ConoHaの追加IPアドレスを使う場合、自分でVPSにルーティングの設定をする必要があります。
Ubuntuは17.10あたりからネットワークの設定に netplan
が使われていて、最新のLTSであるUbuntu 18.04 LTSでも使われています。ConoHaの公式ドキュメントにはnetplanを使った設定は無かったので、以下にメモとして残しておきます。
設定
コンパネの設定
公式ドキュメントにある
- 追加IPアドレスの申し込みと、VPSへの割り当て
- ネットワークインターフェイスの確認
の2つををあらかじめ済ませておきます。最後の「VPSの設定」はCentOS向けなので不要です。
IPルーティングテーブルの追加
追加IPアドレス向けのルーティングテーブルを追加します。conoha-additionalの部分は何でも良いです。
# vim /etc/iproute2/rt_tables.d/conoha.conf
201 conoha-additional # ←conoha.confを作成してこの行を追加する
netplanの設定
netplanの設定ファイルは /etc/netplan/10-gmovps.yaml
にあります。このファイルを編集します。
- eth0 の部分は変更不要です。
eth1:
から下の部分を追加してください - [追加IPアドレス]や[ゲートウェイ」の情報は、コントロールパネルの「ネットワーク設定」にあります
- このサンプルはeth1となっていますが、これは環境依存です。コマンド
ip a
などを実行して、追加IPアドレスが使うネットワークインターフェイスを確認してください
network:
ethernets:
eth0:
addresses: []
dhcp4: true
dhcp6: false
accept-ra: false
optional: true
eth1:
addresses: ["[追加IPアドレス]/[サブネットマスク]"]
dhcp4: false
dhcp6: false
accept-ra: false
optional: true
routes:
- to: "0.0.0.0/0"
from: "[追加IPアドレス]"
via: "[ゲートウェイ]"
table: 201
routing-policy:
- from: "[追加IPアドレス]"
table: 201
version: 2
そしてnetplanの更新を反映させます。
netplan apply
これで追加IPアドレスが設定されていればOKです。
ip a