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ここまでのGPTの流れを振り返る。

Last updated at Posted at 2023-04-09

ここまでのGPTの流れを振り返る。

基本用語

1. GPTとは

GPT(Generative Pre-trained Transformer)は、自然言語処理(NLP)タスクにおいて、高い性能を発揮するディープラーニングモデルです。GPTは、トランスフォーマーアーキテクチャをベースにしており、事前学習と転移学習の技術を活用しています。これまでにGPT-1、GPT-2、GPT-3、そして最近ではGPT-4が開発されています。

2. OpenAIとは

OpenAIは、2015年に設立された非営利の人工知能(AI)研究所です。創設者はイーロン・マスク、サム・アルトマン、ウディシュ・タリワル等がいます。OpenAIの目標は、人類全体に利益をもたらす形で安全なAIを開発・普及させることです。GPTシリーズは、OpenAIが開発した最も有名な成果の一つです。

3. Sam Altmanとは

Sam Altmanは、OpenAIの共同創設者であり、現在のCEOです。彼はまた、Y Combinatorの元社長であり、多くのスタートアップ企業の投資家としても知られています。彼は、AI開発の民主化とAIの利益を人類全体に広めるというビジョンを持っています。

4. LLM: Large Language Modelとは

LLM(Large Language Model)は、大規模なデータセットを使用して訓練された自然言語処理モデルの総称です。これらのモデルは、膨大な量のテキストデータから知識を学習し、多様なタスクに適用できます。GPTシリーズは、LLMの代表的な例です。最近では、より大規模で高性能なモデルが開発されており、様々な応用が期待されています。

5. AGI: Artificial General Intelligenceとは

AGI(Artificial General Intelligence)は、人間の知能と同等の知識や理解、学習能力を持つことができるAIのことを指します。現在のAI技術は、特定のタスクに特化したものがほとんどで、広範な知識や判断力を持つAIはまだ実現されていません。しかし、OpenAIをはじめとした研究機関が、AGIの実現に向けて研究を進めています。AGIが実現されることで、AIの応用範囲が飛躍的に拡大し、人類全体に大きな影響を与えると考えられています。

OpenAIの歴史で重要な出来事(2015年~2021年)

前段として2015年~2021年までのOpenAIやGPTに関する主要な出来事をまとめました。
2023年以降の情報を知りたい方は読み飛ばしてください
ちなみに下記情報はChatGPT(GPT-4)に確認して記載しているため何か間違いがあればご指摘よろしくお願いいたします。

※2023年4月9日時点 ChatGPTは2021年9月までの情報が基になっている

1. OpenAIの設立(2015年)

OpenAIは、2015年にイーロン・マスク、サム・アルトマン、ウディシュ・タリワルらによって設立されました。設立時の目標は、人類全体に利益をもたらす形で安全なAIを開発・普及させることでした。

2. OpenAI Gymのリリース(2016年)

2016年にOpenAIは、AIの学習環境であるOpenAI Gymをリリースしました。OpenAI Gymは、強化学習アルゴリズムの開発と評価をサポートするプラットフォームです。研究者は、様々なタスクに対するAIの性能を簡単に比較・評価することができます。

3. GPT-1の発表(2018年)

2018年にOpenAIは、自然言語処理モデルであるGPT-1を発表しました。GPT-1は、Transformerアーキテクチャをベースにし、事前学習と転移学習を活用することで、多くのNLPタスクで高い性能を発揮しました。

4. GPT-2の発表とその影響(2019年2月~11月)

2019年にOpenAIは、GPT-1の後継モデルであるGPT-2を発表しました。GPT-2は、GPT-1よりもはるかに大規模なデータセットで学習され、驚異的な性能を示しました。しかし、その性能があまりにも高いため、悪用の懸念から当初は完全なモデルの公開を控えるという判断がなされました。後に、悪用のリスクが十分に評価された後、完全なモデルが公開されました。

5. MicrosoftがOpenAIと提携し10億ドルを出資(2019年7月)

MicrosoftはOpenAIと提携し、広く経済的利益をもたらすAGI(人工一般知能)の構築を支援するために、10億ドルを出資しています。
https://openai.com/blog/microsoft-invests-in-and-partners-with-openai

6. GPT-3の発表(2020年)

2020年にOpenAIは、GPT-3を発表しました。GPT-3は、さらに大規模なデータセットで学習され、前例のない性能を発揮しました。GPT-3は、文章生成や質問応答、翻訳などのタスクで非常に高い性能を示し、AI技術の可能性に対する注目が高まりました。また、GPT-3は、APIとして提供されるようになり、多くの開発者がアプリケーションの構築に活用することができました。

7. OpenAIの商用化(2020年)

2020年、OpenAIはGPT-3を中心に事業戦略を見直し、商用化に乗り出しました。GPT-3を利用したAPIサービスの提供を開始し、さまざまな企業や開発者がこのAPIを利用してアプリケーションを開発しました。

8. DALL-Eの発表(2021年1月)

2021年にOpenAIは、DALL-Eという画像生成モデルを発表しました。DALL-Eは、テキストの記述に基づいて画像を生成することができるモデルで、クリエイティブな画像生成に革新をもたらしました。

9. Wisperの発表(2021年9月)

2021年にOpenAIは、Whisperという音声認識モデルを発表しました。WhisperはWebから収集された680,000時間の多言語・多タスクの教師付きデータで訓練された自動音声認識(ASR)システムです。このような大規模で多様なデータセットを使用することで、アクセント、背景ノイズ、専門用語に対する堅牢性が向上することが示されています。

10. GitHub Copilot一般公開(2022年6月)

ChatGPTプロトタイプ版公開以降(2022年11月30日~)

1. アクティブユーザー数100万人突破(2022年12月5日)

ChatGPTプロトタイプ版公開から一週間足らずでアクティブユーザー数100万人を突破

2. サブスクリプションプランのChatGPT Plusを発表(2023年2月1日)

米国先行でサブスクリプションプランを発表
月20ドルでピーク時の応答時間の短縮や信頼性を提供
日本では2023年2月11日より申し込み可能に

3. アクティブユーザー数1億人突破(2023年2月2日)

リリースから2か月でアクティブユーザー数1億人突破

世界のサービスで1億人のユーザーに達するまでにかかった時間との比較
電話:75年
携帯電話:16年
WWW: 7 年
iTunes: 6.5年
Twitter:5年
Facebook:4.5年
WhatsApp: 3.5年
Instagram:2年半
Apple App Store: 2 年
ChatGPT: 2 か月

4. AIチャットくん公開(2023年3月2日)

日本のエンジニアがChatGPTのAPIを利用してLINE上でChatGPTと会話できるChatBotを作成。リリースから1ヶ月で登録者100万人突破した。

GPT-4リリース以降(2023年3月15日~)

ここからはGPT-4リリース以降に起きた主要なことを挙げていきます。
リリースされた2023年3月15日から本記事を書いている(2023月4月9日)の3週間ほどでGPT-4を使ったサービスがかなりの数発表されました。
日本でも話題となったサービスに関しても取り上げます。

1. GPT-4の発表(2023年3月15日)

2023年3月15日にOpenAIは、GPTシリーズの最新モデルであるGPT-4を発表しました。

同日OpenAIの公式YouTubeチャンネルで共同創設者のGreg BrockmanによるGPT-4の機能を紹介する動画が公開されました。

動画の内容としては下記の3つがメインとなりました。
・GPT-3.5との比較
・プログラミングのアシスト
・画像入力

Stability AI 日本公式Twitterでもその日に発表された様々ニュースを分かりやすくまとめて下さっています

2. 語学アプリDuolingoがOpenAI社のGPT-4を搭載したDuolingo Max公開(2023年3月15日)

3. Microsoft 365 Copilot を発表(2023年3月17日)

3. ChatGPTにプラグインのサポートを発表(2023年3月24日)

3. GPT-4以上のAI開発停止を求める公開書簡(2023年3月30日)

人間並みの知能を持つAIシステムは社会や人類への深刻なリスクを持っている可能性を危惧し、GPT-4よりも強力なAIシステムの開発を少なくとも6か月間停止するよう呼びかけ、その間に、AI研究所と専門家は、共有の安全プロトコルを開発・実施し、現行のAIシステムをより正確で安全、透明で信頼性があるものに改善すべきという内容の公開書簡。
イーロン・マスクやスティーブ・ウォズニアックなどの著名人の名前も多数含まれている。

4. イタリアでChatGPTを一時使用禁止(2023年3月31日)

膨大なデータ収集が個人情報保護法に違反する可能性を懸念してChatGPTの使用を一時禁止とした。
ChatGPTの禁止は欧米諸国ではイタリアが初めて。

5. サム・アルトマン日本来日(2023年4月10日)

まとめ・感想

ざっくり、自分が印象に残っていたニュースをネット記事や公式サイト、AIに関してつぶやいているいくつかのTwitteアカウントの情報を参考に現在(2023年4月9日)までまとめました。
ただ書いてる自分としては1割も網羅出来ていない感覚です。
そのため本記事は現状ただのたたき台として、良ければ有識者の方々にコメントを頼りに更新していきます。
この凄まじい変化と熱量のある時間を残せればと思いますのでよろしくお願いいたします

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