エンジニアリング組織論への招待:リファレンスガイド第1章/第2章

はじめに

本稿は、拙書のエンジニアリング組織論への招待~不確実性に向き合う思考と組織のリファクタリングに関する参考となる書籍を企画意図とともにあげていく試みです。できる限り、専門書ではなく平易な文体の書籍を参考としてあげていきますので、このあたりを深掘りしたいなと思ったら、その箇所のみの参考書籍を併読していただけるとより理解が深まると思います。

Chapter 1 思考のリファクタリング

第1章は、「仕事」と「学力テスト」という2つの違いを論じながら、16世紀から20世紀初頭にいたるまでの科学哲学の歴史を辿っていくというのが「裏テーマ」となっています。そこから、「知識を得る」とは何かということを浮き彫りにし、それこそが<エンジニアリング>であると論じるということが本書を通じた論理展開の骨子です。

そのため、直接の参照ではありませんが、科学という概念が西洋社会でどのように生まれてきたのかという点をガイドラインとしています。以下の書籍は、そのダイナミズムを味わうことができる良い歴史書です。

1-2 不確実性とエンジニアリング

エンジニアリングという概念について理解するために、不確実性コーンを引き合いにエントロピーという概念と情報の関係、そして不確実性を減らしていく工程がエンジニアリングであると論じていきます。

1-4 論理的思考の盲点

論理的思考には前提があり、その前提を満たすことが難しいという観点から、
人間の認知にはどのような特性があるのかを論じていきます。

1-5 経験主義と仮説思考

経験主義とプラグマティズム、仮説検証という概念を整理するために
科学哲学史を参照していきます。そのなかで、リースタートアップや不確実性分析という現代的な経営学との関連を論じていきます。

1-6 全体論とシステム思考

20世紀からの部分の総和が全体ではないという特性をどのように、理論化してきたのか。
その背後にある神秘的な色彩を排除しながら、非線形数理モデルの世界とシステム思考という合理性について論じていきます。

1-7 人間の不完全さを受け入れる

社会システム理論の参照、新制度派経済学の前提となる「非合理的な経済人」の概念をもとに
人間の不完全さをどのように私たちが捉えてきたのかを論じていきます。

Chapter 2 メンタリングの技術

第二章は、心理学やカウンセリング、認知行動療法などの知見を背景に、心理学が実験科学としてどのように花開いていくかをガイドラインとして構成を考えています。
心の科学史 西洋心理学の背景と実験心理学の誕生 (講談社学術文庫)

2-1 メンタリングで相手の思考をリファクタリング

メンタリングと関連して、社会行動、コーチング、認知行動療法、カウンセリングなどの知見を背景に観察と行動に基づく対話を通じて、認知を改善していくプロセスを本書では「メンタリングの技術」として整理しています。

2-2 傾聴・可視化・リフレーミング

ファシリテーションの技術や傾聴の技術などを背景に、認知フレームを交換していくNLP的技法を整理していく章立てです。視野を広げるイメージから、「シティハンターのアレ」(止めて、引く)を想起して、曲の歌詞に合わせてメンタリングの考え方を学んでいきます。

2-3 心理的安全性の作り方

承認(アクノレッジメント)と弱さを見せることを通じて、心理的安全とは何かを誤解を減らすように解説していきます。

2-4 内心でなく行動に注目する

行動に注目し、ゴールイメージへと導くことで、「学習する組織」(三章以降に紹介)における「セルフマスタリー」を再定義します。

まだまだ、ご紹介足りないものがあるのですが、徐々に追記していきます。
また、第3章、第4章についても近々に公開します。

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