LoginSignup
4
3

More than 3 years have passed since last update.

NUCで始めるVMware Tanzu - vCenterのセットアップ

Last updated at Posted at 2020-12-05

本日はvCenterのインストールをやってみましょう!

vCenterの概念

その前に、そもそもvCenterって何をしてくれるものかご存知でしょうか? IT用語辞典によると、「同社の仮想化ソフトや仮想マシン群をネットワークを通じて遠隔から監視・操作し、一台の管理用コンピュータから統合的に運用することができる」製品のようです。
それでは、vCenterがどんなものを仮想化して管理してくれるか、みてみましょう。
(以下、フリー素材でそれっぽい図を活用させていただきました。)

vCenter

vCenterは様々な拠点にあるデータセンター(とその配下のリソース)を管理するイメージです
941506_m.jpg
vCenterコンソール左ペインの最上段に位置するものとなります。この画面では、全データセンターの合計キャパシティと使用状況などが確認できます。
スクリーンショット 2020-12-05 17.22.33.png

データセンター

データセンターというと、下図のような建物が広大な土地にたっていて、中にたくさんのコンピュータが管理されています。
sozai_image_130168.png
建物の中のイメージはこんな感じ。たくさんのサーバラックが適温で管理されています。
1221042502.jpg
vCenterでは、仮想的に同等の機能を有するデータセンターを、ボタン一発で建てられちゃいます:sunglasses:
スクリーンショット 2020-12-05 17.23.31.png

クラスタ

クラスタというと、1台ないしは複数台の19インチサーバラックに、複数台のサーバが管理されてるイメージです。
computer_server1.png
一つのデータセンターに、複数のクラスタを紐付けることができます。A社向けとB社向けで分けるといった使い方などが想定されます。
スクリーンショット 2020-12-05 17.24.09.png

ホスト、または、仮想マシン

ホストは、サーバラックに入っている1台分のサーバのイメージとなります。
41UHErQtfFL._AC_.jpg
ここには、今回作成したESXiや、そこから作成される仮想マシンが、同列で入ってきます。
スクリーンショット 2020-12-05 17.24.29.png

他には、複数のホストまたはクラスタを論理的にグループ化する、リソースプール という概念もあります。使用可能なリソースを階層状にパーティショニングするために使います。

こんなNUCの中に、データセンターが入ってると思うと、凄くないですか?
IMG_20201109_225547.jpg

さてvCenterの紹介も終わったので、これから前回作成したESXi上に、vCenterを入れて行きます。
vCenterとNUCを別にすることも可能ですが、冗長性や集約性を考えるとESXi上に構築するのが妥当です。
お互いが入れ子のような構造となり、ちょっとむずむずしますが、そういうものなので慣れましょうw

Macで作業時の注意事項

この後インストーラの工程を進むと、権限周りの問題で失敗するので、以下のコマンドで「gatekeeperの無効化」を事前に行っておいて下さい。(gatekeeperは、ダウンロードしてきたものなど、Appleが承認してないものの実行を阻止するセキュリティ機能です。)

sh-3.2$ sudo spctl --master-disable

vCenterのインストール

まずは、5日目のESXiの時と同様、「My VMware」にログインし、「製品評価センター VMware vSphere 7.0 Update 1」ページより、「VVMware vCenter Server Appliance」を「手動ダウンロード」します。

ダウンロードしたISOをダブルクリックすると仮想ドライブとしてマウントされるので、そこから以下のパスを辿りvCenterのインストーラを起動します。
スクリーンショット 2020-11-08 14.17.41.png
以下のようなメニューが起動します。「Install」をクリック(なお右上のプルダウンより、日本語が選択可能)
スクリーンショット 2020-11-08 14.18.44.png

ステージ1: vCenter Serverのデプロイ

インストールのフェーズは、「デプロイ」と「設定」の2つのフェーズに分かれている。まずはデプロイから。

  1. 「vCenter Serverのデプロイ」を行う。「次へ」に進む スクリーンショット 2020-11-08 14.19.09.png
  2. 使用許諾画面。「同意します」にチェックを入れて「次へ」 スクリーンショット 2020-11-08 14.19.23.png
  3. デプロイ対象を指定。インストールしたESXiのIPアドレス、ユーザー名、パスワードを入力して「次へ」 スクリーンショット 2020-11-08 14.19.37.png
  4. vCenterのrootパスワードを指定。次へ。 スクリーンショット 2020-11-08 14.20.33.png 証明書に関する警告が出るが、続行するには「はい」一択です。。 スクリーンショット 2020-11-15 23.59.32.png
  5. デプロイサイズの指定。「最小」で進みます。 スクリーンショット 2020-11-08 14.35.56.png
  6. データストアの選択。リソース節約したい人は、「シンディスクモードの有効化」にチェックして次へ スクリーンショット 2020-11-08 14.44.07.png
  7. ネットワークの設定。自分の環境にあわせてネットワーク情報を入力して、次へ スクリーンショット 2020-11-08 15.02.06.png
  8. 確認画面がでるので、問題なければ「完了」する。 スクリーンショット 2020-11-08 15.09.30.png あとはデプロイが完了するまで待つ。放っておいたらいつの間にか終わってましたが、体感だと20分位? スクリーンショット 2020-11-08 15.02.53.png

ステージ2: vCenter Serverの設定

続いてデプロイ後の設定です。

  1. 概要画面。次へ スクリーンショット 2020-11-08 15.27.31.png
  2. vCenter Server設定。このままでよいので次へ スクリーンショット 2020-11-08 15.28.01.png
  3. SSO設定。ドメイン名/ユーザー名/パスワードを設定して次へ スクリーンショット 2020-11-08 15.30.46.png
  4. カスタマエクスペリエンス向上プログラム。どちらを選んでも良い。次へ スクリーンショット 2020-11-08 15.30.58.png
  5. 確認画面。完了を押すと警告が出る。OKを押す スクリーンショット 2020-11-08 15.31.34.png あとは暫く待つ。10分位? スクリーンショット 2020-11-08 15.31.50.png

vCenterへの接続

先ほど入力したネットワーク設定に従い、vCenterにアクセス。
(今回の例の場合、 https://192.168.0.200 )
前回同様、警告画面が出ますが、気にせず進むと以下の画面に遷移します。「vSphere Client(HTML5)の起動」をクリック
スクリーンショット 2020-11-08 15.52.47.png
SSOのログイン画面が出る。先ほど自分で入力した値を用いて、以下の形式でログイン

  • SSOユーザー名@ SSOドメイン名 (先ほどのセットアップ例だと、administrator@vsphere.local
  • パスワード スクリーンショット 2020-11-08 15.53.29.png ついに、vCenter管理画面にアクセス成功! スクリーンショット 2020-11-08 15.54.10.png

はい、完了です!本日もお疲れさまでした:thumbsup:

4
3
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
4
3