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Vimコマンド覚書き ~初心者がやりたいことをスラスラできるようになる!~

Last updated at Posted at 2021-01-02

#目次
1. カーソル移動(コマンドモード)
2. 削除・上書き
3. 表示の調整
4. 編集(コマンドモード・Insertモード・マクロ)
5. 置換・検索
6. 保存・終了
7. 範囲指定
8. VISUALモード

#1. カーソル移動

  • コマンドモードでのカーソル移動です。

1文字/行移動

キー やりたい事
j 下の行へ
   2jとすると2行下へ移動する(khlも同様)
k 上の行へ
h 左へ
l 右へ

まとまった単位の移動

キー やりたい事
w 次の単語へ
b 前の単語へ
$ 行末へ
0 行頭へ
G, :$<enter> 文末へ移動
gg, :1<enter> 文頭へ移動
50G, 50gg, :50<enter> 50行目へ移動
ctrl + f 次のページへ(forward)
ctrl + b 前のページへ(back)
  • ":hogehoge"のコマンドの場合、入力後<enter>の入力が必要

#2. 削除と上書き

1文字ずつ削除/置換したい場合: Xコマンド/Rコマンド

キー やりたい事
x カーソル上の文字を削除
X (shift + x) カーソルの左隣りを削除
現在のカーソル位置と右隣の文字との入れ替えはxpで可能(pはpaste)
r "c" 現在のカーソルの文字を "c" (任意の一文字)に置換
ex) make->takeへの修正の場合、mまでカーソルを動かしてrt

まとまった単位で削除したい場合: Dコマンド

キー やりたい事
dw 1単語を削除
3dw 3単語を削除
D (shift + d) 現在の位置から行末まで削除
d$ と同じ意味
d0 現在の位置から行始めまでを削除
dj 現在の行とその下の行を削除
dk 現在の行とその上の行を削除
j,kはカーソル移動の項目と同じ意味
dd 現在の行を削除(改行含む)
10dd 現在の行から10行削除
:10,20d<enter> 10行目から20行目を削除
d/"hoge" 現在のカーソルから"hoge"の手前までを削除
"/"は検索を意味する。hoge
dt. 現在のカーソル位置から次の.までを削除
(.は好きな一文字でOK)
tが現在の行の次の "." の1つ手前のカーソル位置を指す
das 現在カーソルが置かれている1文を削除
sがsentenseを表す
aがallみたいな意味。つまりdelete all sentence->1文を削除
dap 1パラグラフを削除
pがparagraphを表す
di] (or[) [...]の中を削除(カーソルは括弧の中に置いておく)
ci] (or[) [...]の中を削除後insert modeへ

###削除後にInesrt modeにしたい場合: Cコマンド

キー やりたい事
c 削除後にinsert modeに入る。
dと同じようにコマンドを使用することができる
例えばci[なら、[]内の文字を削除してその後insert modeに
C 現在の位置から行末までを削除してInsert mode
(D が現在の位置から行末まで削除するのと対応)
cc 現在の行を削除してInsert modeへ
(dd が現在の行を削除するのと対応)
cw 現在のカーソル上の単語を削除してInsertmodeへ
cD, c$ 現在のカーソルより後ろの文字を削除してInsert mode

###上書きモード

キー やりたい事
R(shift + r) 文字を打つと、現在のカーソルの位置の文字が、タイプした文字と置換される
<esc>でコマンドモードへ戻る

#3. 表示の調整

キー やりたい事
z<enter> カーソルが画面上部になるように移動
zz カーソルが画面中心になるよう移動

#4. 編集

基本動作 [コマンドモード]

キー やりたい事
. 直前の編集を繰り返す
u 直前の編集の取り消し(WindowsのCtrl+z)
Ctrl + r ReDo (WindowsのCtrl+y)
p 現在のカーソルから右側にペースト
P (shift + p) 現在のカーソルから左側にペースト

Insert modeへの色々な入り方 (Cコマンドも参照)

キー やりたい事
i 現在の文字の位置でInsert modeへ
I 現在の行の先頭に移動してInsert modeへ
a 一文字進んでInsert modeへ
ex) $で移動した後に文末にInsertしたい時にはこれを使う
A 現在の行末に移動してInsert modeへ
o 現在の1行下に改行してInsert modeに変更
5o "hoge" <esc> 現在の行から下に "hoge" を5行追加
O (shift + o) 1行上に改行してInsert mode
J (shift + j) 現在の行末の改行を削除して1つspaceを挿入。
つまり現在の行と次の行をspace1つ追加して合体させる。
gJ spaceの挿入なしで改行を削除

マクロ(複雑な作業の記録&再生)

キー やりたい事
qa aレジスタにマクロを記録の開始
(aの部分はb,c,d,...とレジスタ名なら何でもOK)
q マクロの記録を停止
@a aレジスタのマクロを再生
:10,30 normal @a <enter> aレジスタのマクロを10-30行目に適用
":10,30"は10-30行目を意味する

#5. 検索と置換
###行内の文字を検索して移動

キー やりたい事
f + c (1文字) 現在の行の次cまで移動
;で同行の次の文字, ","で前の文字へ
t + c (1文字) 現在の行の次c手前まで移動
* 現在のカーソル上の単語が次に現れる位置まで移動(単語の完全一致で検索)

###文章全体を検索して置換(検索範囲は絞ることも可能)

キー やりたい事
:%s/hoge/fuga/g 文章全体のhogefugaに変換。
1行で複数回hogeが出てきても置換
(/gがないと行の最初のhogeだけが置換)
:1,5s/hoge/fuga/ 1-5行目までのhogeを置換で。なお、%は1,$を表す
:/cat/,/dog/s/hoge/fuga/g catdogの間の行のhogefugaに置換
:/cat/,$s/hoge/fuga/g cat以降のhogefugaに置換
  • 特殊文字(/ & ! . ^ * $ \ ?)のエスケープにはバックスラッシュ(\)を使用する。
    • 例えば、"INCL\hoge.txt"をfuga.mdに置換したい場合、:%s/INCL\\hoge/fuga\.md/g と入力してenter
    • [補足] \は¥と同じ
  • 選択範囲については、範囲指定(@Link in Page)を参照ください。

#6. 保存と終了

キー やりたい事
:wq 保存してvimを終了
:q! 保存せず終了。変更は無視。
:w 保存(vimは終了しない)

#7. 範囲指定

  • :%sのように別のコマンドと組み合わせて使用
キー やりたい事
:10,20 10-20行目まで
:% 文章全体
:.,$ 現在の位置から文末まで
.が現在のカーソル位置の行、$が文末を意味する

#8. VISUALモード
###基本操作

キー やりたい事
v Visualモード(文字単位で選択)
Shift + v Visual Lineモード(行単位で選択)
ctrl + v Visual Blockモード(矩形で選択)
gv 前回の選択範囲を再現

###複数行にコメントアウトを追加 (文頭に文字を挿入)

  1. shift+v(もしくはctrl+v)でコメントアウトしたい範囲を選択
  2. I$<esc>で先頭に$を追加 (I: shift + i)

###複数の行末に文章を追加

  1. ctrl+vで文章を追加したい範囲の文頭を選択
  2. $で選択した複数行の文末まで移動
  3. A(shift+a) hogehoge で文末にhogehogeを挿入
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