「期待」のマネジメントとは
チームメンバー間のお互いに対する「期待」はマネジメント対象です。
たとえば、マネジメントがうまくいっていないと以下のような問題が起こります。
- 任せられる仕事と自分の得手不得手がミスマッチすることでストレスがたまる。
- チームでの最大のアウトプットが出せない。
スクラムのタグをつけていますが、スクラム開発に限らずチームメンバーとのお互いの「期待」の認識をすり合わせることは重要だと考えられます。
#ドラッカー風エクササイズ
期待のマネジメントを行うためのエクササイズです。書籍「アジャイルサムライ」で紹介されているアクティビティです。
複数の問いに答え共有することで、自分が何ができて、どのようにチームに貢献しようとしているのかをはっきりさせ、またその認識を合わせます。そうすることで、期待のマネジメントを行い、上記のような問題を回避します。
やるタイミング
- チーム発足時
- 新たなメンバーが入ってきたとき
上記のように、まだお互いをよく知らないタイミングでやると効果的です。
やり方
そこまで難しいものではありません。まずは、以下の複数の問に答えて共有します。
- 自分は何が得意なのか
- 自分はどうやって貢献するつもりか
- 自分が大切に思う価値はなにか
- チームは自分にどのような貢献を期待していると思うか
お互いが言っている4.
はあっているか
以上の問いに答えて、共有が終わったら、自分が期待されていると思っていることと他のチームメンバーが期待していることの認識のすり合わせを行います。
具体的には以下のようなアンケートをとるなどして、認識のすり合わせを行います。
他のメンバーが発表した、そのメンバーに対する「期待」は自分が抱いていた「期待」と合っていたか?
- 完全にあっている
- だいたいあっている
- ふつう
- だいたいあっていない
- 完全にあっていない
最後に
良いアウトプットを行うためには、チームメンバーをよく知る必要があります。このアクティビティはお互いを知り、チームで最大のアウトプットを出すのに役立つと思います。
また、実際にやってみるとよく知っているはずの人でも新しい発見があったりして楽しいです。ぜひ、試してみてください。