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Rails6のActionMailer機能をRSpecでテストする方法

Last updated at Posted at 2020-05-06

はじめに

皆様、こんにちは!
佐久間まゆちゃんのプロデューサーの@hiroki_tanakaです。

私は現在、Railsを使用してメール送信機能を持つシステムを構築しているのですが、
Railsの持つActionMailer機能のRSpecでのテスト実装を少し調べたので紹介させて下さい。

記事の流れとしては、最初に利用環境とActionMailerを使うための下準備に触れ、
その後に実際のActionMailer側のコードとRSpecのコードを記載致します。

利用環境

Ruby 2.6.6
Rails 6.0.2
RSpec 3.9.1

下準備

今回はmailgunをESP(Email Service Provider)として、メール送信を行います。
そのため、mailgunで行った設定をdevelopment.rbに記載をして、rails側でmailgunを使用出来るように設定をします。
ActionMailerのRSpecテストだけ行う場合は本設定は不要ですが、メール送信機能を通常のアプリケーション側から実行する場合は必要です。

development.rb
  config.action_mailer.delivery_method = :smtp
  ActionMailer::Base.smtp_settings = {
    user_name: 'address@domain',
    password: 'password',
    domain: 'domain',
    address: 'smtp.mailgun.org',
    port: 587,
    authentication: :plain,
    enable_starttls_auto: true
  }

次に、mailerとspecファイルを作成します。
下記のrails generateコマンドを実行すれば、TestMailerクラスと紐づくSpecファイルが作成されます。

$ rails g mailer TestMailer

最後に、config/environments/test.rbを開き、
下記のように設定されていることを確認します。
下記のように設定されていると、ActionMailerのテストで実際にメールが送信されずにテストモードで動作します。

test.rb
config.action_mailer.delivery_method = :test

ActionMailer

Mailerクラスにはメール送信のためのコードを記載していきます。

test_mailer.rb
class TestMailer < ApplicationMailer
  def send_mail
      mail_info = {
        to: 'hoge.from@test.com',
        from: 'fuga.to@test.com',
        from_display_name: 'ほげ商事',
        subject: 'ほげ商事の田中太郎です',
        body: '本メールはほげ商事の田中太郎からのテストメールです。'
      }

    from = Mail::Address.new mail_info['from']
    from.display_name = mail_info['from_display_name']

    mail(subject: mail_info['subject'], from: from.format, to: mail_info['to']) do |format|
      format.text { render plain: mail_info['body'] }
    end

  end
end

TestMailerApplicationMailerというActionMailerの基底クラスを継承しています。
その中にメール送信を行うsend_mailという関数を定義します。
mail_infoというハッシュを作成し、メール送信に必要な情報を定義します。
(from_display_nameというのはメール受診時に送信者欄に表示される名前です。)

次に、mail gemのMail::Address.newを使用して、from及びdisplay_nameをActionMailerで使用する型に変換します。
そして、最後のmailメソッドでsubject(メールタイトル)・from(送信元)・to(送信先)を指定します。
formatはHTMLメール形式かプレーンテキスト形式か指定できます。
今回はプレーンテキスト形式で送信するためrender plainとして、本文を設定しています。

以上でActionMailer側のコードは完成です。
下記のコマンド実行すれば、メール送信がされます。

$ rails c
[1] pry(main)> TestMailer.send_mail.deliver

RSpec

TestMailerのテストコードを記載していきます。

test_mailer_spec.rb
require 'rails_helper'

describe TestMailer do

  describe '#send_mail' do
    subject(:mail) do
      described_class.send_mail.deliver_now
      ActionMailer::Base.deliveries.last
    end

    context 'when send_mail' do
      it { expect(mail.from.first).to eq('hoge.from@test.com') }
      it { expect(mail.to.first).to eq('fuga.to@test.com') }
      it { expect(mail.subject).to eq('ほげ商事の田中太郎です') }
      it { expect(mail.body).to match(/本メールはほげ商事の田中太郎からのテストメールです。/) }
    end
  end
end

subject(:mail)で最初のdescribeで宣言されたクラス(今回はTestMailer)のsend_mailを実行することを定義しています。
次のActionMailer::Base.deliveries.lastは最後に送信されたメールの情報を返却します。
そのため、このmailはメール送信処理を行い、値として送信したメールの情報を保持します。

context内のitでは、まずsubjectで定義したmailを呼び出し、メールの送信元/送信先のfrom/toをチェックしています。
mail.to.firstmail.from.firstとしている理由は、mailの戻り値内のfrom/toの情報が
[hoge.from@test.com]/[fuga.to@test.com]と配列になっているためです。
(これはメールの送信元・送信先は複数存在することがあるためです。)

その後、メールタイトルであるsubjectと本文であるbodyを比較します。
bodyは本文以外の情報(encodingなど)も含まれるため、eq matcherではなくmatch matcherを使用します。

以上でRSpecの作成は完了です。コマンドラインからRSpecを実行すれば、正常にパスします。
これでActionMailerと紐づくRSpecのどちらも完成しました。

おわりに

実装を始める前はメール送信機能やそのRSpecが難しく感じましたが、
実際に書いてみると非常に簡単かつ便利にメール送信が出来ました。

参考サイト

ActionMailerのメール送信テストをRSpecで行う

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