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NUCで始めるVMware TanzuAdvent Calendar 2020

Day 18

NUCで始めるVMware Tanzu - vSphere with Tanzuの利用準備

Last updated at Posted at 2020-12-18

はい、こんにちわ。
実は、今日からvSphere with TanzuでTKCのデプロイ!という訳にはいきません。。:sweat:
スーパーバイザクラスタを設定するためのシステム要件を元に、環境を準備していく必要があります。ただ、こちらのドキュメントよりもvSphere with Tanzu Quick Start Guide(英語)の方が自分には分かりやすかったので、こちらをベースに紹介していきます。

IPアドレス設計

overview
上記のトポロジー図が分かりやすかったです。要約すると、2つの別々のルーティング可能なサブネットが必要で、今までの Management Network(緑色の線)に加え、新たに Workload Network(赤色の線)が必要なようです(VLANによるネットワーク分離を強く推奨)。さらに、今回作成する LB(HAProxy) とSupervisor Cluster は、両方のネットワークに足を持つ必要があります。

###Management Network
以下の11IPsが必要でした。そのうちvCenterとESXiは割り当て済みですね。

  • Supervisor Cluster : 5 IPs (連続している必要あり)
  • Load Balancer (HAProxy) : 1 IP
  • vCenter : 1 IP
  • ESXi x ホスト数 : 4 IPs (私の環境は4ホスト構成のため)

私は、以下の構成で、進めてみることにしました。

リソース名 IP情報 備考
Management Network 192.168.5.0/24 DSwitch-Management Network
GW 192.168.5.1
DNSサーバ 192.168.5.1 ルータさんにおまかせ
vCenter 192.168.5.201
ESXi (nested) 192.168.5.21-24
HAProxy (これから作成) 192.168.5.45
Supervisor Cluster (これから作成) 192.168.5.211-215
(参考)DHCPレンジ 192.168.5.101-200 ルータさんにおまかせ
(参考)踏み台サーバ 192.168.5.42

###Workload Network
こちらのサブネットでは、ネットワーク内に2つのIPレンジが必要です。

  • Cluster Node Range(または、Load Balancer IP Rangesとしてセットアップ中に登場する)
    • Supervisor Cluster : 3IPs
    • TKC Controller : ControlPlaneノードVM毎に、1 IP
    • TKC Worker : WorkerノードVM毎に、1 IP
    • Load Balancer (HAProxy) : Kubernetes LBサービス毎に、1 IP
  • Virtual IP Range(または、IP Address Ranges for Virtual Servers)
    • Virtual IPs

このVirtual IPレンジとは、K8sの「Service Type:LoadBalancer」リソース作成時に払い出されるVIPのことです。
(2020年12月21日追記)
新しく「DPortGroup-workload」を作り、Quick Start Guideに近い構成で作成してみました。
(最初/16とかで作成してみたけど、上手くいかなかったので作り直した。。)

リソース名 IP情報 備考
Workload Network 172.18.0.0/24 DPortGroup-workload
GW 172.18.0.1
HAProxy (これから作成) 172.18.0.45 第4オクテット合わせてみた
Cluster Node Range
(ここにSupervisor Clusterと
TKCのVMが載っかってくる)
172.18.0.129-191
Virtual IP Range 172.18.0.208/28

ストレージポリシーの割り当て

Storage Policies vCenter UI Exampleを参考に、カスタム属性とタグを割り当てていきます。
datastoreを選択した状態で「タグの割り当て」→「タグの追加」と進み、「k8s-storage」という名前にしてみました。
スクリーンショット 2020-12-18 1 58 58
このまま作成せず、「新しいカテゴリの作成」に進み、「k8s-tag-category」と名前を付け、「作成」。
スクリーンショット 2020-12-18 2 06 59
今作成したカテゴリに選択し直して、タグを「作成」。その後、「割り当て」を行えば、OKです。
スクリーンショット 2020-12-18 2 09 00
続いて、「ポリシーおよびプロファイル」画面に移動し、「仮想マシンストレージポリシー」を選び、「作成」。
スクリーンショット 2020-12-18 2 13 30
作成ウィザードが起動します。名前は、「k8s-dev-storage-policy」としてみました。
スクリーンショット 2020-12-18 2 17 46
「タグベースの配置ルールを有効化」にチェックを入れます
スクリーンショット 2020-12-18 2 18 58
「タグカテゴリ」と「タグ」に、先ほど作成したものを指定していきます。
スクリーンショット 2020-12-18 2 20 59
後の選択肢は特に迷わないでしょう。作成したポリシーが追加されていることを確認します。
スクリーンショット 2020-12-18 2 24 15

ユーザの追加

実際にTKCを操作するユーザを追加しましょう。
「管理」画面より、「ユーザおよびグループ」を選択し、ドメインを「vsphere.local」に切り替え、「追加」。
ユーザの追加画面が出るので、ユーザ名とパスワードを入力し、追加すれば完了です。
スクリーンショット 2020-12-18 2 30 51

コンテンツライブラリの追加

次は、TKCのイメージなどを格納する、コンテンツライブラリの作成です。
コンテンツライブラリ画面で、「作成」するとウィザードが起動します。
スクリーンショット 2020-12-17 16 39 11
「contents-lib01」としてみました。「NEXT」
スクリーンショット 2020-12-17 16 39 34
「サブスクライブ済みコンテンツライブラリ」を選択し、「 http://wp-content.vmware.com/v2/latest/lib.json 」を指定。
スクリーンショット 2020-12-18 2 38 43
その後、先日作成したvSANを選択し、確認を押すと、サクッとコンテンツライブラリが出来ちゃいます:grinning:
スクリーンショット 2020-12-17 16 58 46
#HAProxyのデプロイ
まずは、vmware-haproxyのGitHubから、最新のOVAをダウンロードしてきます。
スクリーンショット 2020-12-18 2 49 49
「OVFテンプレートのデプロイ」を選ぶと、いつものウィザードが起動します。
スクリーンショット 2020-12-18 2 51 45
直前にダウンロードしてきたOVAを指定してあげます。
スクリーンショット 2020-12-18 2 53 10
2〜5まではいつも通り。6では「Default」のままでOK
スクリーンショット 2020-12-18 2 56 05
(2020年12月21日追記) 8では、以下のネットワーク構成にしました。

  • Management : DSwitch-VM Network
  • Workload : DPortGroup-workload
  • Frontend : DPortGroup-workload
スクリーンショット 2020-12-18 2 59 47 ここではパスワードだけを設定。caは放置すると自己証明書が生成される。検証目的ならこれでOK。 スクリーンショット 2020-12-18 3 04 46 (2020年12月21日追記) 以下の構成にしました。 - Host Name : haproxy-lb - DNS : 8.8.8.8 - Management IP : 192.168.5.45/24 - Management Gateway : 192.168.5.1 - Workload IP : 172.18.0.45/24 - Workload Gateway : 172.18.0.1 スクリーンショット 2020-12-18 3 10 30 スクリーンショット 2020-12-18 3 12 24 (2020年12月21日追記) 以下の構成にしました。 - Load Balancer IP Ranges : 172.18.0.208/24 - Dataplane API Management Port : 5556 (デフォルトのまま) - User ID : admin - Password : お好きなものを スクリーンショット 2020-12-18 14 23 23 よし、デプロイ成功。電源を投入すれば、完了です。 スクリーンショット 2020-12-18 17 48 11 なお、起動時のリソース量は、この位。 スクリーンショット 2020-12-18 17 53 46

さぁ、これで準備は出来た!はず。。本日は結構、作業が多かったですね。
HAProxyの設定まわり、自信ないけど上手くいったかな?吉と出るか凶と出るか・・。明日、結果が分かりますw
また明日!

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