はじめに
前回のBatchに引き続き、気になったサービスや機能を実際に動かしてみます。
前回記載もしていますが、こちらベースでみていきます。
今回はGAされたCDNサービスの動的圧縮をご案内します(実際に試せていません)。
Cloud CDNの自動圧縮機能の紹介
今回はこちらです
もともとのCDNの機能については以前の記事でも触れましたので、
もしその点からご覧になられる方は以下ご覧ください(後半の注意事項が重要です)。
今回の機能は自動圧縮が可能となり通常のケースで60-85%はネットワーク経由で送信されるデータサイズが減少するようです。
エッジからクライアントまでのところのデータ送信サイズが圧縮され大きな効果が得られます。
ユースケースや効果としては以下のようなものが挙げられています。
・CSSとJavaScriptのサイズ縮小され、ページ表示の高速化により、FCPが改善される
※元の記事のURL引用ですが、FCP(First Contentful Paint)は以下参照
https://web.dev/first-contentful-paint/
・JSON ペイロードなどの REST API レスポンスをキャッシュに保存する際に大きな効果が得られる
※こちらはキャッシュに保存しなくても圧縮自体の恩恵は得られるような記載があります。
・動画配信の再生開始時間とライブ ストリーミングの参加時のレイテンシが改善される
自動圧縮有効化する
CDNはもともとあった機能なので、該当の設定項目自体を掲載します。
すごくサラッといきますが、、、
Cloud CDN 内の編集画面で「自動」へ変更するのみとなります。
注意事項
ドキュメントに以下の記載がありましたのでこちらを注意し効果について確認ください。
・Cloud CDN 対応のグローバル外部 HTTP(S) ロードバランサ(従来)とバックエンドが構成されていることを確認します。Cloud CDN を構成していない場合は、いずれかの設定ガイドの手順で構成できます。
・バックエンドには、1 KiB~10 MiB の配信可能な圧縮可能コンテンツ(ウェブアセットや動画マニフェストなど)が存在します。
・クライアントが、範囲リクエストまたは強力な ETag を使って部分的なコンテンツを取得していないことを確認します。これらは、動的圧縮に対応していません。
・バックエンドの構成を変更するには、IAM Compute ロードバランサ管理者ロール(roles/compute.loadBalancerAdmin)が必要です。
また、上記以外でも圧縮モードでの挙動、圧縮される場合の挙動、レスポンスが圧縮されない場合のその理由、など、前半の「CDNの自動圧縮を試してみる」にて記載したURLに記載があるので、確認してみてください。
所感
本当は機能自体を試してみたかったのですが、すぐに圧縮可能なサイズが準備できませんでした。。すいません。そのため、今回は機能のみの案内となりますが、この機能により、キャッシュ利用時の表示スピードを更に高速にすることが可能となりました(変な日本語ですが、早くなるということが言いたいです)。自動圧縮の判定基準によりデメリットを受けない限り、利用したほうがよい機能追加なのではないでしょうか。コンテンツが準備できるようでしたら、情報アップデートし、実際にサイズ比較してみたいと思います。