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HCIでファイルサーバのデータ移行から解放されるという話

Last updated at Posted at 2019-12-02

本記事はNutanix Advent Calendar 2019 #2 12/2 分の記事です。

今年も始まりました、Nutanix Advent Calendar。
登録が始まった初日に3枚目まで生成されるという変態的なスピードを記録しましたが、
それだけファンが多いという話ですかね。
すでに4枚目もありますので、
参加したい方、ゆるりとどうぞ。

さて、2日目の投稿はHCI使って、
ファイルサーバを展開しちゃおうという話です。

HCIとファイルサーバになんの関係が?

Nutanixって、創業からITインフラを意識しない環境を
オンプレミスに提供しましょう、というコンセプトを掲げています。
ファーストステップとして仮想マシンを動かす基盤を
HCIとして提供してきましたが、こちらは概ね成熟。

次のフェーズとして、ファイルサーバを簡単に使えるように
しちゃおうってことで、
ファイルサーバ on HCIな仕組みを提供しているわけです。
ポイントは単にファイルサーバ機能が提供されるのではなく、
ユーザにとって難しいことを考えなくても使えるようにしようということ。
冗長性とかクラスタとか難しいことを考えると
何かと大変なわけですが、
その辺よろしくやってくれるのが"Nutanix Files"なわけです。

どんだけ簡単なの??

いつものGUIインターフェースPrismで、
ウィザードを起動し、進めるだけ。
これで冗長構成の取れたファイルサーバを
HCI上に勝手に作ってくれます。

ファイルサーバ仮想マシンは仮想アプライアンス的になっており、
これが自動でデプロイ、クラスタ構成、ドメイン参加を
全自動でしてくれて、出来上がりという即席ラーメン的な簡単さ。
スマホでアプリをインストールするのに近いですね。

#実際にやってみた
まずPrismのメニューでファイルサーバを選択します。
多くの方が利用しているAOS5.10であれば、あっさり見つかるでしょう。

この画面から右上の「+Files Server」を選択するとウィザードが始まります。

WS000040.JPG

ここから順に入力ごとが始まります。
初めて作成するときは、Filesのイメージファイルのアップロードが求められます。
これはポータルサイトからダウンロードしてきて、
このウイザードの最初でアップロードするのみなので、
ここでは割愛します。

基本的なファイルサーバの名称やドメイン情報を入力していきます。
最小の容量は1TBです。

WS000043.JPG

基本情報の中でスペックの指定ができます。
初期状態で入力されているスペックがありますが、
この段階でスペックの変更が可能です。
CPUやメモリからの指定と、実際の同時接続ユーザ数の目安の
2パターンの切り口のいずれかで入力が可能です。

WS000042.JPG

次にファイルサーバVMにアクセスするためのIP情報を入力します。
実際にクライアント側がアクセスしてくるときのIPですね。
最小で3IP使用します。台数増やせばここも増えますね。
基本的に連番指定するようになっていますので、
1台ずつを飛び石の指定はできないです。
これはスケールアウトを見越して、シンプルな拡張ができるように
という仕掛けですね。

WS000041.JPG

WS000044.JPG

その次はバックエンドのIP情報の入力です。
こちらはファイルサーバVMがストレージコントローラと接続するための
裏セグメントのIP情報です。
ユーザのアクセスするセグメントとストレージセグメントが
異なることを想定しての設計なのはいいですね。
こちらは最低4IPを入力します。

WS000046.JPG

SMB接続をする場合には、ドメイン参加して使うので、
ドメイン参加するためのユーザ情報を入力します。
このユーザがファイルサーバの管理者になるので、ユーザ選択はよく考えて。

WS000048.JPG

最後は確認画面です。
投入した情報の確認ができます。
ついでにスナップショットのスケジュールを自動作成していいか聞いてきます。
デフォルトで作成されるので、無理に消す必要もないですね。
作り忘れない仕様なのはありがたい。
確認できたら[Create]ボタンをポチっとな。

WS000049.JPG

作成開始のメッセージがでれば設定完了。
あとは勝手にファイルサーバ用の仮想マシンが最小数として作成されます。
VMの作成からクラスタ化、ドメイン参加まで全自動。
簡単ですね。

WS000050.JPG

ちなみに上記のウィザードをもっかい進めれば、
2セット目のファイルサーバも作成できちゃいます。
事情があってファイルサーバ名を分けたい時はそういう使い方も柔軟ですね。

#HCI上でファイルサーバ展開して何がうれしいの?
HCIの基礎はここでは割愛しますが、
要はファイルサーバをソフト化しているので、
ハードウェア更改から解放できるって話です。
HCIなので、HWはするっと入れ替えできますからね。

また、アップデートの仕組みもベースで持っているので、
アップデートで最新化して使えるので、
これはいよいよお引越しという概念が消失するという話です。

現実的な運用でデータの移行って一大事ですからね・・・
移行できてないことの、消えたことの、
アクセス権が引き継がれてないことの・・・・。
地雷は沢山埋まっています。

これらから解放されるというのは非常に面白いし、
本当にソフトウェア化しているからこそのメリットですね。

Nutanix的にはNutanix Filesという名称で提供されています。
Nutanix HCIを使っていれば、
2019年12月時点では1TBまでは無償で利用可能な為、
今すぐに試せるところもGoodですね。
ちなみにこの製品、全身のAcropolis File Serviceから数えて、
4~5年ほどの積み上げの上に提供されてます。
最近出てきたばかりではないので、その辺は安心して使えるかなと思います。

今回の投稿は以上です。

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