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【Amazon Linux 2023対応】EC2踏み台サーバー構築とMySQL接続備忘録

Last updated at Posted at 2025-04-10

はじめに

対応した案件で、踏み台サーバーとして使用していたEC2インスタンスのOS更新が必要になったため、新たに構築し直すことになりました。

本記事では、その際の構築手順や注意点を備忘録としてまとめています。
同様の構成を検討している方の参考になれば幸いです!

踏み台サーバーとは

インターネットから直接アクセスできないプライベートなクラウド環境にあるリソース(例:RDS for MySQL)へ接続するには、中継用のサーバーが必要です。
この中継サーバーのことを「踏み台サーバー(Bastion Host)」と呼ばれ、外部からのアクセスをこのサーバーに限定し、そこから内部ネットワークへ接続する構成が一般的です。

今回は、Amazon EC2 インスタンスを踏み台サーバーとして利用し、AWS Systems Manager(SSM) のセッションマネージャーを使って接続する方法を紹介しています

AWS公式ドキュメントにも詳細な説明がありますので、あわせて参考にしてみてください。

構成図

EC2-DBアーキ概要.png

構築手順

  1. IAMロール作成

  2. 新規でEC2インスタンスを作成

    • 新しいOSイメージを選択
    • インスタンスタイプ(サーバーの規模で選定する)
    • キーペア(新規作成)
    • ネットワーク
      • VPC(踏み台サーバー用のVPCを作成する)
      • サブネット(プライベートサブネットを選択)
      • セキュリティグループ
        • インバウンド(特に設定なし)
        • アウトバウンド(すべてのポート)
    • IAMロール(作成した踏み台サーバー用のロールを選択)
      pasted-2025.03.05-10.31.03.png
      pasted-2025.03.05-10.31.16.png
      pasted-2025.03.05-10.31.36.png
  3. 作成したEC2インスタンスに接続

    • SSMのセッションマネージャーを使用する
  4. EC2サーバー上でMySQLクライアントをインストール

    • sudo dnf -y install mariadb105コマンドを実行(MySQLと互換性があるため)
    • mysql --versionコマンドでインストールされているか確認
      image.png
      image.png
  5. MySQLデータベースに接続

    • mysql -h ホスト名 -u ユーザー名 -p -D データベース名コマンドを実行
    • パスワードを打つとMySQLに接続できる
      スクリーンショット 2025-04-08 18.56.38.png

困ったこと

実際の構築時にSSMセッションマネージャーがうまく動かず焦りましたが、EC2インスタンスのステータスチェックが完了していなかったのが原因だったと思われます。
接続エラーの原因となることがあるため、EC2インスタンスのステータスチェックが完了しているかを忘れずに、確認するようにしましょう。

なぜMariaDBを使用したのか

OSの更新により、Amazon Linux 2023 を使うことになりましたが、MySQLのインストールがうまくいかず代替としてMariaDBをインストールしました。

具体的には、MySQL公式リポジトリ(mysql-community-release)を使ってyumインストールを試みましたが、Amazon Linux 2023 では非対応で失敗しました。

そのため、MySQLと互換性のあるMariaDBを使用することで対応しました。

参考:Amazon Linux 2023 へ MySQL をインストールしてログインする(クラスメソッド)

まとめ

今回の構築を通じて、SSMセッションマネージャーの活用方法や、セキュリティを意識した踏み台サーバーの運用を学ぶことができました。

それ以前はSSH接続を使用していましたが、SSMによって鍵管理やポート開放が不要になり、運用負担が軽減される点が非常に便利だと感じました。

また、EC2インスタンスの構築からデータベース接続までを一通り体験できたことで、インフラ構成全体の理解も深まりました。

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