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スマホでGoogleColabが使用できる件

Last updated at Posted at 2021-12-22

PCにソフト等をインストールしなくても、インターネット環境さえあれば無料でPythonや高性能GPUが使えるGoogle Colab(Colaboratory)。
スマホからも普通に使用できると驚いたので、共有します。
(正確には、元々ブラウザのPC版で動作することは知っていましたが、スマホ版で動作することは知りませんでした。。)

スマホ上のCSVを読み込んでDataFrameを表示してみたり。
02_ファイル選択_.gif
なんか卑猥だ。。。

セレクトボックスで選択してみたり。
03_select.gif

グラフを表示してみたり。
04_graph.gif

これで、出先でも機械学習やデータ分析、スクレイピング等ができますね!:joy:

#やりかた
スマホのブラウザでGoogleドライブにアクセスし、Colabファイルを開くだけです。
image.png

アプリ版のGoogleDriveではなく、ブラウザからです。
アプリ版Driveからでは動作しないのでご注意ください!

#動作確認環境
とりあえず、以下の環境で動作確認しています。

:thinking: :grinning:
OS Android
OSバージョン 11
機種 Google Pixel4a
確認済みブラウザ① Chrome
(ver. 96.0.4664.104)
確認済みブラウザ② FireFox
(ver. 95.2.0)

当方にiPhoneの確認環境がないので、どなたか動作確認情報を共有していただけたらありがたいです。

ファイルの新規作成について

スマホのブラウザからDriveに開いても、ファイルの新規作成は出来ないようです。
DriveアプリもColabファイルの作成には対応していない。。
なので、次の方法で対応します。

  • 素直にPCからColabファイルを作成する。

もしくは

  • ブラウザをパソコン版モードに切り替えて、Colabファイルを作成する(以下参照)
    1. マイドライブのトップページにアクセス
    2. 左上当たりのメニュー(横線三本)をタップ
    3. パソコン版をタップ
    4. 後は通常通りにファイル作成
    5. スマホ版に戻したい場合はブラウザ再起動

上記動画のサンプルについて

こことかここで紹介しているPanelというライブラリを使っています。
(PanelのバックグラウンドはBokehなので、Bokehも普通に表示できるはず)

コードは下記をクリックしてご確認ください。

クリックして表示

インポートなど

import holoviews as hv
import pandas as pd
import panel as pn
import io

# HoloViewsのバックエンド指定
renderer = hv.renderer('bokeh')
# Panelを使うためのおまじない
pn.extension()

CSVファイル読み込み

# CSVファイル読み込みと確認用パネルのインスタンス生成
file_input = pn.widgets.FileInput(name="ファイル選択", accept=".csv")
df_display = pn.pane.DataFrame(width=1000, max_height=400, max_rows= 10,show_dimensions= True)

# ファイルが選択されると実行される関数
@pn.depends(file_input.param.value, watch=True)
def get_file(f_value):
    global df, col_name  
    # バイト列をメモリ上のバッファに格納
    buffer = io.StringIO(f_value.decode("utf-8-sig"))
    # バッファを読み込み
    df  = pd.read_csv(buffer, index_col=0)
    df_display.object = df
    # 読み込んだCSVデータフレームの列名を取得
    col_name = list(df.columns)  

# 表示
pn.Column(file_input, df_display)

項目選択

# 各種軸にしているする項目を選択するウィジェット
x_axis_sel = pn.widgets.Select(name= "X軸", options= [])
y_axis_sel = pn.widgets.Select(name= "Y軸", options= [])
c_axis_sel = pn.widgets.Select(name= "カラー軸", options= [])

# col_nameが宣言されているかどうかでデータ読み込み済みか判断
if "col_name" in locals():
    # セレクトウィジェットの項目に読み込んだCSVのカラム名を指定
    x_axis_sel.options = y_axis_sel.options = c_axis_sel.options = col_name

# ウィジェットの表示
pn.Column(x_axis_sel, y_axis_sel, c_axis_sel)

グラフ表示

# グラフパネルのインスタンス生成(ダミー用グラフ格納)
blank_hv = hv.Scatter((1, 1))
graph_pane = pn.pane.HoloViews(blank_hv, visible = False)
# グラフ描画ボタンのインスタンス生成
display_graph_but = pn.widgets.Button(name= "グラフ描画", button_type= "primary", disabled= True)

# col_nameが宣言されているかどうかでデータ読込済みか判断→読込済みならボタンを有効に
if "col_name" in locals():
  display_graph_but.disabled = False

# グラフ描画ボタン押下時のイベント
def display_graph(event):
    global scatter
    # セレクトボックスで選択された各軸の項目を格納
    x_ax = x_axis_sel.value
    y_ax = y_axis_sel.value
    c_ax = c_axis_sel.value

    # グラフオブジェクト(HoloViews)の生成
    scatter = hv.Scatter(df, kdims=[x_ax], vdims=[y_ax, c_ax])
    # HoloViewsの外観設定
    scatter = scatter.opts(color= c_ax, xlabel= x_ax, ylabel= y_ax, 
                           colorbar=True, cmap="jet", toolbar='below',
                           fontsize={'title': 10})
    scatter = scatter.relabel(f"{x_ax} vs {y_ax} vs {c_ax}")

    # グラフの表示処理
    graph_pane.object = scatter
    graph_pane.visible = True
    display_graph_but.button_type = "success"

# グラフ描画ボタンへのイベント関連付け
display_graph_but.on_click(display_graph)

# 表示
pn.Column(display_graph_but, graph_pane)

#所感
流石にスマホで全てコードを打つのは厳しそうですが、
予め作っておいたコードを編集・動作させたり、UIを整えて運用すれば、色んな場面で使用できそうです。

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