序章
本書の目的と範囲
本書は、Microsoft 365を教育現場で効果的かつ安全に運用するための情報を提供することで、GIGAスクール構想の推進をサポートすることを目的としています。本書では、教育委員会、学校、システムインテグレーター(SIer)の関係者がMicrosoft 365の導入から運用、管理までの一連のプロセスを理解し、適切に実施するための具体的な方法と推奨される設定を詳細に説明します。
本書の目的は以下の通りです。
- 安全な運用の確立
- Microsoft 365を使用する上で必要なセキュリティ設定やポリシーを確立し、児童生徒の個人情報を保護します。
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運用効率の向上
システム管理者が効率的に運用管理を行うためのベストプラクティスを提供します。 -
教育の質の向上
教育現場でのMicrosoft 365の活用方法を示し、ICTを活用した教育の質を向上させます。 -
トラブルシューティングの支援
よくあるトラブルや課題に対する解決策を提供し、スムーズな運用をサポートします。
本書は以下の範囲をカバーします。
- Microsoft 365の導入手順
- 初期設定とセキュリティ設定
- 利用者管理とアクセス制御
- データ保護とプライバシー管理
- 運用管理のベストプラクティス
- トラブルシューティングとサポート
対象読者
本書は主に以下の読者を対象としています。
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教育委員会
各学校のICT環境整備を担当し、Microsoft 365の導入と運用を統括する担当者。 -
学校
実際にMicrosoft 365を使用する教師やシステム管理者、技術サポート担当者。 - システムインテグレーター(SIer)
- 教育委員会や学校と連携してMicrosoft 365の導入支援、運用サポートを行う技術専門家。
各読者層に対して、実践的でわかりやすい情報を提供し、それぞれの役割に応じた具体的な手順や設定方法を示します。これにより、各現場でのMicrosoft 365の効果的な活用を支援し、GIGAスクール構想の成功に寄与することを目指します。