環境
VitualBoxを動かしているホストOS => OSX 10.12
VitualBox上のゲストOS => Windows10
目的
VitualBox上のゲストOS(Windows10)のHDD容量を,32GBから64GBに拡張する。
方法
仮想ストレージの形式を確認
拡張するストレージのフォーマットがVDI形式であることを確認する。
確認するためには,VitualBoxのメニューより「ファイル」->**「仮想メディアマネージャー」**を開く。
容量を拡張するためには,フォーマットがVDI形式でなければならない。
よって,VMDK形式などの場合にはVDI形式への変換が必要になる。
VMDK形式のストレージをVDI形式に変換する方法は,次のWEBサイトが参考になる。
ターミナルから領域を拡張する
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ターミナルを開く。
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拡張するストレージの場所に移動する。
ストレージの場所は,先の「仮想メディアマネージャー」から確認ができる。 -
VBoxManegeコマンドを使ってリサイズを行う。
コマンドは次の通り。
$ VBoxManage modifyhd (対象のストレージ名) --resize (ストレージの容量 単位はMB)
64GBにリサイズするならば,1,024MB * 64で65,536MBとなる。
例えば,今回のコマンドは次になる。
$ VBoxManage modifyhd Windows.vdi --resize 65536
0%...10%...20%...30%...40%...50%...60%...70%...80%...90%...100%
その後,仮想メディアマネージャーを確認すると,ストレージのサイズが64GBに変更されていることがわかる。
ゲストマシン(Windows)側でパーティションの確認
「すべてのアプリ」->「Windows管理ツール」から「コンピュータの管理」を開く。
次に「記憶域」->「ディスクの管理」を開く。
ディスク0が64GBとなっていることがわかるが,パーティション(C:)は31GBのままである。そして,今回拡張した領域は,未割り当てのまま32GBとなっている。
そのため,パーティション(C:)を拡張しなければならない。
拡張するためには,パーティション(C:)の箇所を右クリックして**「ボリュームの拡張」**を選択する。
しかし,筆者の環境では,回復パーティション(450MB)がパーティション(C:)の次に存在するため,拡張することができない。
※ もし,回復パーティションが存在せず,パーティション(C:)と未割り当て領域が連続して存在する場合には,パーティションの拡張を実行することができる。よって,次の「回復パーティションの削除」は飛ばしてかまわない。
回復パーティションが存在する場合,パーティション(C:)を拡張するためには,邪魔になっている回復パーティションを削除,もしくは未割り当て領域と順番の入れ替えを行わなければならない。
今回は回復パーティションを削除することにする。
パーティションを移動する場合は,次のWEBサイトが参考になる。
回復パーティションの削除
「すべてのアプリ」->「Windows システムツール」より「コマンドプロンプト」を右クリックし,「管理者として実行」を選択する。
コマンドプロンプトが起動したら diskpart
とタイプ。
list disk
とタイプして,変更を行うディスク番号を確認する。
今回は,ディスク0になる。
select disk 0
とタイプし,ディスク0を選択する。
list partition
とタイプし,パーティションの一覧を取得する。
今回の場合は,回復領域がパーティション3だとわかる。
select partition 3
でパーティション3を選択。
次にパーティションの削除を行うが,削除後の挙動が心配ならば,削除前にVirtualBoxでスナップショットを取っておくと良いだろう。
delete partition override
とタイプし,パーティションを削除する。
exit
をタイプし,DiskPartから抜ける。
再度exit
をタイプし,コマンドプロンプトからも抜ける。
パーティションの拡張
パーティションの削除が正常に行われたら,パーティション(C:)と未割り当て領域が,次の画像のように,連続して配置されるようになる。
すると,先ほどは選択できなかった**「ボリュームの拡張」**が選択できるようになる。
ボリュームの拡張を選択し,ウィザードを起動する。
そして,必要に応じて値を調節し,パーティションを拡張する。
パーティション(C:)が64GBに拡張されたことが確認できた。