WWDC20で発表された、App Clipsをざっくり理解するために要点をまとめています。
仕様・特徴
- ユーザーはアプリをインストールする必要なく、ネイティブアプリの一部を使用できる
- App Clipによって処理されるURLを使用する(ユニバーサルリンクに似ている)
- NFCタグ、QRコード、Smart App Banner、iMessageのリンク、Mapsから開くことができる
- App Clip URLはApp Store Connectを使用して登録する
- アプリとApp Clipの両方を含むビルドをApp Store Connectに配信すると、App Clip Configurationセクションが表示される
- 異なるエクスペリエンスには個別のURLを使用する
- URLはprefixの一致に基づいているため、すべての可能なApp Clip URLを登録する必要はない(クエリストリングやパスパラメータで柔軟に出来る)
- アプリがインストールされている場合アプリが優先、アプリがインストールされていない場合は、App Clipがダウンロードされる
- 使用されない場合、iOSはApp Clipとそのデータを削除する
制限・注意点
- App Clipは追加機能であり、App Clip単体では提供できない
- App Clipでのインタラクションは、迅速かつ集中的に行う必要がある
- XcodeでApp Clip用のターゲットを作成する必要がある
- App Clipは10メガバイト未満にする必要がある
- App Clipからの機密情報へのアクセスは制限されている
- タイトル、サブタイトルの長さ、画像サイズ、アスペクト比、およびフォーマットの要件がある
- ユーザーが一貫した体験を得られるように、App Clipにはアプリと同じ名前とアイコンを使用する
その他出来ること
- App Clipからアプリへデータ移行するには、App Groupを利用する
- SKOverlayを使用してアプリをインストールするよう促すことができる
- XcodeでApp ClipのURL処理コードをテストするには、テストURLを指定できる
- App Clipsは、カメラ、マイク、およびBluetoothの許可を要求することができる
- App Clipの通知では、毎回の起動後、最大8時間まで許可を得ることができる
関連リンク
https://developer.apple.com/videos/play/wwdc2020/10174
https://developer.apple.com/videos/play/wwdc2020/10146
https://developer.apple.com/videos/play/wwdc2020/10120
https://developer.apple.com/videos/play/wwdc2020/10172
https://developer.apple.com/app-clips/
https://developer.apple.com/design/human-interface-guidelines/app-clips/overview/
https://developer.apple.com/documentation/app_clips/developing_a_great_app_clip
https://developer.apple.com/documentation/app_clips/creating_an_app_clip
https://developer.apple.com/documentation/swiftui/fruta_building_a_feature-rich_app_with_swiftui