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Qiitaのアドベントカレンダーは読者離れが起きている

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アドベントカレンダーは書けば読まれるか

アドベントカレンダーの年次推移が知りたい

アドベントカレンダーはクリスマスまでのカウントダウンを楽しむためのカレンダーで、通常12月1日~25日までの窓に日数分のお菓子などが入っています。

技術記事のアドベントカレンダーはこれにならったイベントで同様にクリスマスまで毎日技術記事を投稿/閲覧することで楽しむお祭りです。

Qiitaにおいても2011年からアドベントカレンダーが開催されていますが一方で最近は読者離れが起きているという話も聞きました。雰囲気でなくデータで知りたかったので推移を可視化してみます。

メインの系列の購読者数を人力で集計

Qiitaのアドベントカレンダーは各年ごとに https://qiita.com/advent-calendar/<西暦> のページが存在します。

APIドキュメントもあるようですが、アドベントカレンダー特化のAPIはなさそうなので人力で集計します

リストページから辿れるのは最も古いもので2011年ですが2011年時点ではProgramming Langs、Web Technologiesといった大分類はないようですね。導入は2015年からでしょうか。

購読機能も2011年時点ではなく2015年から登場。アドベントカレンダーに投稿した人ならわかると思うのですが投稿するとデフォルトで購読するようになっています。

2020年までは特定のトピック例えばGoについてアドベントカレンダーが埋まってしまうとGo 2、Go 3、Go 4と別のアドベントカレンダーを作っていました。2021年から同じGoの中にSeries 1、Series 2と系列を作れるようになっています。

この辺りの形式の年次変化をどう統一した視点で見るのかは難しいところですが、系列が導入される年度まで該当トピックに興味はある人は一番最初のカレンダーには最低でも購読すると仮定することにします。

後から別系列の独立したカレンダーができた時は気付きづらいので該当トピックのカレンダー全部ウォッチしたい人もゆるーく購読した人も系列1つ目相当のアドベントカレンダーは購読しているだろうと仮定します。購読者数ベースになるので2015年から集計。

2020年からアドベントカレンダーの購読者数は減少傾向

割合購読者数の多いプログラミング言語のアドベントカレンダーが年次推移を見るにはよさそうなのでいくつかピックアップしてデータをとってみます。2015年からの推移を見たいのでその時点でなかった言語は最低でも対象外。

以下が結果です。言語別と単純に合計したもので出力しています。

2024-12-06_advent_calendar_1.png

2024-12-06_advent_calendar_2.png

言語別だとTypeScriptが2018年に急に人気が出たり、Rustの人気が近年上がっている点、(おそらくAIブーム由来で)Pythonが比較的安定して人気なことがわかります。

全体的な傾向として2020年から購読者数が年々減ってきているようです。

Qiita自体の人気の推移をアドベントカレンダー特有の要素から除外できてはいないんですが、少なくとも組み合わせとして Qiitaのアドベントカレンダーは読者離れが起きている は事実であるとは言えそうです。

アドベントカレンダーが衰退した理由

アドベントカレンダーが衰退した理由について考察してみたいと思います。例えばですが

  • コロナ禍でのコンテンツの飽和
  • Zennなどの競合の登場
  • 技術系YouTuber(TikToker)、ポッドキャストの台頭
  • 企業アドベントカレンダーの増加によるエンゲージメントの低下

などがあげられると思います。

2020年から如実に購読者数が減っていますが、2020年はちょうどコロナが大きく報道された年で、感染拡大防止の観点からリモートワークが普段し外に出ない状況だとネットで情報を見る機会が増え、アドベントカレンダーでの情報の新規性が減ったようにも思います。

またZennがリリースされた年でもあり、個人ブログを持たない人にとって書く場所がQiitaとZennで二分化したのもあるかもしれないですね。

おうち時間が増えた関係で普通の人もYouTuberはじめる人が増えました。技術系YouTuber、TikTokerも増え単なる技術記事はリッチメディアに比べると理解しやすさで負けた部分はあるかもしれません。

採用広報で企業でアドベントカレンダーをやる企業も増えたので、そっちで書いてしまうと特定トピックのカレンダーには趣味では書かないという人もいるかもしれないですね。

アドベントカレンダーを復興するには

アドベントカレンダーを復興するにはを論じたいところですが、そもそも戦わないは一つの作戦かもしれません。

実際、QiitaでもQiita Engineer Festaと称し夏にも投稿イベントをやっていますし、企業技術ブログでもアドベントカレンダーやるのやめました、12月は情報が飽和して読んでもらえないので別の時期に連続投稿しているというパターンも見ます。そういう意味でスプリング、サマー、オータムごとにカレンダーあってもいいかもしれない。

スポンサー付きの景品付きアドベントカレンダーは一つの呼び子ですが、万能ではないです。

また、もしかすると系列機能は一見独自運用部分を公式化したのでよい改修にも見えますが、読み手側の心情としては読み疲れを起こしてしまっているかもしれないですね。

特定のトピックの記事全て吸収してやるというバーサーカーみたいな人もいるにはいるかもしれないですが、1日1個くらいが読み物として適量という人もいるかもしれない。そういう意味でA/Bテストしたわけではないですが、系列限定の購読機能とかあってもいいかもしれません。

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