初めてAdvent Calendarに投稿させていただきます。
名古屋在住のフリーランスエンジニア @hiroyasu55 こと山田浩靖です。
EC-CUBE名古屋ユーザーグループ
EC-CUBE名古屋ユーザーグループでは、EC-CUBEエバンジェリストの @nanasess 氏をお招きし、月1回の頻度で勉強会(と称する実態は井戸端会議と酒盛り)を行っております。
さくらインターネットxEC-CUBE
2015年12月5日には、さくらインターネット様「さくらクラブ」とEC-CUBE名古屋ユーザーグループの合同企画として、「EC-CUBE名古屋ユーザーグループ×さくらクラブ」コラボ勉強会が実施されました。珍しく?本格的な勉強会ということで、これまでEC-CUBEをご利用されていない方も含め多くの方が参加されました。
EC-CUBE3をさくらVPS上で動かしてみよう!
上記勉強会にて私もセッションの時間を頂き、さくらVPS上でEC-CUBE3を起動してみるという企画を行いました。サーバサイドに詳しくない方も多かろうと考え、chef等を活用してほぼ自動的に構築するというプロダクト一式をもって臨んだのですが。
本当は参加した方々にハンズオン的に試していただきたかったのですが、試用版さくらVPSサーバの起動に思いの外時間がかかったりで、ほぼ説明だけで終わってしまいました・・・
と消化不良をボヤいていたところ、@nanasess 氏より「12/7のAdvent Calendarに登録してください!」と謎の司令が下り、よく分からないまま登録し、今もよくプロセスがわからないままこの記事を書いているところですwww
まあ普段から 無茶ぶりの過ぎる 手厚くお世話になっている @nanasess さんや、EC-CUBEの中の人・外の人に何らかの寄与になればと思う次第です。
EC-CUBE3 on さくらVPS 自動環境構築プロダクト
その名の通り、さくらVPS上にLAMP+EC-CUBE3環境を自動構築するものです。
リソースはGitHub(https://github.com/logicheart/eccube3_sakuravps)にあります。
具体的な手順はGitHubのWiKiに記載していますので、そちらを参照ください。
ここには概要だけ記載します。
- シェルスクリプトの起動により、さくらVPS上で下記を実行
- CentOS6の最小限の環境設定(ファイアーウォール、管理用ユーザーの作成、SSH公開鍵認証の設定等)
- Apache、PHP、MySQLのインストール
- EC-CUBE 3.0.6のインストール
- 内部ではchef-zeroを実行。
knife zeroのコマンドだけで済めば楽なのですが、SSH公開鍵の作成等でシェルコマンドを叩かなければならなかったりで、“黒い画面”に慣れていない方にはハードルが高そうなので、まとめて1本のスクリプトにまとめました。
さくらVPSは、初期状態でrootユーザーでのパスワード認証によるSSHログインが有効になっており、ファイアーウォールも未設定の状態なので、たとえ試用目的といえど最低限のセキュリティ構成が必要だったりします。で、今回さくらVPS初期設定レシピとLAMP環境構成レシピを作成したのですが、WordPress等他のPHP系アプリケーションの基盤にも流用できると思います。
ただし動作検証が充分でないため(特にWindows環境)、ツッコミどころがあれば忌憚なく指摘していただけると幸いです。
コミュニティ活動(特にWeb界隈)について思うこと
私はフリーランスになって1年ちょっと経ちますが、その前は地場のSIerで業務システムの受託開発やらサーバインフラ設計やらやってました。ご多分に漏れず、社畜でした(ToT)。なので業務外でコミュニティに参加するなどつゆ思わず。
色々あって独立して、時間ができたのでコミュニティに参加してみて、ひとくちにIT業界と言っても様々なクラスタがあるということを認識しました。Webフロント系、エンタープライズSI系、自社サービス系、インフラ系、組み込み系、ゲーム系・・・
EC-CUBEや、WordPress等のCMSのコミュニティは、デザイナーさんや自前でサイトを運用されている方が比較的多いので、私のスキルセットに無いSEO対策だったりショップ運営のノウハウだったりの話をお聞きできて刺激になります。そのお返しではないですが、私の持つサーバサイドの知見をシェアできればと思い積極的にコミットするようになっています。ですがサーバインフラはコーディングと異なりクリティカルな部分を多分に含んでいるのと、コードを書けば即時に動くものを見られるという類ではないので、とっつきにくさがあるのは否めません。
で、初心者でもサーバが立ち上がった!サイトができた!っていう成功体験を体得してほしいという思いから、ほぼ全自動構築ツールなど作ってみました。
EC-CUBEの稼働だけなら、LAMP環境の整っているレンサバでEC-CUBEをワンクリックインストールで、やりたいことは実現できてしまうのですが、スケールアップとかセキュリティ脅威とかのサーバサイドで考慮すべき事柄についても関心をもってもらえるとコラボレーションの甲斐があるのでは、と思うわけです。
ことWeb界隈については、フロントエンドとサーバエンド、デザイナーとデベロッパーとの垣根が低くなってきていると感じます。そういうことはコミュニティ等に参加してみないと分からないものですね。なので、現在“社畜”のごとく会社の業務で日々を消耗している未来あるエンジニアの方々、
残業や休日出勤などしている暇はありません!
積極的に外に出て、様々な知見に触れることで成長につながります。もし業務外活動に上司が理解を示さないならば、そのような会社は見限ることも視野に入れるべきかと思います(キッパリ)。
異論・反論・ツッコミ(愛のあるやつ)お待ちしております。
リンク
-
[EC-CUBE名古屋ユーザーグループ(Doorkeeper)]
(https://ec-cube-nagoya.doorkeeper.jp/) -
[EC-CUBE名古屋ユーザーグループFaceBookページ]
(https://www.facebook.com/groups/eccube.nagoya.user/)