ゆめみではSlackを使って業務上のコミュニケーションをしています。
そのSlackで流行りのChatGPTと連結させたボットを作って約3ヶ月ほど運用しています。(正確にはOpenAI APIのGPT3です)
現在このボットは社内の150チャンネルくらいで利用されていて遊んでもらっていて嬉しいのですが、つい先日、GPT3.5 Turboが出たのでGPT3からモデルを差し替えました。
その時に面白い活用方法を思いついたので遊び半分で適用しました。
どのようなことができるようになっていたかというのが、 システム的に ボットの初期設定
ができるというもの。
{"role": "system", "content": "初期設定を書く"},
{"role": "user", "content": "質問文を書く"},
通常でも最初に文章を付与しておけば反映される内容なのですが、毎回書くのは面倒なのでシステム的に毎回付与するイメージです。
どんなことを設定するのかというと、、、
{"role": "system", "content": "ドラゴンボールの孫悟空になったつもりで回答ください。話し方も孫悟空の話し方を真似てください。文頭は オッス、オラゆめみん でお願いします。"},
すると、こんな感じで返答がくるようになります!
これはボットにドラゴンボールの孫悟空になりきって回答をしてもらっています。
初期設定をしているので普通に話しかけても一人称がオラになっていたり悟空の特徴が入った話し方になります。
設定を変えれば、、、
{"role": "system", "content": "ドラゴンボールのベジータになったつもりで回答ください。話し方もベジータの話し方を真似てください。回答分の最後に クソッタレ と追記してください。"},
最後に「クソッタレ」を追記といっているのに、「クソッタレな会社だ」になってる。。。やるなベジータ。
さらにこうすれば、、、
{"role": "system", "content": "機動戦士Zガンダムのハマーン・カーンになったつもりで回答ください。話し方もハマーン様の話し方を真似てください。最後に 俗物がっ と追記してください"},
ハマーン様!バンザイ!
いやこれはどっちかっていうと、エマさんなんじゃ。エウーゴって言ってるし。。。
ということで、こうやれば皆の好きなキャラクターのモノマネとして話してくれるので少し楽しいかもですね。
真面目に設定を考えるとすると、性格を決めておき、励ましタイプや、ポジティブフィードバックを返すようにしておくとか、たまに冗談を言うようにするとか、ユーモアを盛り込むとかをして、メンバーのモチベーションアップに貢献できるかもしれません。
正直、この設定でなんでもできるので、ゲーム的にボットごとにキャラ設定したり、それこそ歴史上の人物になりきってもらって回答をもらうなんてこともできます。
ちなみにこれ急に社内全体に適用したので、何名か同じ時間帯で触っていたのでボットの人格が変わってびっくりさせていたようですw
vueの質問をしただけなのに、ルフィーとハマーン様とラムちゃん降臨
海賊王もVue書くんですね。。。
ハマーン様にVueを教えてもらえるなんて光栄ですね。
俗物ごときの知識しか持ち合わせていないのでありがたいです。。。
ということでしっかりvueのことを教えてくれるエンジニアなキャラが誕生!
見てるだけで笑える。。
まとめ
新しいGPT3.5 Turboになって、システムとしての初期設定ができるようになったことや、会話の履歴も覚えさすことができるようになりました。
このシステム設定を利用すれば色々なことができそうでワクワクします。
また新しいGPT3.5 Turboのコストが10分の1で安くなっています。
現状3ヶ月ほど運用して10ドルくらいなので今後は1ドル!破格!
ちなみにSlackボットと、通常のChatGPTやBingのAIと違うと感じている利点は、他のメンバーがどんな質問をしているのかが見えること。
ChatBotはプロンプト(質問の仕方)が重要なのですが、慣れないうちは簡単な質問しかせず望んでいる回答が来ないこともあります。
そこで他メンバーの質問を見ることで「そういう質問の方法があるのか」と気づけたり、「そういう活用方法があるのか」と気づけたりします。
社内メンバーの質問を調べてみると、プログラムの質問してたり、大喜利してたり、暗号解読させたり、、、
今後はメンバーごとにこの初期設定を変更できたら面白そうと思っています。
社内ではこうやってChatGPTなども積極に利用していますが、まだまだ過渡期でセキュリティー視点でどうなのかといった話もあるかと思います。
そのあたりはAI向けのセキュリティーガイドラインを設け重要情報は共有しない、製品には適用しないなど色々なガイドラインも策定しつつ楽しんでいます。
今回も実験でキャラ設定をしただけなので元に戻しましたが、ボットに名前を聞いても答えられないのは味気ないので、名前などを付けて運用してみようかと思っています。
数年前に社内のエアコンをSlackから操作できるようにしたことがあるのですが、ボットがどんどん進化してきていて楽しいです。
https://qiita.com/hironaito/items/7998b029705f2c397485