3
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

More than 1 year has passed since last update.

OpenShift 4.10をPower Systems Virtual Serverにデプロイする(概要編)

Last updated at Posted at 2022-07-03

はじめに

OpenShift(OCP)をPower Systems Virtual Server (以降PowerVS)にデプロイする、という記事はこれまでいくつか投稿があり、非常に参考にさせていただいてます。ただ、OpenShiftやPowerVSの進化が早く、必ずしも現状について行けていない点があることに気づきました。そこで、本記事(および「詳細編」)では、最新のOCP 4.10を、2022年7月1日現在のPowerVS(東京/大阪リージョン)にデプロイする方法を紹介したいと思います。
本記事は、以下のページを参考にしています。

Installing Red Hat OpenShift Container Platform 4.x on IBM Power Systems Virtual Servers
https://developer.ibm.com/tutorials/install-ocp-on-power-vs/

Install OpenShift on PowerVS
https://github.com/ocp-power-automation/openshift-install-power

手順概要

OCPをPowerVSに導入する手順は、基本的に上記の"Installing Red Hat OpenShift Container Platform 4.x on IBM Power Systems Virtual Servers"の記事に従います。

手順:

  1. OCP導入のためのPowerVSの準備
  2. RHELとRHCOSのOVAイメージを作成して、PowerVSに登録
  3. OCPをPowerVSへ展開

ただし、わたしが試したときは、「2. RHELとRHCOSのOVAイメージを作成して、PowerVSに登録」の部分について、以下の手順を変更しました。

RHEL 8.xのイメージは、OSAとTOKでは既に準備されているので作成不要

以前はPowerVSではRHEL 8.xのイメージは提供されていなかったのですが、現在は提供されています。OCPのデプロイ手順では、提供済みのイメージを使うことも可能です。ライセンス的に問題なければ、PowerVS提供のイメージを利用すると手間を少し減らすことができます。
なお、RHCOSのイメージはPowerVSでは提供されていないので、予め作成してインポートしておく必要があります。

RHCOSのイメージとして4.10を使う

OCP 4.10を導入するので、RHCOSのイメージも4.10.xを使いました。

rhcos-4.10.16-ppc64le-openstack.ppc64le.qcow2.gz
https://mirror.openshift.com/pub/openshift-v4/ppc64le/dependencies/rhcos/latest/rhcos-4.10.16-ppc64le-openstack.ppc64le.qcow2.gz

OVAをPowerVSへインポートするとき、Webコンソールを使う

上記のチュートリアルでは、以下のCLIを使ってICOSへアップロードしたRHCOSのOVAをPowerVSへインポートすることになっています。

export IBMCLOUD_API_KEY=<IBM_CLOUD_API_KEY>
pvsadm image import –pvs-instance-name <instance-name> --bucket <bucket-name> --object <object-name> --pvs-image-name <image-name> --bucket-region <region>

ただ、わたしが試した限りでは「rhcosのディストリビューションはサポートされていないよ」というエラーになってしまいました。
そこで、PowerVSのGUIで試したところ、うまくインポートすることができました。ただし、GUIでインポートを実行してから、実際にインポートが完了するまで1時間くらいかかります。その間、画面上にプログレス表示が無いので不安になります。が、インポートをキックして、しばーらくしてからリロードするとインポートが完了していました。

詳細編へ続く

ここまでが、OCP 4.10をPowerVSへ導入するときに参考資料と手順が異なった部分の概要です。
実際に導入したときの詳細手順や、トラブルについては「詳細編」でご紹介したいと思います。

3
0
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
3
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?