TWELITEについて
TWELITEはモノワイヤレス株式会社が製造しているワンボードマイコン。メーカーのホームページの情報によると、WiFiをつかう無線機器より省電力であり、BlueToothより飛ばせる距離が長く、かつ、全体的に省電力とのこと。スリープ時の待機電流が1.5μA以下、通信中の電流20mA程度。スリープの設定が細かくできるようであり、電池で長時間動作させるには魅力的に見える。
使い方を習得しようと勉強中。同社のホームページにチュートリアルやマニュアルもあるし、書籍もあるのではあるが、Arduinoと比べるとなにかしらハードルが高いように感じる。
MacOS Big Sur上でTWELITEを使うには
自分のメインのパソコンがMacOS Big Surなので、それを使ってTWELITEを試してみました。
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ハードウェアの準備:TWELITEは以下のいずれかの組み合わせで揃えておく。少し値が張るが、3が一番試験しやすい。
- TWELITE DIP2台 + TWELITE R2 1台(TWELITE R2にTWELITE DIPを装着し、TWELITE R2経由でPCとUSB接続する。一方、もう一台のTWELITE DIPはブレッドボードや電池を使って電気を供給し、動作させる。)
- TWELITE DIP 1台 + MONOSTICK 1台(MONOSTICKをパソコンのUSBに接続する。TWELITE DIPはブレッドボードや電池を使って電気を供給し、動作させる。)
- TWELITE DIP1台 + TWELITE R2 1台 + MONOSTICK 1台(TWELITE R2にTWELITE DIPを装着し、TWELITE R2経由でPCとUSB接続する。また、MONOSTICKをパソコンのUSBに接続する。)
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ソフトウェアの準備:
- TWELITE STAGEのページからTWELITE STAGE SDKをダウンロード
- ダウンロードしたら解凍し、任意の場所にそのフォルダ(MWSTAGE)を置く。
- 以上に加えて、TWELITEのプログラムを書き換えようとすると、どうやらCommandLineToolsをインストールする必要があるらしい。
MWSTAGEの最上部に含まれているTWELITE_Stage.commandをダブルクリックすると、TWELITE STAGE Appが立ち上がる。そこからプログラムを書き換えたりシリアル通信の状況をターミナルで見たりできる。
TWELITEをMacOS Big Surで使うにあたっての注意事項
基本的にはTWELITEとPCは、MONOSTICKやTWELITE R2を用いて接続し、そのあとはCoolTermなどのシリアル通信ソフトを使って通信すれば良い(らしい)。通信速度は115200。しかし、MacOS Big Surだと、それがうまくいかない。
色々調べたが、どうやらFTDI 232RLというシリアル変換モジュールを使っており、以前のMacOSだとそれがデフォルトで使えていたらしいのだが(実際、MacOSX 12のMacBook AirだとCoolTermで通信できる)、Big Surはデフォルトでは対応していないらしい。秋月電子の情報等によると、FTDI社のVCPドライバーをインストールすればよいような情報もあるが、それもやってみたがうまくいかない。
かといって、万事休すというわけでもない。上記のように、TWELITE STAGE SDK(MWSTAGE)に含まれるTWELITE STAGE Appを使うと、シリアル通信できる。試すぐらいであれば、TWELITE_Stageをもちいたシリアル通信でよいだろう。
本格運用するにはMacOSX Big Surではなく、より古いバージョンのMacOSや、Windowsパソコン、Raspberry Piを含むlinux機が良さそう。
TWELITEの勉強の方針
以下の順番でやるとよさそう。