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AWSのTrusted Advisorなどの運用サービスはGoogleだと何?を調査した

Last updated at Posted at 2023-09-14

はじめに

AWS だとTrusted Advisor、Guard Duty、Security Hubなど、運用するにあたって、有効化しようという話題が挙がるが、GCだとこれをやろう、みたいなのが、見つけられなかったので、AWSでいうそれらに当たるものが何かを確認した。

概要

簡単な比較表を作成してみました。

GoogleCloudでのサービス 機能 見方 できること 必要なこと AWSで該当すること
Recommender - 各種推奨事項の確認
コマンド
レコメンダーリスト ・デフォルトで表示されるところもある
・Recommender API を有効化しないとでないところもある
ほぼTrustedAdvisorですが、若干項目数に差分があるかな、という印象
Security Command Center Security Health Analytics 左記に記載あり 定められた内容に従っているかを検出できる(バケットのロギングが無効なものを検出したり、監査ロギングが無効なものを検出したり、、) ・Security Health Analyticsを有効化する必要がある
 →スタンダードとプレミアムがありプレミアムだと有償
 →スタンダードだと影響度が高のものしかでない
SecurityHubのセキュリティ標準
脅威 左記リンクに記載あり サービスアカウントの不正利用、データの引き出し、Cloud SQLの不審なアクティビティなどのセキュリティ検査機能 組織レベルで各機能を有効化する必要がある(プロジェクトレベルだと機能しなものがあるため)
 →異常検出、Container Threat Detection、Event Threat Detection、Forseti Security、Virtual Macine Threat Detection
 →プレミアでないと使えないものが多い
GuarDuty
WebSecurityScanner - カスタムスキャンの設定 脆弱性のチェック(CVS値とかがでるではなくXSSのリスクがあるとかそういう観点のものでWebアプリケーション観点でのチェックになる) 対象機能を有効化する必要がある
スタンダードだと自分で手動で掛ける必要があるが、プレミアにすると自動で週に1回自動実行されるマネージドスキャンが可能である
ちょっと思いつかない

確認しての所感

Recommender

AWSは機能を把握していない人にもわかりやすいように、Trusted Advisorには網羅的な項目が当該機能に集約されており、Recommenderのようにコンポーネントが偏ったりしていないように見えました。
ただ、当たり前ですがGoogle Cloudに対する機能は Trusted Advisor では提供されていないので、BigQueryを皮切りにGoogle Cloudを使う人にとっては、有効であり、BigQueryの料金プランで迷っている場合なども実績ベースで推奨事項が出てくるので、環境によっては削減がかなり見込めるのではと思いました。
個人的には利用が増えてきていると思われるCloud Runの推奨事項や、Cloud SQLだけでなく、Spannerなどの他のDB系のマネージドサービスに対する推奨事項はもっと増えてもいいのではないか?と思う。

Security Command Center

Google WorkspaceのSSO認証を検知できたりとGoogleならではの部分も行き届いており、その点まで検査対象なのは良い。
DB である Cloud SQL に対する不審なアクティビティ検知ができ、その点まで検査対象なのも良い。
具体的な検査対象の差異までは洗い出せていないが、プレミアムディアにすることである程度網羅されていると感じた。

所感

Recommender は機能の網羅する項目が偏っていたり、SCCのプレミアムティアでないと使えなかったりするサービスがあるが、これらは Google のサービスを保護するうえでは重要な役割を持っており、案件の要件によっては、これらの運用のセキュリティ的な機能がないと Google Cloud を扱えないこともあると思うので、その点からも重要なサービスであると感じました。
こういった運用サービスがあることが広まり、 Google 上でのサービスの優先順位としても上がり、より拡張していってもらいたいサービスだと感じました。

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