メリークリスマス!
さて、最終日(12/25)の本日は、おうちクラウドネタをさせていただきたいと思います!
※最初に懺悔したいこととして、TCEはあまり関係ない かも。。あ、、TCEを乗せるための最適な環境を目指すための投稿です!
おうちクラウドとは?
おうちにちょっとしたサーバを建てて、主にK8sを中心としたクラウド環境を作っちゃおうという企画。
- 去年、おうちクラウドをゼロから構築する 一人アドベントカレンダー を決行しているので、これからトライしてみたい方は、まずはこれをご参照下さい。
- 現在 Software Design 誌にて、「(VMware x Kubernetes) はじめよう、おうちクラウド」という企画も連載中。詳細は、GitHub の特設ページ を御覧下さい。
本日は、今年買って (よかった & 失敗した) ハードウェア を紹介します!私の1年間のおうちラボ増強の歴史の集大成!TCE環境構築のヒントに、ひいては、あなたのおうちクラウドライフの助けになればと思います。
今年買って良かったもの
AMD版NUC
こちらについては、別途専用の記事を書いたので、是非そちらをお読み下さい。
(まずはちゃんと動かせたので、良かった方に入れましたが、本当に良かったかどうかが分かるのは、何ヶ月か後ですね。。。)
購入したもののリンクだけ記載しておきます。
- Minisforum EliteMini HM90 (Ryzen9 4900H)
- v-color SO-DIMM DDR4 2666MHz (32GB×2枚)
- Crucial CT1000MX500SSD1JP (1TB)
- Crucial CT480BX500SSD1JP (480GB)
- Crucial NVMe M.2 SSD CT1000P2SSD8 (1TB)
Thunderbolt 3対応 NVMe SSD エンクロージャ
こちらも、別途専用の記事を書いたので、是非そちらをお読み下さい。
2.4Ghz ワイヤレスキーボード&マウス
本年度の 買って良かったもの・オブ・ザ・イヤー の栄冠を与えたい商品がこれ。まず、Bluetooth全盛のこの時代に、何故赤外線(2.4Ghz)タイプのワイヤレス商品を買ったのかというと、赤外線タイプはBIOS画面でも操作が可能だから です。さらに、1つの無線レシーバで、簡易的なマウスも一緒に使えちゃいます。実はNUCのBIOSはマウスでも操作可能なので、これまた重宝する。NUC前面ポートにレシーバを差し替えるだけで手軽に認識してくれるので、複数NUC間の初期設定作業がかなり楽になりました。そして何より安かったです。
より綺麗、よりコンパクトな設置への追求
NUC用ラック刷新
この商品の一番のポイントは、奥行きが12cmしかないこと。NUCは奥行き11.2cm なので、ピッタリサイズ!(正確には2段めは微妙にNUCが水平に乗らないので、プラスチック板を敷いてます。。)NUCとラックが同じサイズだと、背面のケーブリングがかなり楽になる!このサイズ感の商品はかなり探した。。
LANケーブルの見直し
- LANケーブル 丸形 0.5m (丸形は一番信頼できるシールド構造になっているらしい)
- LANケーブル やわらか 0.5m (配線が一番楽。ただし、ヨレた感じの見た目がイマイチ)
- LANケーブル フラット 0.5m(丸形よりかさばらなくて配線が楽)
- LANケーブル 丸形 0.3m 5本パック
LANケーブルでまず気にするポイントは「CAT.x(カテゴリ)」。ただし、現在の家庭用スイッチで最速である10Gbpsでも、CAT6 で充分 なので、CAT7/CAT8 かどうかは、今後10年位は気にする必要がないと思う。
次にケーブル形状。本当は丸形が信頼性の面でベターなのだが、ゴツくてかさばりがちなので、私は割とフラット型を愛用している。
個人的に一番気にしているのは長さ。コンパクトさを重視しているので、仮設置して、機器間で何cmかを測定して、0.3m か 0.5m かを使い分けている。また、USB NICを使っている場合は、それ自体の長さも考慮に入れる必要がある。
さらに改善するとしたら、ケーブルの色にも気を配ると良いかなと思った。系統によって色分けされていると見やすいはず。
HDMIセレクタ
NUCのHDMIは厄介な点が2つある。1つは起動時に挿しておかないと、後でつなげても映像が映らない こと。2つ目は、接続口が背面にあることだ。2つ目は、特に複雑な配線になっている時に厄介で、HDMIを抜いたり挿したりすることは本当に苦痛だ。
その悩みを一気に解決してくれるのがこの商品。NUCが5台構成だったので、5入力対応で安価なものがこれだった。さらにリモコンもついていて、メンテナンス性がメチャクチャ上がった!
安くて短いHDMIケーブルを探してたどり着いたのがコレ。ラック2段めには0.3m、ラック1段目には0.5mがちょうど良かった。
USB メモリ Type-A & Type-C 両対応
まずUSBコネクタには、昔ながらのType-Aと、最近普及してきた、どちらの向きに挿しても大丈夫なType-Cがある(本当はType-BやMicro USBなど色々あるけど割愛)のは、ご存じの方も多いかと思います。(参考サイト)
ここで、おうちクラウド観点で考えると、以下の観点で、両対応のものが欲しいところ
- USBメディアを作るためにメインで使っている Macbook Proが、Type-Cスロットしかない
- NUCの前面にはType-A/C両方あるが、両対応だと どちらかのポートが埋まってる場合 でも対応できる
そこでオススメしたいのが以下の商品
さらに、余っているSDカードを活用するために、こんな製品を買ってみたが、ちゃんとSDカードブートできた
今年買って失敗したもの
上手く行った増強もあれば、失敗した増強もあります。こうして経験値は積み重ねていくものです。。な、なので、ガンガンいこうぜ!
※基本的に、商品自体が悪いわけではありません。自分が無計画だったというエピソードの紹介なので、ご参考になれば、幸いです。。
2.5GbE 環境
- QNAP QSW-M408-4C 10GbE Switch (※スイッチ系は amazon.com の方が安い)
- 2.5GbpE USB LAN (Cable Matters)
「2.5GbE環境で、vSAN速度2.5倍を狙うぞ!」と、意気込み、Amazon.com で上記のスイッチが安かったので(当時3.5万円位)、買ってみたものの・・、これには今年、本当に悩まされました。
主にvSAN用にセットアップすることはできましたが、いざ使ってみると、ディスクIOが多い時(コンテンツライブラリの一括同期とか、Supervisorクラスタ作成とか)、4台中どこか1台のNICの接続が切れて、ディスクグループが壊れる現象 が発生。
これが、スイッチ側の原因なのか、USB NIC側が原因なのか、はたまた、USB Flingsドライバの問題なのか、未だ原因の特定にはいたっていない。
仕方がないので、vSANやvMotionはオンボードNIC(1Gbps)に戻したら、システムがとっても安定した・・・。来年は、別の機器を(今度は8portで)買ってみて、原因の切り分けを図りたい。
USB ドライブ for ESXi
vSANの厄介ポイントとして、「1台の物理マシンにつき、最低3台のストレージが必要(ESXiブート/vSANキャパシティ/vSANキャッシュ)」という縛りがあります。なぜ厄介かというと、ほぼ全モデルのNUCには、2スロット しかSSD/NVMeを搭載出来ません。(NUC11の一部モデルと、NUC9 Extremeのみ3スロット可能)
じゃあ、「ESXiシステム用をUSBメモリで動作させちゃえばいいんじゃない?」と思い、全てのNUCをこの製品で載せ替えました。
上手く行った!と、思ったのですが、、その後運用していくと、やたらPSOD(Purple Screen of Death) が多発するようになりました。。
なお、この製品は1個だけ買ってみましたが、PSODが全然おきませんでした。さすがバッファロー。安価で抑えられるのはいいですが、今後USBドライブのBoot自体が廃止の流れ なのです。。
その結果・・
現在、このような見た目になりました。NUC6台構成で、3系統のネットワークとなっている。
最後に
振り返ると、安く抑えようとしたものは失敗している気がするので、よーく吟味の上、ご購入をオススメします!
今年のアドベントカレンダー企画はいかがだったでしょうか?(去年は一人で25日連続投稿して本当に大変だったけど、)今年は種まきの結果、色々な人に協力・投稿していただき、本当に感謝しております!
Tanzu は段々と良い感じに進化していっているので、是非周りの方にも広めていただけると助かります!
それでは、よいお年をーーー