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【CTO of the year 2018:株式会社空】次回以降の CTO of the year 登壇者の方へ参考までに

Last updated at Posted at 2019-07-25

昨年(2018年11月21日)に CTO of the year 登壇させていただいて、技術的な強み・CTO(CPO)としての価値を整理する良い機会でした。
受賞に至ることはありませんでしたが、登壇資料の作成で悩みポイントをあげつつ、実施したことを共有します。
また今後、CTO of the yearに登壇される方々へ参考にしてもらえればと思います。

Hatena Blogの転記になります
http://hirontan.hatenablog.com/entry/2019/01/16/125534

CTO of the year 2018の登壇者が決定!TC Tokyo Startup Battle卒業生も参加
https://jp.techcrunch.com/2018/11/07/cto-of-the-year-2018-2/

CTO of the year 2018にはatama plus川原氏を選出
https://jp.techcrunch.com/2018/12/05/cto-of-the-year-2018-atama-plus/

個人的に写真で振り返る CTO of the year 2018 @ AWS Loft Tokyo
https://shinodogg.com/?p=7898

プレゼン資料

  • SlideShareにアップしておきました。

  • SpeackerDeckにもアップしておきました。

    • 悩みポイント

      • 特許出願していること強みは明確にわかるけど、全体から見て技術的な強みは何なのか
      • 個人的な CTO(CPO)としての価値は何なのか

      この2点が曖昧で、資料作成に躊躇していました。

      社内全員にアンケート

      悩みポイントを解消するため、

      • プロダクト開発の強みは?
      • プロダクトとして優れている技術は?
      • 開発チームとして良かったと思う施策は?
      • 田仲(私自身)の強み・弱みは?

      を社内全員にアンケートに答えてもらうことから初めて、悩みポイントをクリアにする。

      技術的な強みの明確化

      どのような顧客価値を提供しているのかを考え、技術を組織能力も含めて、技術的な強みと定義しました。
      その後、特許出願・具体的な数値改善・社内アンケートから顧客価値を発揮している技術的な強みを明確にしました。

      技術的な強みは

      • シンプルな UI/UX
      • 統計学を用いたデータ分析手法
      • 問題解決に取り組む体制

      の3点により、顧客価値を提供することが技術的な強みであるとしました。

      具体的な数値改善の例

      お客様の声から、売り上げが15%上がった・料金調整にかかる時間が2分の1になったなど

      技術的な強みにCTO(CPO)として貢献しているところ

      主に、貢献しているところは、

      • 「問題解決に取り組む体制」
      • フロントエンド・バックエンドによるつなぎこみ:サービス提供する上では、「シンプルな UI/UX」と「統計学を用いたデータ分析手法」だけでは成り立たず、その間を担当

      の2点でした。

      問題解決に取り組む体制については、スクラムチームを組むことや、採用の一貫を担うことなど、随時取り組んでいましたが、
      プレゼンで話すことは、組織よりもテクノロジーな話を選択するため、フロントエンド・バックエンドによるつなぎこみを多岐に渡って行っていることを話すことにしました。

      テクノロジー周りは、実施して来た事例を掲載しました。

      登壇で話したかったことを掲載

      ※ 登壇の途中でうまく話すことができなかったので、原稿に近い内容スライド単位で記しておきます。

      プロダクトから顧客や様々な職種へ

      エンジニアとしての私は、
      学生時代は、パケットの解析をし、セキュリティを学んでいました。最初に入社したヤフーでは、Adtechの部署で、フロントエンド〜インフラまで経験しました。
      その経験を活かし、プロダクトを通じて顧客や様々な職種へ貢献するCPOです。

      Chief Production Officer

      空では、Cheif Production Officerとして、プロダクトから顧客価値を作っています。
      技術からの課題解決だけではなく、ビジネスチームとのコミュニケーションにより、プロダクト価値があるのかも判断しています。現在はCTOとしての責務も担いつつ、プロダクト全ての責任を持っています。

      Price Tech Company

      そのプロダクトのMissionは、PriceTechです。
      売り手も買い手もWin-Winになれる価格決めに支援できる会社を目指しています。

      ホテル業界の課題

      まずはホテル業界の課題解決です。
      料金設定には、調査や分析に多くの時間を使っていることや経験とカンによる属人化されていること。手間と精度に課題があります。

      課題解決のためのサービス

      課題解決のために2つのサービスを提供しています。
      調査や分析にかかる時間を軽減するホテル番付。
      経験とカンによる属人化をなくすMagicPrice。
      2つを提供しています

      MagicPrice / ホテル番付 システム構成図

      システム構成図です。
      ホテルのニーズによって、ホテル番付かMagicPriceか、手段を変更する可能性があるため、分析悔過のデータを共通基盤で持つようにしています。

      MagicPrice / ホテル番付 システム構成図 2

      分析の元データは、
      市場に出ているデータ
      ホテルが持っている予約台帳
      を元に分析しています。

      技術的な強み

      技術的な強みです。
      統計学を用いたデータ分析手法から結果を出し、シンプルなユーザ体験を提供することで、顧客満足度90%を獲得しています。
      また、顧客満足度を高めるために価値を継続的に届けることは大事です。
      ビジネス・エンジニアが一体となって顧客への問題解決に取り組み、週1回リリースを行なっていることも要因にもなっています。

      顧客価値への重要要素

      技術的な強みからもわかるように、弊社は、デザインとデータサイエンスが重要要素になっています。

      開発者として顧客価値への貢献

      私は、開発者として、デザインやデータサイエンスではなく、フロントエンド・バックエンド・インフラから貢献し、橋渡しを行なっています。

      2つの視点から貢献

      経営・マネジメント・開発者の視点から、色々な職種に対して貢献していってます。

      セールス・カスタマーサクセス

      セールス・カスタマーサクセスへの貢献です。
      顧客管理としてCRMを利用しています。顧客情報を自動で貯めることで、全ての顧客にいち早くサポートできるようにしました。

      請求書についても極力自動化をし、お客様が選べるようにMF KESSAIとStripeとの連携をしました。

      データサイエンス

      次はデータサイエンスです。
      システム構成図にもあったように、フロントエンドやバックエンドとデータサイエンスは共通基盤を利用して疎結合に繋がっているようにしています。データのアウトプットの使用を合わせるだけで、それぞれの職種の中でアップデートできるようにしています。データ受け取りは、オブジェクトストレージ間で基本的には行なっています。

      デザイン

      デザインです。
      今までは、Invisionでスタイルガイドなどをフロントに提供し、フロントエンド側でファイルを分けることや、命名規則を作るなどで最適化を図ってきました。それだけでは、どこになんのコンポーネントがあるのかわからないことが多々ありました。
      そこで現在は、React/styled-Component・AtomicDesignの概念を適応し、コンポーネント単位でのCSS適応を行なっています。

      フロントエンド・バックエンド・インフラ

      そして、私が得意としているフロントエンド〜インフラです。1つ2つとサービスを開発していく中で、インフラを考えることや構築するこことはすごく時間を費やすことがわかっています。
      そこで、インフラの構成を型化・未来を描き、実践していってます。

      できるだけ開発に注力するため、LambdaやCloudformationなどAWSサービスを駆使した構成になっています。

      またその後のアプリケーションが増えることを想定し、共通化とマイクロサービス化を意識しています。

      同じモデルの横展開

      この構成は、私たちが今後取り組むその他の業界にも適応でき、スケールしやすくなると考えています。

      Chief Production Officer

      このようにプロダクトから、様々な職種へ貢献し、そのさきにある顧客に対しても価値を作っています。

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