はじめに
先日こちらを投稿しましたが、改めてstackとqueue(キューと読みます)について記載します。
stackとqueueについて
データの保存と取り扱いの方法のことを言います。
stackもqueueもデータを一列に並べますが、データの追加と取り出し方法にそれぞれ特徴があります。
stack
listのメソッドを使えば、簡単にlistをstackとして使えます。
stackでは最後に追加された要素が最初に取り出されます ("last-in, first-out")。
stackの一番上に要素を追加する(データを積む)にはappend()を使い,一番上から要素を取り出すにはpop()をに使います。
>> stack = ["chiba","tokyo","saitama","kanagawa"]
>>> stack.append("ibaraki")#追加
>>> stack.pop()#取り出し
'ibaraki'
>>> stack
['chiba', 'tokyo', 'saitama', 'kanagawa']
>>> stack.pop()#取り出し
'kanagawa'
>>> stack
['chiba', 'tokyo', 'saitama']
queueとして使う
queueの場合、最初に追加した要素を最初に取り出します ("first-in, first-out")。
append()やpop(）はlistの末尾に対して行うのは速いですが、先頭に対して行う場合には、他の要素をひとつずつずらす必要がある為、遅くなってしまいます。
そこでqueueの実装にはcollectionsのdequeを使用します。※dequeのappend、popはスレッドセーフ(並行処理されることを考慮してる)らしいです
>>> from collections import deque
>>> queue = deque(['chiba', 'tokyo', 'saitama'])
>>> queue.append("kanagawa")#追加
>>> queue
deque(['chiba', 'tokyo', 'saitama', 'kanagawa'])
>>> queue.popleft()#取り出し
'chiba'
>>> queue
deque(['tokyo', 'saitama', 'kanagawa'])
>>> queue.popleft() #取り出し
'tokyo'
>>> queue
deque(['saitama', 'kanagawa'])