて完了したら、「APIをデプロイ」をクリック。
ステージを選択するモーダルが開くので、新しいステージで、任意のステージ名を入力して、「デプロイ」をクリック
スクリーンショット 2024-05-06 15.35.30.png

デプロイするとエンドポイントのURLが発行されます。
スクリーンショット 2024-05-06 15.35.49.png

5. APIを叩いてみる
私はAPIテストツールのPostmanを使って、4で発行されたエンドポイントに対して、まずはPOSTを実行してDynamoDBのレコードに反映されるか確認しました。その後、GET、DELETEなど各種メソッドも確認しました。

*AWSコンソール上で、API Gateway、Lambdaもテストを実行できますが、今回は省略しました。

参考サイト

AWS公式

まとめ

AWSの基本、主要サービスの概要など、頭ではわかっていましたが、実際に触って、ロールのアタッチや、複数のサービスを連携させるなど、手を動かして作ってみると理解がグッと深まりました。

次はクライアントサイドと接続させ、インデックスを貼るなどしてもっと使い込んでみたいと思います。

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